現在中3、神奈川の大手高校受験塾の選抜クラス的なクラスに通塾しています。
普通科からスタートし、中2で選抜クラスに上がりましたが、常に下から数えたほうがはやいような当落ギリギリラインです。
そこは県立トップ校を目指すクラスなのですが、子供の第1志望は内申での推薦、もしくは併願での私立高校です。
そのことで、塾の意向と合わず、子供が塾の先生から圧をかけられたり、私立を貶めるような発言を受けたりし、本人の意識がぶれてきました。
家庭としては第1志望の私立高校のボーダーに内申が届かなかった場合でも、下げた私立高校に相談に出すつもりで、県立に通わせるつもりはありません。
選抜クラスの意向とはまったく相容れませんが、選抜クラスの授業の質は高く、そもそも勉強嫌いな子供が授業が楽しいというほど、先生のレベルも高いようです。
またまわりのお子さんの意識も高く、のほほんとしているうちの子供にとって引っ張り上げられる良い環境なので、ずっとお世話になってきました。
ただ、定期テスト対策や提出物を仕上げる努力を否定されたり、県立で大学受験をしないなんてありえない、逃げているだけ、等、子供本人への風当たりが強く、転塾を検討すべきか悩んでいます。
本人は続けたいようですが、塾からの影響で模試の偏差値を最優先し、内申対策の足を引っ張るようでは困ってしまいます。
中2のはじめから、すべての提出物に最大の努力をし、小テスト、定期テスト、振り返りシート、副教科の実技までスクールに通い、なにひとつ息を抜けず、親子ともに常に緊張感にはりつめ、ここまできました。
本人は週4通塾していますので、塾に愛着もあるでしょう。信頼している先生もいらっしゃるでしょう。それを切り捨てて転塾させるか、迷っています。
夏期講習も始まりますし、最後のタイミングかと思い、相談させていただきました。
アドバイスをいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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有識者の見解 (3件)
福原 健太郎 先生
個別指導のグランアシスト
受験勉強お疲れ様です!
ここまで内申も模試も両立させながら走ってこられたご本人さんと保護者さまの努力に、まずは心から敬意を表します。
私が一番気になるのは、お子さん自身が今の状況をどう感じているかという点です。先生の言葉やクラス方針がストレートに心に刺さり、塾へ向かう足取りが重くなっているのか、それとも「先生は色々言うけど、授業は楽しいし自分は自分の志望校を目指す」と前向きに受け止めているか――この温度差を丁寧に探ることが、次の判断材料になります。
もしストレスを強く感じているのが保護者さんだけで、お子さんが意外とタフに受け流しながら学習を楽しめているのであれば、先生方の異なる進路提案を横目に見つつも、「うちは私立推薦で行く」と静かに決めて、このまま選抜クラスの高い授業レベルと良い刺激を利用して走り切る方法も十分にあり得ます。
逆に、本人が先生の言葉を真正面から受け止めてしまい苦しくなっている様子が見えるなら、退塾を含めて校舎長や担当講師に相談する段階かもしれません。その際は「先生方の授業力やご指導には親子ともに大いに満足しています。ただ進路方針は家庭で既に固まっており、その決断を尊重していただけるとありがたい」と率直に伝えてみてください。子どもが信頼してきた先生から「じゃあ私立型に合わせてやろう」と言われれば残留のストレスは大きく減りますし、対応が難しいとなれば新しい学習環境へ舵を切る覚悟も固まるでしょう。
どちらを選んでも、ここまでの積み重ねは必ず糧になります。お子さまのこれからの成功と成長を心よりお祈りしています。
山本 涼太郎 先生
個別教育クラーク
ご相談内容、拝読しました。本当にここまで親子でたくさんの努力を重ねてこられたんですね。中2の頃から、定期テストも提出物も実技教科も一つひとつ丁寧に取り組まれてきたご様子が想像できて、胸が熱くなりました。
そして、選抜クラスで頑張っているお子さんの姿や、週4の通塾を通して少しずつ前向きになっていることも、とても素晴らしい成長だと思います。
