山本 涼太郎 先生|投稿履歴

山本 涼太郎 先生

個別教育クラーク

シドニー生活7年を通じ、教育の違いに衝撃を受ける。帰国後、「子どもたちの自己肯定感を高め、笑顔にしたい」と、大手塾勤務を経て、2010年「個別教育クラーク」を創設。2013年「教育先進県ナガサキ」をプレゼン大会で発表。2024年「タイパ最強!AI時代の5日間完成 面接必勝メソッド」上梓。3兄弟の父。

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受験生という自覚がまるでないまま部活優先で中3に…

いや〜、めちゃくちゃ分かります、そのお気持ち!中学3年の春って、「まだ受験生って感じじゃないし、みんな部活がんばってるし」って空気、すごく強いんですよね。そして、お母さまが感じていらっしゃる「このままじゃ遅れるかも…」という感覚、それは 本能的にすごく正しいアンテナ です! まず、前提としてお伝えしたいのは、中学生って、親の「正論」や「焦り」には耳を塞ぐけど、「共感」には反応してくれるんです。たとえば、「あなただけじゃなくて、私もなんか焦ってるのよ〜。あなたがどんな高校行くのかな〜って、楽しみでもあるけど、ちょっと心配でもあるんだよね〜」みたいに、「一緒に不安を感じてる」というトーンで話すと、子どもは意外とすんなり受け入れてくれたりします。そして、具体的な声かけとしては、比較じゃなくて「未来」を軸に話すのがポイントです。たとえば、こんな感じです。 「今、部活頑張ってるのすごいと思うよ!お母さんも応援してるし、やり切ってほしいなって思ってるんだよね。でも、ちょっとだけ想像してみて。たとえば、行きたい高校が見つかったときに、“よし、行ける!” って、自信持って言える自分って、かっこよくない?」「塾って、ただ勉強する場所じゃなくて、“自分の夢を見つけたり、近づくための場所” でもあるんだよ。最初は週1回だけでもいいし、部活と両立しながら、ちょっとずつ “未来の自分” に向かって準備していけたら素敵じゃない?」 この時期に塾に通い始める最大のメリットは、「学力の差」ではなくて、「気持ちの差」を先に作れることなんです。 「なんとなく受験が近づいてるな」じゃなくて、「よし、ちょっと本気出してみようかな」って思える環境をつくってあげるだけでも、夏以降の伸びが全然違いますよ~!

受験対策

初めての塾通いですが親の関わりも必要と言われて少し戸惑っています

とても素直で前向きな気づきですね~!素晴らしいです!まず、こうやってお子さんのために説明会に参加し、戸惑いながらも「どうしたらいいか」を考えていらっしゃること、それ自体がもう「親の関わり」なんですよ~! その他の「親の関わり方」の具体例をあげますね。 ◯ 「今日、どんなことやったの?」と興味をもつ (「あなたのことを大切に思ってるよ」と伝わる関わり) ◯がんばってる姿を認める (「今日、30分机に向かってたね!」など結果ではなく過程を見ていたことを伝える) ◯失敗しても「大丈夫、大丈夫!」って笑ってあげる (失敗を恐れずにチャレンジする心が育つ) ◯「ありがとう」「うれしいな」をたくさん言う (「自分の存在が人の役に立ってる」と感じると、自分から動けるように!) 教育心理学の研究でも、「親が勉強を教える」よりも、「学びに対してポジティブな雰囲気をつくっている」方が、子どものやる気や成績にプラスに働くことが分かっています。 つまり、親の役割は「応援団長」なんです。もし、またお母さんが迷われたら、またご質問くださいね。お母さんの応援団長は、私たち塾の先生ですよ~!

