塾通いへのやる気を失った息子…どう向き合えばいいですか?
中学2年生の息子が最近どうしても塾へ行く気になってくれません。もともとは自分から通いたいと言い出したのに、最近は「疲れた」「面倒くさい」と言って家でダラダラ過ごし、宿題も後回しにします。私が口を出すと反発して余計にやる気を削いでしまいそうで、無理に行かせるべきか悩んでいます。本人が望んで始めたはずなのに、指導方針や先生が合わないのでしょうか。このまま放っておくと勉強習慣が崩れてしまいそうで心配です。何度か他の塾も検討しましたが、子どもは気が乗らず、環境の変化が逆に負担になるのではと思うと踏み切れずにいます。子どもにとってベストな環境を選びつつ、意欲を引き出す方法はないでしょうか。
教育のプロの視点からアドバイス
お子さんがやる気を失う背景には、学習内容の難易度や指導法、目標設定の不明確さが考えられます。塾の担当講師やカウンセラーと連携し、具体的な到達目標を再設定すると良いでしょう。また、短期的な成功体験を積ませることで自信を引き出し、学習意欲を回復させる手段があります。個々の成長過程に合わせた柔軟な対応が鍵となります。さらに、塾外での学習リズムや睡眠、趣味とのバランスを整えることで、心身の負担を軽減し、前向きな学習環境を整えることが可能です。
保護者の視点からアドバイス
私も同じような悩みを抱えた経験があります。まずは子どもの気持ちを丁寧に聞いてみてください。「なぜ行きたくないのか?」と責めるのではなく、「今どう感じている?」と問いかけることが大切です。共感や理解を示しつつ、通塾以外の学習手段やペースを再考する余地もあります。また、疲れやストレスが原因なら短期的に通う頻度を減らす、興味のある教科に絞るなど柔軟に対応してみてください。親子で対話しながら少しずつ前向きな環境を作れます。
法的安心の視点からアドバイス
法的な観点からは、塾との契約内容や通塾条件を再確認することが重要です。入会時の契約書には、休会や退会、コース変更などの手続き方法や費用に関する明記があるはずです。子どもの意思を無視して強引に通わせることは、心理的負担や人権的な問題を生みかねません。また、教育機関には適正な指導環境が求められます。もし指導内容や対応に疑問があれば、消費生活センターなどに相談することも可能です。安心して学べる環境を追求しましょう。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
息子さんが自分で「通いたい」と言った塾なのに、今は気が進まなくなってしまった…親としてはどう関わるべきか悩みますよね。でも、まず大切なのは、「お母さんに何かできることはある?」と息子さんに尋ねてみることです。
「疲れた」「面倒くさい」と言う背景には、塾の内容が合わないのか、単に勉強が嫌になっているのか、学校や部活の疲れがあるのか…いろいろな理由が考えられます。親が「行きなさい」と言うよりも、「最近どう?」「塾が大変なら、お母さんにできることある?」と問いかけることで、本人の気持ちを整理するきっかけになります。もしかしたら、「送り迎えが負担」「宿題が多すぎて追いつかない」など、ちょっとしたことで改善できる可能性もあります。
環境の変化が負担になりそうなら、無理に転塾を考えるよりも、今の塾で何か変えられることがあるかを一緒に考えるのも一つの方法です。「完全にやめる」のではなく、「曜日を減らす」「別の先生の授業を試してみる」といった調整で気持ちが楽になることもあります。無理に行かせるより、まずは息子さん自身が「どうしたいか」を話せるような関わり方をしてみると、少しずつ前向きな気持ちが引き出せるかもしれませんよ。
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
お子様が塾に行くことに否定的な感情を持っていると、どのように声をかけたらよいか悩みますよね。
まずは、お子様が塾に行きたくないと感じている理由を探ることが大切です。
その際、「どうして塾に行きたくないの?」と直接的に聞くのではなく、
「最近、塾に行きたがらないみたいだけど、何かあったの?お母さんちょっと心配だわ」と、
保護者様自身の感情を伝えつつ、優しく問いかけてみてはいかがでしょうか?
このとき、感情的にならず、お子様に寄り添った声かけを心がけてください。
そうすることで、保護者様が想定していなかったお子様の気持ちが聞けるかもしれません。
例えば、「塾の時間に放送されるテレビを見たいと思っている」「授業中にほかの生徒の声が大きくてやる気を失う」「部活がない日であれば塾に行きたい」
といった理由が挙げられます。
このように理由を聞けたら、それを解決できるように塾の先生に相談することをお勧めします。