塾の先生の何気ない一言で子どものやる気が低下してしまいました
先日塾の先生から「このペースだと高校受験は厳しいかもね」と言われたようです。息子にとってはかなりショックだったらしく、それ以来勉強に対するやる気が一気に下がってしまいました。これまで塾の授業を楽しんでいましたが、「どうせ自分なんて無理」と言うようになり、宿題にも手を付けなくなっています。塾には相談すべきか、親としてどのようにフォローすべきか、対応に迷っています。このままでは成績もさらに下がりそうで不安です。
教育のプロの視点からアドバイス
塾の先生に「子どもが先生の言葉をとても真剣に受け止めている」ことを伝えた上で、「今回の言葉が特にショックとして残っているようだ」という状況を共有しましょう。その際、指摘の内容が正しくても、子どもの受け止め方やその後の行動にどのような影響が出たのかを冷静に説明することが大切です。具体的な改善をお願いするのではなく、例えば「励ましの言葉が一緒にあったら、もっとポジティブに受け止められたかもしれない」という形で、気付きを促すだけでも十分です。お互いを尊重しながら、子どもが前向きになれる環境づくりを一緒に模索していく姿勢が効果的です。
保護者の視点からアドバイス
お子さんがショックを受けている気持ちをまず受け止めましょう。「辛かったね」と共感し、否定せずに話を聞くことが大切です。そして、「あなたの可能性を否定するつもりで言ったわけじゃないと思うよ」と先生の意図をフォローしつつ、「頑張り方を変えれば結果も変わる」と励ましてみましょう。また、親子で一緒に勉強計画を立てたり、小さな目標をクリアするたびにお子さんを褒めたりすることで、少しずつやる気を取り戻すサポートをしてあげましょう。
法的安心の視点からアドバイス
教育機関での発言によって心理的な負担を受けるケースは少なくありません。その場合、まずは塾の相談窓口や責任者に事実を共有し、建設的な改善を求めることが適切です。また、塾の規約を確認し、講師の指導方針やコミュニケーションの取り方についてのガイドラインがあるか調べておきましょう。不適切な指導が繰り返される場合、第三者機関に相談する選択肢も視野に入れられます。お子さんの安心と成長を最優先に、冷静に対処することが重要です。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
お子さんのやる気が下がってしまったこと、とても心配ですね。
おそらく塾の先生は、「高校受験は厳しいよ」ということを伝えたかったのではなく、「今のペースだと間に合わないからペースを上げよう」ということを伝えたかったのだと思います。
塾の先生の伝え方によって、お子様がネガティブな感情になってしまったのではないかと想像します。
そのため塾の先生に、「先日うちの子が、『このペースだと高校受験は厳しいかもね』と先生に言われたそうで、本人なりに受け止めて落ち込んでしまっています。これからの勉強について相談させていただけますか。」とお伝えするのが良いかと思います。
きっと塾の先生から、今後の関わり方や学習の仕方についてアドバイスをいただけると思います。
保護者様がお子様に出来ることは、「あなただったら出来るよ。」と無理に励ますのではなく、「そう言われて嫌だったね。」「今は無理だって思っているのね。」などと、お子様の感情や言動を承認してあげてください。
親からの承認は、お子様ののやる気に直結します。