数学専門塾と英語専門塾を掛け持ちするのはどう思いますか?
現在高校2年生の息子が大学受験に向けて本格的に勉強を始めています。本人は数学と英語に課題を感じており、それぞれの科目に特化した専門塾に通うことで学力を一気に伸ばしたいと考えているようです。一方で、掛け持ちする場合の時間的・費用的な負担や、他の科目への影響が心配です。また、専門塾でなくても同じようなサポートが受けられるのではないかと考えています。どちらを選ぶべきか迷っているのですが、専門塾と通常の塾、それぞれの強みを踏まえたアドバイスをいただきたいです。
教育のプロの視点からアドバイス
科目別の専門塾はその科目に特化した指導が受けられるため、苦手科目を重点的に強化したい場合には非常に有効です。特に志望校の配点が数学や英語に偏っている場合、専門的な指導が合格への近道になることもあります。一方で専門塾ではなくても、学習のバランスを保ちながら幅広くサポートしてくれる塾もあります。選択のポイントは、息子さんの目標と現状の課題に合わせてどちらがより効果的かを見極めることです。試験までのスケジュールを考えた上で、専門塾の掛け持ちが無理なく可能かどうかを計画的に判断することも重要です。
保護者の視点からアドバイス
息子さんが自分で考え、具体的な目標を持っているのはとても良いことです。専門塾を掛け持ちする場合、確かに科目ごとの課題に特化した指導を受けられるメリットがありますが、他科目の勉強時間が圧迫されないようスケジュール管理を慎重に行う必要があります。また、全科目を対応してくれる塾でも、最近は科目ごとに専門性の高い講師を揃えている場合が多く、試験に必要な科目をバランスよく学べるケースもあります。どちらを選ぶにせよ、体験授業を受けて息子さんが納得した上で決めるのが最も安心です。
法的安心の視点からアドバイス
1科目に特化した塾を掛け持ちする場合、それぞれの塾の契約条件をしっかりと確認することが大切です。特に、途中解約時の返金条件や追加費用が発生する可能性について事前に把握しておくと安心です。また、全科目を対応してくれる塾の場合も、特定科目で追加サポートを受けられるオプションがあるかどうかを確認する価値があります。契約の際には息子さんが納得できる環境が整っているかを基準に選びましょう。どちらの選択肢でも、教育サービスが期待通りの成果を提供することを確約するために、契約前の十分な情報収集をお勧めします。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
名川 祐人 先生
Studyコーデ
今回のご相談のように「苦手の克服」が主な目的であり、受験本番まで時間がある高1や高2であれば、専門塾での学力強化がお勧めです。
数学や英語と一言で言っても、得意な単元や不得意なジャンルなど特徴があるはずです。特に個別や少人数指導タイプの専門塾で早期に苦手を克服しておくことで、受験をスムーズに迎えることができるようなる可能性が高いです。
一方で高2の後半や高3から塾に入るのであれば、受験で使う複数教科の中でバランスをしっかり管理していく必要があります。それにあたっては総合的に全教科を学習できる塾のほうで、学習バランスのアドバイスももらいながら進めていくほうが成功率が高まります。
私の在籍するStudyコーデは私立文系3教科の英国社に特化して指導していますが、この3教科だけでもバランスには非常に注意して生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを組んでいます。残り時間が少ない人ほど全体的な視点を持って戦略的に学習を進めていくことが大切です。
受験が本格化する前に、専門塾で苦手を得意に変えておけると理想的だと感じます。
中村 友 先生
高2までの英語塾OUTCOME
専門塾のよいところは、その科目に集中して対策を打てることです。結果として早期に仕上げるということは可能です。一方で、専門塾としては他科目については基本的にノータッチになります。その分、他の科目の学習進捗管理などは生徒さんご自身で進めていく、もしくは他塾に任せるということになります。よって、専門塾に通う場合には、それぞれの塾でどれだけの時間がかかり、残りの時間が他塾や学校の勉強にどれだけ使えるのかを事前に把握しておくことが重要です。
高校生が受験を成功させる点で、一番重要で難しいのがこの「学習進捗管理」です。やるべきことを「いつまでに」「どれだけ(反復練習)」終わらせるか、ということを1人で考えてやり切ることは至難の技です。これを補えるのは複数の科目を扱う通常の塾です。
計画(カリキュラム)を立てて、それがきちんと進捗しているかの確認、進捗していなければどうしたら進められるかを生徒と一緒になって進めていけます。
よって、専門塾を掛け持ちする際には、お子様自身で正しく進捗管理ができれば特に問題はなく、その進捗管理が不安になるようでしたら、通常の塾で2科目を受講する、ということをおすすめいたします。