褒めても叱っても変わらない…子どものやる気が全く見えない
娘は中学1年生です。ここ最近、勉強に対してやる気が全く感じられません。宿題もテスト勉強も声をかけなければ全く手を付けず、終わらせても雑にやっていることが多いです。最初は褒めて伸ばそうとしましたが効果がなく、次に叱ってみても変わらず、最近は私自身がどう接して良いか分からなくなってきました。娘は何かを競争したり目標を達成することにあまり興味を示さず、好きなことばかりやっています。このままでは高校受験もうまくいかないのではと心配です。やる気を引き出すにはどうしたら良いでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
お子さんのやる気が感じられないのは、勉強が「自分ごと」として捉えられていない可能性があります。まず、塾の先生に相談し、娘さんの学習スタイルや興味を把握するところから始めましょう。たとえば、塾で好きな科目や得意分野を見つけ、それを伸ばす方針に切り替えるのも一つの方法です。また、短期的な目標を一緒に設定し、達成するたびに小さな成功体験を味わわせることが大切です。その際に「過程」を評価する声かけを意識し、結果ばかりに目を向けないことが、やる気を引き出す鍵になります。
保護者の視点からアドバイス
娘さんの好きなことに寄り添う姿勢を持つことで、やる気を引き出す糸口が見つかるかもしれません。好きなことと勉強を組み合わせる工夫をしてみましょう。たとえば、彼女が興味を持っているテーマについて一緒に調べたり、それを勉強と結びつける方法を考えるのです。また、家庭では勉強の「義務感」を減らし、リラックスした雰囲気でサポートすることが大切です。「どんな未来を目指したいか」など将来の話を気軽にしながら、自然と勉強に対する意識を高めることを意識してみてください。
法的安心の視点からアドバイス
娘さんのやる気に関する悩みは、親御さんが感じる不安とともに、お子さん自身のストレスやプレッシャーから来ている可能性があります。教育基本法や学習指導要領で重視されている自主性・主体性を育む理念に基づき、家庭でもプレッシャーを軽減し、安心して学べる環境づくりを優先してください。塾の宿題量や進行ペースが娘さんに合っていない場合は、塾に相談して調整してもらうことも検討しましょう。また、地域の教育相談機関を活用し、専門家の意見を聞くことで、客観的なアドバイスを得ることができます。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
お母さんの「勉強のやる気を出してほしい」という気持ち、よくわかります。ただ、まず大切なのは、娘さんが「好きなこと」に対してはやる気があるという点に目を向けることです。勉強でなくても、夢中になっていることがあるなら、それは素晴らしいこと。好きなことに取り組む姿勢や集中力をしっかり認め、「〇〇に夢中になれるのはすごいね!」と声をかけてあげると、娘さん自身の「やる気がある自分」を肯定できるようになります。
また、「このままでは高校受験がうまくいかないのでは…」という不安ですが、それはお母さんの不安であって、娘さん自身が不安に感じていないことに気づくことも大切です。親が焦っても、本人が危機感を持っていないと、なかなか行動は変わりません。今は無理に「勉強しなさい」と言うよりも、「どうしたらやりやすい?」「どんな勉強ならできそう?」と対話を増やし、本人の気持ちを尊重しながらサポートする姿勢が効果的です。
「やる気を出させる」よりも、「本人が動きやすい環境を整える」ことが親の役目。焦らず、娘さんの興味やペースに寄り添いながら、一緒に考えていきましょう!
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
褒めたり叱ったりしても効果がないようであれば、「承認すること」が最も重要です。
お子様が話してくれた内容について
「そっかー、○○だったんだね」
「最近は○○が好きなんだね」
などのように伝え、お子様のどんな言動もまずは承認してあげることが大切です。
こういった承認を保護者様が継続していくことで、お子様は少しずつ勉強に対するやる気が出てきますよ。
その結果、保護者様の心配もきっと解決されるはずです。