塾に通っても苦手科目が伸びないのですが別の塾に変えた方がいいですか?
塾に通い始めてから、得意科目の成績は安定しているのに、苦手科目だけが全く伸びません。もともと苦手意識があるせいか、本人は頑張っていると言うものの、テストの点数は上がらず…。一方で、得意科目は高い点数をキープしているため、今の塾を続けるべきか、それとも苦手科目だけ別の塾で教わるべきか悩んでいます。ただ、塾を増やすと費用やスケジュールの負担が大きくなるので、できれば避けたいところです。家で勉強する方法も考えましたが、苦手な科目ほどやる気が出ないので、おそらく難しい気がします。塾を変えるべきなのか、続けるべきなのか、家庭学習で克服できるのか、どうするのが一番良いでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
苦手科目が伸びない理由は、指導法のミスマッチか学習の定着不足が考えられます。まず、現在の塾で苦手科目の指導方法を確認し、改善できる余地がないか講師と相談しましょう。その上で、個別指導やオンライン塾を活用し、ピンポイントで補強するのも有効です。塾を変える決断は慎重にし、短期間でも別の学習法を試してから判断しましょう。焦らず、学習方法を見直すことが成果につながります。
保護者の視点からアドバイス
お子さんが頑張っているのに結果が出ないのは、努力の方向が合っていない可能性があります。まずはお子さんの学習状況を具体的に把握し、塾の先生と面談して、勉強の進め方を見直してみてください。もし改善が難しければ、苦手科目だけ家庭教師や映像授業を取り入れるのも手です。塾を変えることよりも、まずは今の環境でできる工夫を試し、それでも成果が出なければ変更を検討しましょう。
法的安心の視点からアドバイス
塾を変更する場合、契約上の縛りや返金規定を確認することが重要です。特に月謝制ではなく、長期契約のコースの場合、中途解約時の違約金が発生する可能性があります。また、他の塾に変更しても必ず成果が出る保証はないため、現塾との改善策を探ることが先決です。指導内容の見直しや補習の追加が可能かを相談し、無理なく続けられる方法を模索することが、安心して学習を進めるポイントです。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
山本 涼太郎 先生
個別教育クラーク
これはよくある悩みですね!「得意科目は安定しているのに、苦手科目だけ伸びない」というのは、ご推察の通り、「苦手な科目ほどやる気が出ない」という、気持ちの持ち方や学習の仕方が影響している可能性が高いですね。また、得意科目は高い点数をキープできているというのは素晴らしいです。
結論から言うと、今の塾を続けながら、苦手科目の勉強法を工夫することをおすすめします。
◯苦手科目が伸びない原因は?
① 勉強のやり方が合っていない
「頑張っている」と本人は感じていても、インプットばかりでアウトプット(問題演習)が不足している場合や、時間の使い方に偏りがあるかもしれません。
② 基礎が固まっていない
苦手科目は往々にして、基礎の理解が不十分なことが原因になっている場合が多いです。
③ 成功体験が少ない
「やってもできない」という苦手意識が強まり、学ぶことへの意欲が低下していることも考えられます。
それでは、どうする?
① まず「勉強のやり方」を見直す
・苦手科目ほどアウトプットを増やし、実践的な練習を重ねることが必要です。
・「わかる」=「できる」と勘違いしていないか?
手を動かして実際に解く経験を積むことで、「できる」に変えていきます。
・勉強時間のバランスを変えてみる
苦手科目に多めの時間を割くことで、集中して克服するきっかけを作ります。
② 「基礎の抜け」をチェックして補強
・ 1つ前の学年やもっと簡単な問題を解く
ここで間違いが出た場合、その単元の基本的な知識を徹底的に復習します。
・「簡単」と感じるレベルからはじめる
自信を取り戻し、次のステップに進むモチベーションを高めます。
③ 「成功体験」を増やして、やる気を出す
・「できた!」という成功体験が増えると、苦手意識が和らぎます。
・簡単な問題を解いて小さな成功を重ねる
例えば、最初は基礎問題50%の正解を目指し、そこから徐々に目標を上げていきます。
・1日1題のミッションを作る
「今日はこれだけクリアする!」と、小さな達成感を毎日積み重ねます。
・間違えた問題をしっかり復習する
「次は絶対、解けるようにする!」と意識しながら繰り返すことで、苦手分野を克服できます。
塾の先生にこう伝えてみる
「苦手科目に手がついていないのが心配なのですが、家庭でもできる具体的な対策を教えていただけますか?」 「アウトプットを中心に勉強を進めるにはどうしたらいいですか?」
大切なのは、苦手科目を克服するために「小さな成功」を積み重ねながら、息子さんのやる気を引き出していくことです。