講師の入れ替わりが激しい塾って危ないですか?
子どもを通わせている塾で、最近講師の入れ替わりが激しいのが気になっています。入塾当初は相性の良い先生が担当してくれていたのですが、数ヶ月で辞めてしまい、また新しい先生に変わりました。それだけならまだしも、さらに短期間で別の先生に交代してしまいました。子どもも「先生が変わるたびに教え方が変わる」と嘆いています。このような講師の定着率が低い塾は避けた方がいいのでしょうか?それとも、あまり気にする必要はないのでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
講師の入れ替わりが激しい塾は、教育の質にばらつきが出やすい点が懸念されます。講師ごとに指導スタイルや方針が異なると、生徒は学習の一貫性を失い、理解が深まりにくくなります。ただし、指導マニュアルがしっかり整備され、講師間で情報共有が徹底されていれば、大きな影響を受けにくい場合もあります。見極めるポイントは「交代後のフォロー体制があるか」「カリキュラムの一貫性が保たれているか」です。体制が不安定なら、他の塾も検討したほうが良いでしょう。
保護者の視点からアドバイス
子どもが「先生が変わるたびに教え方が変わる」と感じているなら、学習環境の安定性が損なわれている可能性があります。講師の交代自体は珍しくありませんが、その頻度が極端に高い場合は、塾の内部環境に問題があるかもしれません。一度、教室長や責任者に講師の定着率の低さの理由や、学習の継続性を保つ工夫について尋ねてみてください。その対応次第で信頼できる塾かどうかが判断できるでしょう。
法的安心の視点からアドバイス
講師の頻繁な入れ替わりは、労働環境や契約条件の問題が影響している可能性もあります。短期間で辞める講師が多い場合、勤務条件が過酷であったり、労働環境に問題があるケースも考えられます。こうした状況の塾では、講師のモチベーションが低くなり、生徒への指導にも影響が出るリスクがあります。契約時に講師の固定制や指導方針の統一性について明示されているか確認し、不安があれば塾側に具体的な対応策を聞くことをおすすめします。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
講師の入れ替わりが激しいと、指導の一貫性が保てないこともあり、お子さんが戸惑ってしまうのも無理はありません。特に、せっかく相性の良い先生に慣れた頃に交代が続くと、学習のペースも乱れがちになりますよね。一般的に、講師の定着率が低い塾は、働く環境や運営方針に問題がある可能性も考えられます。
ただ、塾によっては講師の異動が仕組みの一環になっていたり、新しい先生がしっかり研修を受けて指導している場合もあります。まずは、塾に「なぜ講師の入れ替わりが多いのか」「今後もこの状況が続くのか」を確認してみるとよいでしょう。その上で、お子さんが納得できる環境なのかを判断することが大切です。
もし、お子さんが「先生が変わるたびにやりづらい」と強く不安を感じているようなら、転塾を検討するのも一つの選択肢です。安定した指導を受けられる環境の方が、長い目で見て学習効果も高まるはず。お子さんの気持ちを大切にしながら、ベストな学習環境を選んであげたいですね。
大石 基 先生
名張さかえ進学教室
講師が替わるのは様々な理由がありますので、ある程度仕方ないと言えます。
しかし、講師が替わるたびに教え方が異なるのは問題があります。塾としての方針や研修体制が整っていないと思われるからです。したがいまして、教え方の統一について塾にお願いしてみるべきでしょう。それでも対応が変わらなければ塾を代えることも検討してみたらいいでしょう。