嫌いな子が塾に入塾。通塾を続けさせるべきか迷っています
中学1年生の春から近所の塾に子供を通わせています。現在中2で、春からは受験生になります。これまでその塾で先生とも良い関係を築けており、子ども自身も勉強がしやすい環境だと感じていました。ところが最近、学校で嫌いな子が同じ塾に入ってきたようです。子ども曰く「向こうは自分のことを何とも思っていないけど自分は関わりたくない」とのこと。塾はクラス授業のため、同じ空間で授業を受けることになります。2年間慣れ親しんだ塾ですが、「あいつと一緒は嫌だから塾を変えたい」と言い出す可能性もあります。受験生になる大事な時期なので、親としてどうサポートすればよいか悩んでいます。
教育のプロの視点からアドバイス
まずは塾の先生に状況を相談しましょう。信頼関係が築けている先生であれば席の配置や授業中の動線など、できる範囲で配慮をしてもらえる可能性があります。また、「嫌いな人がいる」という感情は多くの生徒が持つものであり、受験や将来の社会生活においては、どのように感情をコントロールし、目標達成に向けて集中するかを学ぶ良い機会とも考えられます。塾を変えるのは最終手段にし、まずは現状の環境で解決できる選択肢を検討してください。
保護者の視点からアドバイス
お子さんの感情に共感しつつ、冷静に話し合うことが重要です。「嫌い」という感情を否定せず、「なぜ嫌なのか」「それが勉強にどのように影響を与えるのか」を具体的に聞いてみましょう。その上で、「塾を変えることが本当に最善の選択肢か」「2年間築いてきた環境を失うリスク」についても話し合い、感情だけでなく理論的に判断するサポートをしてあげてください。また、塾を変える以外の方法で現状を改善する方法についても一緒に考えましょう。
法的安心の視点からアドバイス
塾内でのトラブルが発生した場合、塾側には生徒が安心して学べる環境を提供する責任があります。お子さんの感情や状況を事前に塾に伝え、具体的な配慮を求めることは正当な権利です。ただし、感情面での問題が深刻でない場合は塾としても対応の限界があります。まずは冷静に状況を見守りつつ、必要に応じて塾の運営方針や指導体制を確認してください。必要なら契約内容や転塾時の条件も整理しておき、いつでも適切な選択ができるよう備えることが安心につながります。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
これまで2年間良い環境で頑張ってきただけに、お子さんの悩みを聞くと心配になりますね。この状況では、まずお子さんの気持ちをしっかり受け止めることが大切です。
今の段階では「塾を変えたい」と言い出しているわけではないので、焦らず、お子さんが勉強に集中できる環境を保つための方法を一緒に考えましょう。「どうして嫌なのか」「その子がいることで勉強にどんな影響があると感じるのか」を聞きながら、お子さんの気持ちを整理していくことが大事です。塾の良い点も改めて振り返ると、お子さん自身が冷静に状況を見つめ直す助けになります。
また、今後どうしても気になるようであれば、塾の先生に軽く相談し、座席の配慮や関わる場面を最小限にするなど、具体的な対策を取れるか確認してみるのも良いですね。受験に向けて大切なのは勉強に集中できることですので、親子で話し合いながら最適な解決策を探していきましょう。