岡本 康志 先生|投稿履歴

岡本 康志 先生

サポーツ京田辺

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集団塾か個別指導塾か、どちらを選べば良いのか悩んでいます

今回のご相談において「中学受験」であるというところが非常に大きなポイントになると思います。 というのも、高校受験であれば事実上「みんながせねばならない受験」であり、内申点など所属する中学校や地域の事情にはよるものの、特に少子化が進んだ現在においては、「受かるべくして受かるところを受験する」でしかありませんし、 大学受験となれば、全国視野や千差万別な選択肢あるのと共に、18才ですから相応に本人が判断でき、まさに自己判断という話になります。 しかし、中学入試に臨む小学生は、まだまだ周囲の大人の影響が大きい世代ですから、どのような学習環境を提供するかの最終判断は親御さんになるかと思います。 しかも、中学受験の世界においては受験不要の公立中学以上の「ハイレベルな学習」であることが前提になる訳ですから、超難関校を受験されるのであれば、その難関を突破するハイレベルな知識や競争を学ぶ必要があるので、難関中学を対象にした集団塾という選択肢になると思います。(もし何かしら個別指導が必要というのであれば、プロ家庭教師のような、そもそも指導を受けること自体が簡単ではない指導者にたどり着かねばなりませんので、「迷って選ぶ」時点で入れるような個別指導塾は不適切でしょう) と、20世紀の中学受験であれば、ここで終えるのですが、 昨今の少子化を受けて、「中学受験」といっても、決して「ハイレベルな学習」という訳でもなくなりました。 そうなってくると、必ずしも学校程度の勉強ですら、OKになっていないけれど、“中学受験”をするという場合があると思います。 そういう場合は、よほど本人にとって適切な授業をしてもらえる集合塾に出会えれば話は別ですが、基本的に学校での“集合授業”でOKになっていないのですから、自分に合わせた説明なり対応なりをしてもらうべき個別指導塾を選ぶべきということになるのではなでいでしょうか。

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個別指導の塾のデメリットも知りたい

「個別指導のメリット」が、ただ単に2:1などの「少人数だから」とお考えであれば、必然的にデメリットは「先生との相性次第」ということにはなるかと思います。 しかし、個別指導として、スポーツなどでいうところの「プライベートコーチ」という指導イメージして考え、「あなたのタイプの場合は…」というような指導がなされる”べき”であるとするのであれば、「先生との相性」というのが、個人のパーソナリティ次第という意味ではなく、その塾として「どのような指導をすること」が提供価値であるかという方針や、講師教育の在り方の問題だということになります。 「勉強する」ということが、「問題演習して間違ったところを教わる」ということだと考えているなら、「集合授業の少人数版」でしかありませんが、本来の「個別指導」とは、ひとりひとりの個性・特性に合わせて「ものの見方・考え方を変える」というような、いわゆる反転学習・探求的学習活動にも通じる”学び”として、「対話学習をする」ための個別指導だと考えると、メリット・デメリットの概念も変わってくるかと思います。 なお、そのような対話学習として考えた場合の個別指導のデメリットとは、意見バリエーションを広げにくい。ということになるのではないでしょうか。 追伸:拙書「なぜ個別指導で成績が上がらないのか?」という小冊子をAmazonオンデマンドで出版しておりますので、よろしければそちらも参考にしていただけると幸いです。

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