親の関わり方

振替が面倒と言って塾をサボりがちに…正直、月謝がもったいない

ご相談ありがとうございます! 「無理に行かせても逆効果かも」と感じていらっしゃるその視点、とても大切ですし、お子さんの気持ちをちゃんと見ていらっしゃる証拠だと思います。 塾に限らずですが、「行かなきゃ」「やらなきゃ」と強制されると、それだけで心がシャットダウンしてしまう子って、実は多いんです。 特に男の子の場合は、自分の中で納得していないと、どこかでブレーキがかかってしまう。 そういう意味で、このお悩みは「よくあること」でもあり、「ここからが大事なタイミング」でもあるんです。 私の塾でも、振替授業がたまってしまう生徒は毎年います。 でも、それをきっかけに大きく変わった子もたくさん見てきました。 そこで、ここからは私がご家庭にお伝えしている方法をいくつかご紹介しますね。 1.「行きたくない理由」を一緒に探ってみる 「今日は塾の気分じゃない」の背景には、いろんな理由が隠れていることが多いです。 疲れているのか、塾の内容が難しいと感じているのか、人間関係がしんどいのか…。 ひとつじゃなく、複数の理由がある場合もあります。 ノートや紙に書き出して、「どうしたら、もう少し楽しんで塾に行けそうか」を一緒に考えてみると、意外なヒントが見つかったりします。 大事なのは、解決よりも“聞くこと”から始めること。 2.「家族ミーティング」で目的を共有する 塾に行く目的を、あらためて親子で話す時間をつくってみてください。 「お母さんは、あなたの未来の選択肢を増やしたくて塾に通わせているんだよ」 「あなた自身は、どう思ってる?」 というように、お互いの思いをフラットに出せる場をつくります。 「成績を上げたい」「将来やりたいことのために頑張りたい」など、お子さんの中から出てきた言葉は、強い原動力になります。 なかなか自分から言えない子の場合は、お父さんや第三者が“代弁”すると話が前に進みます。 3.「塾の意味」を再定義する 塾は勉強をする場所ですが、それだけではありません。 時間の使い方や、自分をどう管理するかを学ぶ場所でもあるんです。 とはいえ、「塾をやめる」ことを考える気持ちも、当然だと思います。 でも、「塾をやめる」=「勉強をあきらめる」ではありません。 お子さんが「こうなりたい」と思った気持ちを思い出すことができれば、「じゃあ塾をどう活かす?」という前向きな視点に切り替えていけます。 4.スケジュールを一緒に“見える化”する 意外に多いのが、「行きたい気持ちはあるけど、準備するタイミングを逃して行けなくなる」というパターン。 そういう子には、次のような“見える化”が効果的です: ・夜に翌日の予定をホワイトボードに書く ・スケジュール帳やスマホでリマインダーをセット ・「次の予定」を誰かが声かけしてあげる ちょっとしたサポートで「できる自分」が見えてくると、自信につながります。 5.振替のスケジュールを一緒に立てる 「振替どうする?」と聞いて、一緒にカレンダーを見ながら相談するだけで、子どもの中のハードルが下がります。「自分で決めなきゃ」と思っている子にとって、ちょっとした伴走が大きな支えになります。 6.塾に行っても成果が出ていないとき もしかすると、「頑張っても結果が出ない」と本人が感じていて、モチベーションが下がっているのかもしれません。そんなときは、塾の先生に相談して、クラスや先生を変えてもらったり、週1回に回数を減らすのも一つの手です。 逆に、もし塾が近くにあって自習スペースがあるなら、“とりあえず毎日行って宿題だけやって帰る”というルーティンをつくるのもオススメです。 「行ってみたら、意外と集中できた」「継続したら、それが自分に合っているやり方だとわかった」という子も多いですよ。 いずれにしても、すぐに改善出来るのはまれです。大切なのは、昨日の自分よりちょっとだけ前に進んでるかどうか。焦らず、でも少しずつ。一緒に、お子さんにとって“ちょうどいいペース”とそのやり方を探していきましょう。

費用

学年末テストで成績が下がったので塾に責任を取ってほしいです

お子さんのことを大切に思っていらっしゃることが伝わってきます。成果が出なかったとき、「怒りに近い感情」が湧いてしまうのは期待が大きかったからですよね。 そして、その思いを冷静に、かつ、きちんと伝えようとされていらっしゃいます。これはなかなかできることではありません。とても大切なことです。 さらに、それを「感情的」ではなく「建設的な要望」として伝えるため、まずはメールという手段を選択されたことも、素晴らしい判断だと思います。 文面を考えてみました。 〇〇塾 ご担当者様 いつもお世話になっております。〇〇の保護者、△△と申します。 このたびの学年末テストの結果について、ご相談させていただきたくご連絡差し上げました。 特に◯◯において、前回のテストと比べて大きく点数が下がってしまい、少なからずショックを受けております。やはり一定の成果を期待していたのが正直な気持ちです。 今回の結果について「現状の課題はどこにあり、塾としてどのように原因を捉えているのか」、そして「今後どういった方針で改善していくのか」を具体的にお聞かせいただきたいと思っております。 お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。 最後になりますが、このようなメールを書き、伝えるという行動は、大きなエネルギーを必要とすることです。それでも、お子さんのために学習環境をより良く整えようと懸命に動かれている姿勢に、深い敬意を抱いております。 同じ時期の子どもを持つ親として、また、教育に携わる者として、今回のような経験こそが、お子さんの成長を後押しする大切なきっかけになると確信しています。 成績というのは、「伸びるかどうか」ではなく、「どうやって伸ばしていくか」が本質です。今回の結果をきっかけに、どう捉え、どう動くか——そのプロセスの中にこそ、本当の学びがあります。 今回のことも含め、きっとお子さんにとっても、ご家族にとっても、「次の成長のスタート」となるはずです。これからの歩みに、心からエールを送ります。

成績アップ

塾の模試は大手と個人塾で違いがありますか?どちらを受けるべき?

