「分からない」と言うと、先生がすぐ答えを教えてしまうそうです
小学6年生の息子が個別指導塾へ通っています。
先生は優しく、質問するとすぐに答えてくれるそうです。息子も「学校より分かりやすい」と喜んでいますが、家で宿題をすると、自分一人ではほとんど解けません。
話を聞くと、塾では少し手が止まっただけで先生が解き方を説明し、そのまま答えまで教えてくれるとのことでした。息子自身も、分からなければ待っていれば先生が助けてくれると思っているようです。
親切に教えていただいているのに、考える時間を増やしてほしいとお願いするのは失礼でしょうか。個別指導とは、このような教え方が一般的なのでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
個別指導で質問しやすい環境でも、先生がすぐ答えを教えてしまうと考える時間が不足します。まず「少し考える時間をください」「ヒントだけお願いします」と伝えてみましょう。自分で途中式を書き、どこまで分かったかを示すと、先生も答えではなく考え方を返しやすくなります。授業後に一人で類題を解けるか確かめ、解けなければ次回の質問につなげることも大切です。
保護者の視点からアドバイス
先生が親切だからこそ、すぐ答えを教えてくれることに本人も頼ってしまうのかもしれません。家では答えを隠して一問解かせ、どこで止まったかを一緒に確認してみてください。塾には「正解を教える前に、考える時間や段階的なヒントを増やしてほしい」と伝えると具体的です。分からず悩む時間も学習の一部だと親子で共有し、すぐ助け過ぎないことも意識しましょうね。
法的安心の視点からアドバイス
指導方法への希望は、まず契約時に説明された個別指導の内容と照らして伝えるのがよいでしょう。自力で考える時間を設けると案内されていたのに、実際は答えを示すだけなら、授業記録やノートをもとに改善を求めてください。ただし、教え方の違いだけで直ちに契約違反になるとは限りません。改善されない場合は担当変更やコース変更、退塾条件についても確認できます。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
宮谷 穣士 先生
個別学習のセルモ町田鶴川教室
こんにちは!
個別学習のセルモ 町田鶴川・忠生教室代表の宮谷です。
「『分からない』と言うと、先生がすぐ答えを教えてしまう」とのご相談ですね。
まず前提として、授業時間は限られているため、生徒さんが長時間考え込んで手が止まってしまう場合に先生が考え方や答えを指導すること自体は問題ありません。むしろ、自力で進まない時間を延々と過ごすのは学習効率の面でも避けたいところです。
ここで一番重要なのは、「教わった後に、生徒さんが自分の力で解けるようになるための『類題演習』を行っているか」という点です。
解き方を聞いて「分かった気」になるだけでは、テストで自力で解くことはできません。当教室では、以下のようなステップで「自力で解く力」を身につけてもらっています。
授業内:指導した問題に対して、必ず類題(5〜7種類)を用意してその場で解かせる
宿題:さらに類題演習を出題し、家庭学習で定着させる
次回登校時:冒頭の「確認テスト」で、類題が自力で解けるかチェックする
このように、教わった知識を「自力で再現できる仕組み」があるかが学習塾選びの大きなポイントになります。
現在お通いの塾は、そうした類題演習や定着確認の仕組み(テキストや管理システム)が不十分な可能性があります。
まずは一度、教室長や塾長先生に「教わった後に、類題を使って自分で解く演習を増やしてもらうことは可能か」をご相談してみてはいかがでしょうか。
お子様が「分かった」だけでなく「自力で解けた!」という実感を持てるようになることを応援しております。少しでもご参考になれば幸いです。