他の生徒が見えないオンライン塾で競争心は育ちますか?

他の生徒が見えないオンライン塾で競争心は育ちますか?

クラブで忙しい子供が学校の勉強についていけるようにオンライン塾を検討しているのですが、オンラインで常に1対1の個別指導だと、他の生徒が見えずに普通の塾と比べると競争心が育たないのではないかと心配です。普通であれば周りの生徒の頑張りが目に入ることで刺激を受けることもあると思うのですが、オンライン塾だとそういった要素が欠けるのではないかと感じています。実際にオンライン塾でもモチベーションを保ち続けられるのか知りたいです。

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

オンライン塾でも競争心を育てる方法はあります。例えば定期的に行われる模試や塾内のランキングを活用すれば、他の生徒との相対的な位置を意識できます。また、目標を設定して達成度を共有する仕組みを取り入れることで、自分以外の存在を感じながら学ぶことが可能です。オンライン特有のデータ管理を活かして可視化された進捗状況を共有する塾も多いため、競争意識を高める方法として検討してみてはいかがでしょうか。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

親としては競争心だけでなく「自分との戦い」を重視してみてはいかがでしょうか。オンライン塾の環境では自己管理能力が求められるため、自分で計画を立てて達成していく力が養われます。塾に相談すれば他の生徒と交流する機会を設けてくれたり、共通の目標を持つグループを作ってくれたりするかもしれません。親子で目標設定をサポートしつつ、小さな成功を褒めることで意欲を引き出すことも大切です。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。

有識者の見解 (5件)

  • 有識者

    中村 友 先生

    高2までの英語塾OUTCOME

    お子さまが勉強を継続するにあたり、競争心を持つことがモチベーションに影響するのかをまずはお考えいただくとよいかと思います。もし他者の成績や勉強の進捗によって、お子さまご自身が勉強にやる気が出るタイプの場合は、オンライン塾はあまり適さず、集団塾がよいかと思います。
    オンライン塾は時間や場所を選ばずに勉強できますが、他人が勉強している姿が見えないため競争心が醸成しにくい環境でもあるためです。

    通学タイプ・オンライン塾問わず、勉強へのモチベーションが高くなるときは、自身のやるべきことを明確にしてそれらを着実にこなし、それが成果につながっていると実感できるときだと考えます。そのためには、本来は他者との比較は関係なく、このプロセスを淡々とこなしていくことが重要です。

    オンライン塾では、講師からの適切なフィードバックを受けて、適切な勉強方法が採れているかを判断してもらうことが特に重要です。そのため、お子さまのモチベーションに影響する点としては、講師からのフィードバックの質、講師への質問はきちんと対応してくれるのか、といった講師との相性がモチベーションを左右することになるかと思います。

    私の塾のOUTCOMEでは、体験授業を3回用意し、入塾前に講師との相性をきちんと判断いただくことと、週2回のうち必ず1回はZoomでの振り返り面談を実施し、生徒さんが正しく授業内容を理解しているかを対話を通じて確認しております。

    もし検討されているオンライン塾で体験授業があれば、積極的にご利用いただき、講師との相性を確認いただくとよいかもしれません。

  • 有識者

    山本 力大 先生

    オンライン学習塾Cheers!

    クラブ活動で忙しくても、やはり「なぜ勉強するのか」という根っこの価値観をお子さん自身が持っているかどうかが大事だと感じます。

    周りと競い合って刺激を受けるのも一つの方法ですが、最終的には自分の将来や興味を見つめることが、一番のモチベーションになるからです。

    オンライン塾だと、確かに他の生徒の頑張りが直接見えない場合もあります。

    ただ、最近は学習進捗やテスト結果をオンライン上で共有できる仕組みを持つ塾もあって、そこで互いに励まし合ったり、競争心を高めたりしている生徒もいます。

    また、自分の学習ペースを管理して「前より〇〇ができるようになった」という達成感を積み重ねることが、継続のエネルギーになることも多いです。

    そもそも高校生ともなれば、勉強は自学自習が基本ですし、どんな環境に身を置いても、本人が「自分はこうなりたいから勉強するんだ」と思えれば、自然とやる気が維持できるのではないでしょうか。

    親としては、子どもの学習状況を必要以上に干渉するより、何か興味を持ったことや将来の方向性の話を聞いてあげると、良い意味で自主性が育つと思います。

    オンライン塾でも、やり方や目的次第で十分にモチベーションを保てるはずなので、ぜひ一度体験や相談を通じて、どんな仕組みがあるか確認してみてください。

  • 有識者

    内田 悠斗 先生

    東大毎日塾

    こんにちは!東大毎日塾の内田です。
    実際に5年ほどオンライン個別指導塾を運営し、累計1000人以上を指導してきた立場からお答えいたします。

    実際に当塾での生徒さんの事例も元にしながらお話ししますね。

    オンライン指導だと以下の点で競争意識を持ちやすくなっています。

    ・毎日の目標宣言と学習報告
    たとえば、弊塾では毎日、担当講師とLINEや専用アプリで目標宣言をしたり学習状況を共有したりしています。
    自分で目標を決めて周りに伝えるので、達成できないとカッコ悪いなという気持ちになり、強制力を持って頑張れるようになるんですよね。
    メンターからも声掛けしていくので、教室に行かなくても自然と「今日はどれだけ取り組めたのか」「昨日の自分より頑張れたか」を振り返る機会を作っています。

