学年末テストで、特に数学の点数が大きく下がってしまい、正直ショックというより怒りに近い感情があります。子どもを信じて塾に通わせ、毎月安くない授業料を払っている以上、一定の成果は出してほしいと思っていました。もちろん「成績が下がったから返金を」とまでは言いませんし、そういう制度がないのも理解しています。でも、結果が出なかったことについて塾から何の説明も謝罪もないままなのは、どうしても納得がいきません。塾には、現状の原因分析と、これからどう改善していくかを具体的に示してほしいです。こちらも感情的になってしまいそうなので、まずはメールで伝えたいと思っているのですが、どのように書けば効果的に伝わるか悩んでいます。
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有識者の見解 (2件)
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
こんにちは!
まず、点数が下がったときの親御さんのショック、そして“何でこうなったの?”という怒りに近い気持ち、本当によく分かります。お子さんを信じて、家計の中から塾代を捻出しているわけですから、「それなりの結果は出てほしい」と思うのはごく自然なことです。
一般的には、「塾に通わせているから大丈夫」「塾の先生が全部見てくれるはず」と期待する声が多いですし、実際に塾もそれに応えようと日々努力しています。ただ、どんな塾も万能ではないので、成績が思うように伸びない時期や、下がってしまうことも正直あります。
ここでよくあるのが、「成績が下がった原因や、これからの改善策をしっかり説明してもらえない」という不満です。これは、他の保護者の方からもよく聞く悩みです。
「せめて原因と今後の方針を示してほしい」というご要望は、すごくもっともだと私は思います。
ただ、感情的に伝えてしまうと、塾側も防御的な対応になりやすいので、やっぱり最初は冷静に、メールで整理して伝えるのがベターです。
メールを書くときのポイントは「感情」と「事実」をきちんと分けて書くことです。
例えば
・今回のテストで点数が下がったことについて、正直ショックだった
・毎月授業料を払って通わせているので、一定の成果を期待していた
・しかし、今回の結果について特に説明やフォローがなかったことが残念に思えた
・今後どのような改善策を取っていただけるのか、ぜひ教えてほしい
といった形で、できるだけ具体的に、かつ冷静に書くと、塾側も「これは本気で対応しなきゃ」と受け取ってくれる可能性が高くなります。
とはいえ、「こう書かなきゃダメ!」という正解はないので、自分の気持ちを正直に書いても全然大丈夫です。ただ、“怒り”だけが前面に出ると伝わりにくいので、最初に「ショックだった」「残念に感じた」と気持ちを素直に書き、その後に「説明や改善策があれば教えてほしい」と要望をまとめるのが、落ち着いたやりとりにつながりやすいです。
というわけで、親としての気持ちは決して間違っていませんし、塾にも説明責任があると思います。冷静にメールで伝えることで、きっとより良い対応が返ってくるはずです。
気持ちが整理できないときは、下書きだけして一晩寝かせるのもおすすめです。
山本 涼太郎 先生
個別教育クラーク
お子さんのことを大切に思っていらっしゃることが伝わってきます。成果が出なかったとき、「怒りに近い感情」が湧いてしまうのは期待が大きかったからですよね。
そして、その思いを冷静に、かつ、きちんと伝えようとされていらっしゃいます。これはなかなかできることではありません。とても大切なことです。
さらに、それを「感情的」ではなく「建設的な要望」として伝えるため、まずはメールという手段を選択されたことも、素晴らしい判断だと思います。
文面を考えてみました。
〇〇塾 ご担当者様
いつもお世話になっております。〇〇の保護者、△△と申します。
このたびの学年末テストの結果について、ご相談させていただきたくご連絡差し上げました。
特に◯◯において、前回のテストと比べて大きく点数が下がってしまい、少なからずショックを受けております。やはり一定の成果を期待していたのが正直な気持ちです。
今回の結果について「現状の課題はどこにあり、塾としてどのように原因を捉えているのか」、そして「今後どういった方針で改善していくのか」を具体的にお聞かせいただきたいと思っております。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
最後になりますが、このようなメールを書き、伝えるという行動は、大きなエネルギーを必要とすることです。それでも、お子さんのために学習環境をより良く整えようと懸命に動かれている姿勢に、深い敬意を抱いております。
同じ時期の子どもを持つ親として、また、教育に携わる者として、今回のような経験こそが、お子さんの成長を後押しする大切なきっかけになると確信しています。
成績というのは、「伸びるかどうか」ではなく、「どうやって伸ばしていくか」が本質です。今回の結果をきっかけに、どう捉え、どう動くか——そのプロセスの中にこそ、本当の学びがあります。
今回のことも含め、きっとお子さんにとっても、ご家族にとっても、「次の成長のスタート」となるはずです。これからの歩みに、心からエールを送ります。