模試の選び方は、お子さんの勉強のモチベーションにも影響するため、重要なポイントです。 模試は現状を把握し、受験戦略を立てたり修正したりするために活用できるツールです。特に、詳細な成績データを提供してくれる模試は、偏差値や合格判定だけでなく、弱点や改善ポイントも分かりやすく示してくれるため、具体的な対策を立てやすくなります。 私は、地域の学習塾協会で模試の作成に7年間関わってきました。その経験を活かし、大手塾の模試と個人塾の模試の違いについてお伝えします。 ◯ 大手塾の模試の特徴…この場合、大手塾の模試とは、その塾が独自で作成しているものを指していると思いますが、その場合、「その塾の生徒」と「その塾の模試が気になっている層の外部生」が模試を受けます。無料で外部生も受けられる理由は、受検者総数(母数)を大きくできることと、成績返却時などに入塾を勧められるという、塾側のメリットが大きいからです。 【注意点】「まだ受験勉強を始めてないけど、無料だから受けておこう」くらいの軽い気持ちで受けると、塾生は試験範囲の対策をしているため、無惨な結果が出ることがあります。そのため、むやみに自信を失わないよう、事情をよく理解したうえで活用することが求められます。 ◯個人塾の模試の特徴…塾が小さいと受検者の母数が少ないとみられがちですが、出版会社などが運営する、いわゆる全国区の「業者模試」を導入している場合も多く、その場合、信頼できる偏差値基準や判定が出ます。また、母数が大きいと、地域の公立高校の傾向を意識した問題選定をすることができるので、その場合、地元の公立高校の入試対策に特化しているといえます。 【注意点】 模試の質は塾ごとに異なるため、予めどんな模試を実施しているのかを塾に確認しましょう。また、そもそも塾の競争が少ない地域などは、学力上位層をいくつかの塾が独占していることもあるため、判定をそのまま信用していいのかどうかは地域特性にも大きく左右されます。 ◯結論 気になったら、模試の母数や性質を調べましょう。地域特性は塾の先生に聞くのがいちばんです。そして、大手塾の模試と個人塾の模試とを組み合わせ、目的によって使い分けることをおすすめします。

受験対策

塾を切り替えるタイミングは中間テスト?それとも期末まで待つ?

お子さんがこの春から塾に通い始めるとのこと、新しい環境に期待と不安が入り混じるお気持ち、よくわかります。「塾を変えるべきか」 についてですが、結論としては 、1回のテスト結果だけで判断するのは早いと言えます。成績の伸びには時間がかかるのが普通で、慣れること自体も重要なプロセスだからです。特に、今回は進学するタイミングなので、学校の環境も大きく変わります。慣れるのに時間がかかるお子さんの場合は特に長い目で見て、周囲に相談しながら適切なサポートを見極めていきましょう。 ◯塾の効果が出るまでに時間が必要な理由 成績がすぐに上がるケースは限られています。特に「勉強スタイルが確立していない場合」や、「基礎が不足している場合」、「環境が変わったとき」は時間がかかることが一般的です。効果が見え始めるのは「3か月~半年」が目安です。 塾での勉強内容が学校のテストに直結していない場合や、新しい指導法に慣れていない場合も、結果がすぐに現れないことがあります。また、成績が上がるには家庭学習で授業内容を定着させる復習の習慣をつけることが重要なポイントです。 ◯塾をすぐに変えた方がいい場合 春期講習に参加したが雰囲気がまったく合わず、お子さんが行きたがらず、塾の日は毎回、親子喧嘩になる等 ◯中間テストで期待した結果が出なかった場合はどうする? 1回のテストだけで結論を急がず、以下の点をチェックしてみましょう 1. 塾の授業内容が学校のテスト範囲と合っているか?  塾が以前の学年の範囲に戻って基礎を固めている場合など、テスト結果と直結しないことも。 2. 家庭学習が効果的に行われているか?  塾の授業を復習し、定着させるよう、家庭学習の習慣を見直す必要があるかも。 3. お子さん自身が塾に満足しているか?  授業が「分かりやすい」「楽しい」と感じているなら、結果が出るまで様子を見るのも選択肢です。一方で「質問しづらい」「先生が合わない」と感じている場合は、塾の先生に相談してみましょう。 ◯改善案を試しながら期末テストまで様子を見よう ・塾の先生と相談して計画や学習法を見直す ・家庭学習を充実させ、学校や塾で学んだ内容を復習する ・お子さんがモチベーションを維持できるよう目標を一緒に設定する ◯塾を変えるかどうかの判断基準 期末テスト後の状況を踏まえ、以下の基準で判断してください ・塾の指導スタイルや先生との相性が合っているか? ・家庭学習が効果的に行われているか? ・3か月以上取り組んで成果が全く出ない場合、塾に相談してみましょう。

