1年通っていた塾を辞め、他の塾に移ったのですが、どうやら子どもには合わなかったようで、最近「やっぱり前の塾に戻りたい」と言い出しました。親としてもその気持ちは理解できますし、実際前の塾の方が指導も相性も良かった気がします。ただ、こちらの都合で辞めた手前、再度お願いするのは気まずく、受け入れてもらえるか不安です。塾側にどう切り出すべきか、また出戻りってよくあることなのか…周囲に相談する相手がおらず困っています。
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有識者の見解 (2件)
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
こんにちは!
まず、大前提を整理します。塾業界では「いったん離れたけど戻ってきました」は実は珍しくありません。春は部活との両立を模索して別の塾へ、夏につまずいて再入塾、なんて年間に何件もあります。つまり塾側の“受け入れ耐性”は想像以上に強いです。
とはいえ気まずさがゼロになるわけではありませんよね。そこで視点を変えてみましょう。塾からすると「もう一度ここで勉強したい」と言ってくれるのは最高級の褒め言葉です。お菓子屋さんが「またあの味が忘れられなくて」と再訪されたら嬉しいのと同じです。
ここからは実践編。三段階で動くとスムーズです。
一 連絡は電話よりメール
最初のひと声を電話で入れると、担当者が不在のときに説明が二度手間になりがちです。メールなら経緯や希望を落ち着いて書けますし、塾側も社内で回覧して準備ができます。件名に「再入塾のご相談」と添えておくだけで、先方は事情を察してくれます。
二 “前向き理由”をセットで伝える
「家の都合で一度退会しましたが、子どもが授業内容を高く評価しており、再度お願いしたく存じます」このひと言で十分です。失礼をわびるより“貴塾で学びたい”を強調すると雰囲気が柔らかくなります。
三 再面談で目標をアップデート
教室に伺うときは「前回通っていた期間に身に付いたこと」「新しい塾で得た気付き」をメモして持参してください。講師はカリキュラム再設計がしやすくなり、再スタートが滑らかになります。
ちなみに、もし違約金や入会金の扱いが心配なら、最初のメールで「費用面での再入塾規定を教えてください」と一文加えると事務手続きがクリアになります。気まずさより手続きを先に確認すると、むしろ事務局が動きやすいです。
というわけで
1 メールで落ち着いて連絡
2 “戻りたい理由”をポジティブに
3 面談で目標を共有し直す
この順番で進めてみてください。塾側も「戻ってきてくれたんだ」と歓迎モードになりますし、お子さんも再スタートを前向きに感じられるはずです。
山本 涼太郎 先生
個別教育クラーク
お子さんが「前の塾に戻りたい」と話されたとのこと、とても悩ましいお気持ち、お察しします。親御さんとしても、お子さんの気持ちに理解を示しつつ、「でも一度辞めた塾にまたお願いするのは気まずい…」という気持ちも、よくわかります。
でも、大丈夫です!塾への「出戻り」は、実は決して珍しいことではありません。塾の先生方も日々、いろいろなご家庭の事情に触れておられますし、「やっぱりこちらの塾が良かった」と戻ってくる生徒さんはいらっしゃいます。むしろ、前よりも「この塾が好き!」という気持ちが明確になって帰ってきてくれるのは、とてもありがたいことだと感じる先生方も多いですよ。
また、「やっぱり前の塾が合っていた」と気づいて言葉にできたお子さんのお気持ちは、大切にしてあげてほしいと思います。これは自己理解が深まっている証ですし、「どんな環境で自分は頑張れるか」を経験してみて、わかったから出てきた言葉です。
塾に連絡する際は、率直に「一度離れたことで、あらためて良さを実感した」「本人が戻りたいと希望している」と伝えれば大丈夫です。多くの先生は、きっと温かく迎え入れてくださいますよ。