ただ、今の塾の「県立トップ校→難関大」という方針と、ご家庭の「私立志望で内申重視」という考えがかみ合っていないことは、やはり大きなストレスになりますよね。しかも、圧をかけられたり、進路の選び方そのものを否定されたりするような環境は、お子さんの自己肯定感にとっても心配なところです。
でも、だからといってすぐ転塾というのも、今の環境の良さ(授業の楽しさ、周囲の意識の高さ、本人のやる気)を思うと、なかなか割り切れないお気持ち、よくわかります。
今の段階でできることとしては、まずご家庭の方針を塾側に丁寧に伝えていくことが大切かもしれません。目的や目標が違う以上、戦略も変わるのは当然なので、「本人にとって一番良い形での受験準備をしたい」と率直に伝えてみても良いのではと思います。
そのうえで、もし塾の考え方や対応が変わらなかった場合は、「夏期講習後に再検討する」など、一度区切りを決めておくのもいいかもしれませんね。
最終的には、お子さん自身が「自分の進路を自分で選び、その努力を肯定される環境」に身を置けることが一番大切です。
100点じゃなくていい。70点でも、納得して前に進める選択ができれば、それは立派な “成功” です。
お子さんのがんばりは、間違いなくこれからの人生の土台になります。大丈夫!きっと納得のいく進路にたどり着けますよ。心から応援しています!
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
こんにちは!
まず三年間、内申も模試も両方追い続けてきた親子のがんばりは、まさにフルマラソン級です。ここで一度、呼吸を整えてから次の一手を考える余裕を持つことが先決です。
さて、県立トップ校向け選抜クラスと私立推薦狙い、この二つは同じ「受験」というコースに見えて実はカーブの角度が違います。神奈川県立の選抜では、学力検査と内申の比率が学校ごとに二対八から八対二まで幅広く設定されます。
一方、私立推薦は「内申+面接+適性」の総合評価が基本で、模試偏差値は参考程度のことが多いです。このズレを塾側が十分に理解していないと、ブレーキとアクセルを同時に踏むような状態になりがちです。
とはいえ授業の質と学習環境はお子さんのお気に入り。ここを丸ごと手放すのは惜しいですよね。そこで三段階で軌道修正を試してみてはいかがでしょうか。
一 「進路優先リスト」を共有
進路希望とその選考方式(推薦・併願・相談進学など)を紙一枚にまとめ、担任講師ではなく校舎長や責任者との面談で渡してください。ポイントは「うちは県立進学の予定がない」に加え「それでも選抜クラスの授業が必要な理由」をセットで伝えることです。塾側にメリットが見えれば、学習メニューを私立仕様に微調整してくれる可能性が上がります。
二 内申対策の“防波堤タイム”を週一確保
選抜カリキュラムはどうしても模試寄りです。そこで週四のうち一日は家庭学習かオンライン個別で提出物・実技科目の対策に振り切る枠を作ります。時間を先にブロックしておけば、塾で多少のプレッシャーがあっても内申準備が後回しになるリスクを下げられます。
三 夏期講習を「試運転」に
夏は授業数も講師数も増えるので、校舎間振替や科目単位のクラス変更がしやすい時期です。もし講師のスタンスが合わないと感じたら、まずは講習だけ別講師の授業を受けてみる。お子さんが楽しめて、かつ内申対策に理解のある講師が見つかれば転籍も視野に入ります。逆に夏を走り切っても軌道修正が難しいと感じた場合は、八月末が転塾のラストチャンスと考えると行動のタイミングがクリアになります。
ここまでしても風当たりが変わらなければ、選抜クラスは「学力伸ばし専門」と割り切り、内申対策は個別指導や家庭教師に委ねるハイブリッドも現実的です。費用は上がりますが、精神的コストと天秤にかけると納得度は高いはずです。
というわけで
進路希望を公式に共有
内申専用時間を先取り
夏期講習で講師相性をテスト
この三本柱で動いてみてください。塾とご家庭、どちらか一方が折れるのではなく「目的地は私立、高速道路は選抜クラス」という二層構造にしておくと、お子さんも迷わず走れます。