塾の変更・退塾

塾に通っても苦手科目が伸びないのですが別の塾に変えた方がいいですか?

これはよくある悩みですね!「得意科目は安定しているのに、苦手科目だけ伸びない」というのは、ご推察の通り、「苦手な科目ほどやる気が出ない」という、気持ちの持ち方や学習の仕方が影響している可能性が高いですね。また、得意科目は高い点数をキープできているというのは素晴らしいです。 結論から言うと、今の塾を続けながら、苦手科目の勉強法を工夫することをおすすめします。 ◯苦手科目が伸びない原因は? ① 勉強のやり方が合っていない 「頑張っている」と本人は感じていても、インプットばかりでアウトプット(問題演習)が不足している場合や、時間の使い方に偏りがあるかもしれません。 ② 基礎が固まっていない 苦手科目は往々にして、基礎の理解が不十分なことが原因になっている場合が多いです。 ③ 成功体験が少ない 「やってもできない」という苦手意識が強まり、学ぶことへの意欲が低下していることも考えられます。 それでは、どうする? ① まず「勉強のやり方」を見直す ・苦手科目ほどアウトプットを増やし、実践的な練習を重ねることが必要です。 ・「わかる」=「できる」と勘違いしていないか? 手を動かして実際に解く経験を積むことで、「できる」に変えていきます。 ・勉強時間のバランスを変えてみる 苦手科目に多めの時間を割くことで、集中して克服するきっかけを作ります。 ② 「基礎の抜け」をチェックして補強 ・ 1つ前の学年やもっと簡単な問題を解く ここで間違いが出た場合、その単元の基本的な知識を徹底的に復習します。 ・「簡単」と感じるレベルからはじめる 自信を取り戻し、次のステップに進むモチベーションを高めます。 ③ 「成功体験」を増やして、やる気を出す ・「できた!」という成功体験が増えると、苦手意識が和らぎます。 ・簡単な問題を解いて小さな成功を重ねる 例えば、最初は基礎問題50%の正解を目指し、そこから徐々に目標を上げていきます。 ・1日1題のミッションを作る 「今日はこれだけクリアする!」と、小さな達成感を毎日積み重ねます。 ・間違えた問題をしっかり復習する 「次は絶対、解けるようにする!」と意識しながら繰り返すことで、苦手分野を克服できます。 塾の先生にこう伝えてみる 「苦手科目に手がついていないのが心配なのですが、家庭でもできる具体的な対策を教えていただけますか?」 「アウトプットを中心に勉強を進めるにはどうしたらいいですか?」 大切なのは、苦手科目を克服するために「小さな成功」を積み重ねながら、息子さんのやる気を引き出していくことです。

塾の変更・退塾

「忘れ物が多すぎ」と指摘されたのですがそれって塾が管理するべきでは?

おっしゃる通り、これも広い意味で学習サポート。多様性を認める社会では、塾にも生徒が安心して学べるよう工夫が求められるようになってきています。特に、学校では「置き勉」を許可するなどして生徒の忘れ物対策を行っていることを考えると、塾にも柔軟な対応を期待されるのは自然なことだと思います。 ◯貸し出し用の教材の準備 忘れ物をした生徒のために代用できる予備の教材を準備しておくことで、学ぶ機会の損失を防ぐ。 ◯置き教材(置き勉)の導入 生徒がよく使う教材を塾内で保管する仕組みを作ることで、忘れ物のリスクを軽減する。 ◯管理をサポートする仕組み 忘れものをしやすい生徒向けに、チェックリストやリマインダーを使って自己管理能力の育成をサポートする。 こうした取り組みがあると、保護者としても安心できますよね。息子さん自身もプレッシャーを感じすぎず、学習に集中できるようになりそうです。ただ、通われている塾がこれらの対策を導入するかどうかは、その塾の方針に大きく左右される部分です。生徒自身に持ち物管理をしっかりするよう指導してくれる塾もあります。その場合は、家庭でも努力と工夫をすることを前提として、塾へは具体的な提案として伝えてみたり、忘れ物をしやすい息子さんへの理解と配慮をお願いすると良いかもしれません。 もし、話し合いで塾の姿勢が変わらない場合は、無理のない範囲で対応しつつ、その塾が息子さんに合っているかどうかを再検討するのも一つの方法です。息子さんの意欲を大切にしつつ、お互いが納得いくよう進められるといいですね。

親の関わり方

中3になると模試の回数が一気に増えるけど本当に必要なの?