    塾に行った時だけ友達と会うよりも、毎日専属のメンターさんに声掛けしてもらいながら、学習振り返りをしていった方がモチベーションも上がるという生徒さんは結構多いんです。
    何よりも自学自習を自分で管理できるようになっていくので、長期的に見るとものすごく大事な力が身につきます。

    ・講師からのフィードバックの頻度アップ
    集団塾だと先生が一人ひとりに丁寧に声をかけるのは難しいこともありますが、オンライン個別であればこまめに成果を確認し、達成できた場合はすぐに褒め、難しい内容があればすぐにフォローできます。
    こうした「塾に行かなくても毎日反応が返ってくる」環境は、実は意外と子どもにとって励みになります。

    ・コミュニティ要素
    生徒同士が励まし合ったり、進捗状況を共有するコミュニティをオンライン上に設けるケースも増えています。
    直接顔は見えなくても、同じ目標を持つ生徒からの刺激が得られるよう工夫が可能です。

    東大毎日塾では、スタディプラスというアプリを活用していますが、今日は同じ志望校の周りの友達はどんな勉強をしていて、何時間勉強しているのかが細かく共有されるので、みんなモチベーション高く勉強しています。

    【まとめ】
    オンラインだから競争心が育たないというよりは、指導方法や仕組み次第でいくらでも刺激を作り出せます。
    大切なのは、目的意識を明確にして、自分がどれくらい進歩しているのかを自覚できる環境を整えること。

    そうすれば、忙しいクラブ活動と勉強の両立もきっと実現できるはずです。

    東大毎日塾でもお力になれますので、ぜひご相談ください!
    全力でサポートさせていただきます!

  • 有識者

    西尾 信章 先生

    セルモ日進西小学校前教室

    確かに周りとの競争はモチベーションの一つですが、それだけが全てではありません。大切なのは「自分の目標」を持ち、それに向けて努力することです。オンライン塾の1対1指導なら、お子さんの目標設定や学習計画をしっかりサポートし、小さな成功体験を積み重ねることで内発的なモチベーションを育むことができます。

    また、クラブ活動で忙しいお子さんには、オンラインの柔軟な学習環境がぴったりです。時間を有効活用しながら、講師が寄り添って進捗を確認し、「頑張り」を具体的に伝えることで、やる気を引き出します。

    競争心だけでなく、目標に向かう楽しさや達成感を感じられる指導が、オンラインでも十分可能です。ぜひ一度検討してみてください!

  • 有識者

    宮谷 穣士 先生

    個別学習のセルモ町田鶴川教室

    こんにちは!

    個別学習のセルモ町田の宮谷です。

    当教室でもオンライン指導はいくつかのパターンで実施しますが、メリット・デメリットが存在しています。

    (メリット)
    ・自宅から移動しなくて良いので、時間が効率的に使える。特に地方部の、塾までの通学時間が掛かるエリアでは有効。
    ・Webカメラを通じて管理されているので、サボりづらく集中しやすい。

    (デメリット)
    ・講師の説明がどうしても多くなり、問題演習量が通塾型の個別指導塾と比べると少なくなりがち。
    ・集中しやすい分、授業は1時間程度が限度でそれ以上の学習は難しい。講師側も1時間以上の指導は難しいところがある。総合的な進捗は少しゆっくりになりがち。
    ・塾で行うような、確認テストなどの+αの指導がやりづらい。

    このようにメリット・デメリットがありますので、当教室では個別に指導する場合は通塾型、集団で講師の説明が中心となる場合はオンラインの活用と、場面で活用方法を分けています。

    ちなみにご質問頂いた「競争力」に関してですが、通塾型の塾でも最近は生徒さん相互がお互いに関心を持つ様子は少なくなっています。ある意味「個」の時代なわけですが、お子さんの正確によっても左右されますので、一度オンライン授業も含めた体験授業を受けてみるのが良いかと存じます。

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有識者 の紹介

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宮谷 穣士先生

個別学習のセルモ町田鶴川教室

東京都町田市で、個別学習のセルモ町田忠生・木曽・鶴川教室の3教室を運営しております、株式会社進化代表取締役社長の宮谷と申します。 個別学習のセルモは、社員講師の適切なサポートとデジタルAI学習システム+オリジナルノートを活用し、学力改善を目指す生徒さんを指導しています。
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岸本 泰尚先生

浪人生専門塾リスタート

オンライン個別指導塾の代表をしております。 オンライン個別指導塾を探されている方に価値ある情報を提供していきたいと思います。 ▽浪人生専門塾リスタート https://rouninsei-restart.com/ ▽大学受験専門塾MyWay+ https://myway-plus.com/
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内田 悠斗先生

東大毎日塾

「受験のプロが毎日指導」がコンセプトのオンライン個別指導塾「東大毎日塾」の代表。 オーダーメイドの計画指導と毎日の徹底した学習管理で、難関大学への逆転合格を多数実現。 教育専門家として、大手学習メディアを多数監修。 本サイトでは、累計1000人以上の指導経験を元にアドバイスいたします。
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脇坂 幸雄先生

傳塾 ~denjuku~

京都で生まれ、高校卒業まで石川県の能登半島・七尾で育ちました、雪国の男「ゆきお」です。 本来は文学部で近代日本文学を研究し、論文を発表していた研究者の端くれです。私は若い頃に講談社「第40回群像新人文学賞」の評論部門で最終選考にまで残った、俗に言う新人文学賞のファイナリストでもあります。
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