宿題を忘れると授業中ずっと立たされるそうです。これも指導の一つなのでしょうか
うちの子が通う塾では、宿題を忘れたり、全部終わっていなかったりすると、授業の途中まで席に座らせてもらえないことがあるそうです。
前回は20分ほど立ったまま先生の説明を聞いたと言います。
もちろん宿題を忘れる方にも問題がありますし、ある程度厳しく注意していただくことに反対ではありませんが、そもそも「立たせる」という罰のやり方が少し昭和な感じがします。
この指導方法についてどう思いますか。
教育のプロの視点からアドバイス
宿題を忘れたときの対応は、学習習慣を整えるために必要なこともありますが、長時間立たせるなどの方法が本人の理解や改善につながっているかは別に考える必要があります。まず、宿題を忘れる原因を確認し、提出方法や量を見直しましょう。塾には、注意の目的と具体的な対応方法を聞き、子どもが萎縮して質問できなくなっていないかも丁寧に確認してみてください。
保護者の視点からアドバイス
宿題を忘れたことは注意されても仕方ないと思う一方、子どもが塾へ行くこと自体を怖がるようになってしまわないか心配ですよね。私なら、まず本人から何分くらい立っていたのか、先生に何と言われたのかを落ち着いて聞きます。宿題をやる責任は本人にも伝えつつ、罰のような対応が続くなら塾長へ相談します。叱ることより、次に忘れない方法を一緒に考えてほしいと伝えたいです。
法的安心の視点からアドバイス
授業中の指導方法に不安がある場合は、日時、対応した講師、子どもから聞いた内容を記録し、教室責任者へ事実確認を求めましょう。塾の規約や指導方針に、宿題未提出時の対応が記載されているかも確認してください。身体的な負担や強い恐怖を感じる対応があった場合は、その程度や継続性を整理し、改善がないときは運営会社や適切な相談窓口へ相談してください。記録も残しましょう。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
小野 大毅 先生
オンライン個別学習塾エアスタ
こんにちは。
「オンライン個別学習塾エアスタ」を運営している小野です。
塾を運営する側の人間として、正直にお伝えします。
その方法は、指導として機能していないと思います。
●「注意」と「指導」は別のものです
宿題をやってこなかったことを注意するのは、必要なことです。そこは私も同じ考えです。
ただ、注意は「その行動はよくない」と伝えるところまでです。指導は、次に同じことが起きないように原因に手を入れることを指します。
立たせるという対応は、そのどちらでもなく、罰にあたります。なぜ宿題ができなかったのかには、何も触れていません。 量が多すぎたのか、やり方が分からなかったのか、時間の使い方の問題なのか。そこが分からないままなので、同じことが繰り返される可能性が高いです。
●通常であれば、別の対応をとります
塾によって方針は違いますが、多くの場合は次のような対応をとると思います。
・その場でできる分だけやらせる(残りは持ち帰り)
・授業後や次回までの提出期限を決める
・量や難易度を調整する(そもそも終わらない量かもしれません)
・保護者に共有して、家庭での取り組み方を一緒に考える
いずれも「次にどうするか」に繋がっています。立たせる対応と決定的に違うのはこの点です。
●授業時間の観点でも、気になります
もう一点、運営側として引っかかるのは、20分間、授業を受けられていないことです。
立ったまま説明を聞くのは、当然ながら集中しにくい状態です。ノートも取れません。宿題が終わっていなかったことへの対応として、その日の授業の理解まで削ってしまうのは、本末転倒だと思います。
授業料をお支払いいただいている時間でもあります。ここは率直に確認されてよい部分です。
少しでも参考になれば幸いです。