中学3年生の受験シーズンに入ると模試が増えるのは一般的ですが、親御さんとしては不安や負担を感じられるかもしれませんね。模試には以下のような目的があります。 ◯現状把握と課題の明確化 模試を通じて、志望校の判定や学力の現状を把握し、どの分野を重点的に勉強するべきかを見極める材料にする。 ◯客観的に実力を評価する 学校のテストとは異なり、全国規模での偏差値や順位を知ることができ、実力を客観的に把握する。 ◯本番への慣れ 模試は試験本番を想定して作られているため、時間配分や緊張感への耐性を身につける練習機会とする。 ただし、ご指摘の通り、模試が増えることで学校のテスト対策がおろそかになるリスクもありますし、親子で精神的に疲れてしまうのも心配ですよね。そのため、以下のような工夫をしてみることをおすすめします。 ◯模試の年間スケジュールを吟味する 年6回といっても、全てを受ける必要がない場合もあります。同時期に学校でも模試がある場合などは、最低限、必要なものだけに絞ることができないか、塾の先生に相談する。 ◯模試の結果を長期的に見る 1回ごとの結果に一喜一憂するのではなく、数回分の結果を比較したり、受けたときの状況を分析したりして、成績の傾向を見るようにする。 ◯学習計画のバランスをとる 模試対策と学校のテスト対策を並行するために、勉強の時間配分を計画的にすることが重要です。塾の先生に相談して、具体的なアドバイスをもらうのも一つの方法です。 息子さんにとって、模試が費用以上の価値を生むようサポートしつつ、親子で無理をしすぎない範囲で取り組むことが大切です。

受験対策

個別指導の先生を変更したいのですが相手に悪く伝わってほしくありません

これは気を遣いますよね。 私の塾も個別指導なのですが、やはり、この部分はとても「気を遣われがち」でした。それでも、とても大切なことなので、今では下記の点を必ずお伝えするようにしています。 「個別の塾は先生との相性が大事なので、ご希望があったらお知らせください。例えば、「『英語は◯◯先生がいい』とか『△△先生だけはNG』とか、『やっぱり女性の先生だけで』なども、ご家庭でお子さんが言われるようになったら、ぜひ、お知らせください。もし言いにくい内容なら、講師へは「こちらのマッチングの問題と伝えて、できるだけすぐに対応するようにいたします。」というように、記憶に残るよう丁寧に伝えています。 なぜなら、個別指導塾は隣に先生が座って指導するので、「なんかイヤ」などの漠然とした理由も含めて、「塾に行きたくない」に直結するからです。お子さんの学習環境を整えるために塾に行かせているのに、「先生がイヤ」とか、「遠慮して言えない」というのは本末転倒ですよね。また、それが原因で勉強のモチベーションや成績が下がったり、辞めることになったりでもしたら、ご家庭にとっても、先生や塾にとっても、大きな痛手です。どうか、遠慮なく塾に相談してください。 どうしても伝えにくい場合は、先生の努力や熱意を認めつつ、相性の問題として伝えてください。 ◯伝える例:「いつもお世話になっております。○○(お子さんの名前)が、講師の先生にとても熱心にご指導していただいているようで本当に感謝しています。ありがとうございます。そのうえでちょっと相談なんですが、どうも、その熱心な指導が今は少し子どもの負担になっているようなんです。先生に期待をかけてもらっているのもわかるので、そのことをなかなか言えず、元気がなくなってきているようにも見えます。あれだけ楽しみにしていた塾も、最近は行き渋るようになってきました。今の子どもの状態に合わせて、先生の変更をお願いすることは可能ですか?」 こんな風に伝えれば、「先生が悪い」というニュアンスではなく、「相性の問題で、より良い環境を求めている」という前向きな理由になります。 さらに、「先生には、これまでとても熱心に教えてくださって感謝しています」と重ねて伝えておけば、先生の気持ちのフォローも塾から伝えられるはずです。 気を遣うところだと思いますが、個別指導塾は「講師交代もしやすい環境にある」というのがメリットです。お子さんが今後も楽しく学べるよう、どうぞ相談してみてください。

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