塾の三者面談でレベルの高い大学を提案されたのですが…

塾の三者面談でレベルの高い大学を提案されたのですが…

高校2年生の子どもを持つ保護者です。先日、塾での進路相談で担当の先生から志望校として難関大学が提案されました。塾の先生は「今から努力すれば十分に狙える」と強気の姿勢ですが、子どもは「失敗したくない」「浪人は絶対に嫌だ」という気持ちが強く、安全圏の大学を志望したいと言っています。親としても、子どもが確実に合格できる大学を目指した方が良いのではと感じていますが、塾のアドバイスを無視するのも不安です。この状況で親としてどう対応するのがベストでしょうか?

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

まず、塾が高いレベルの大学を提案した理由を詳しく聞きましょう。学力や潜在能力を評価した結果の提案であれば、それをどのように実現する計画があるのか、具体的な道筋を確認してください。その上で、目標校を二段階に分ける「挑戦校」と「安全校」の併願戦略を取り入れることで、リスクを最小限に抑えつつ、お子さんがチャレンジ精神を持てる環境を作れます。また、模試結果を元にしたデータを共有し、合格可能性を冷静に判断することも大切です。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

子どもの気持ちを最優先しつつ、挑戦してみる価値について話し合う時間を設けてください。「安全圏の大学を確保した上で、難関大学の挑戦も視野に入れてみない?」といった形で、無理なく視野を広げられる提案をしてみましょう。また、強気な提案に不安がある場合は、「もしこの大学を目指すならどのようなサポートが必要か」を子どもと一緒に具体的に考えることで、現実的な選択肢を見つける助けになります。親子でオープンに話し合うことが子どもの安心感にもつながります。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。

有識者の見解 (3件)

  • 有識者

    中村 友 先生

    高2までの英語塾OUTCOME

    心理学の言葉で「自己効力感」というものがあります。これは目標達成に向けて、必要になる行動ができそうだ、と自分自身で確信する感覚のことですが、おそらく塾の先生の期待とお子さまご本人の自己効力感に差がでているため、腹落ちしていないと推察いたします。

    そのため、まずは塾の先生が「今から努力すれば十分に狙える」と言っている背景・根拠を確認することをおすすめします。そしてその塾の先生の期待に対して、お子さま自身がいままでなにがどこまでできているのか、という現状を把握できるとよいでしょう。

    勉強で伸びしろを作っていくためには、日々の勉強の中でのうまくいったことを継続していくような「成功体験」を積み上げていくこと、そしてそれをご自身できちんと認識して次に繋げることが重要です。
    弊塾のOUTCOMEでは週1回の振り返り面談で、できたこと、これから必要なことを講師とすり合わせて次につなげていくようなコミュニケーションを取っております。
    ぜひこれまでの「成功体験」に目を向けて、お子さまの背中を押して頂けると良いかなと思います。

  • 有識者

    名川 祐人 先生

    Studyコーデ

    生徒を見ていて感じる「モチベーション高く志望校を目指すことができる条件」は
    ➀志望校への合格可能性を本人が少しでも感じられている
    ②その志望校合格へのプロセスが具体的にイメージできている
    ことです。

    本件は、塾の先生に勧められても➀②がないため、本人は目指す気持ちになれないのではないでしょうか?
    是非塾の先生に「今から努力すれば十分に狙える」と考える根拠を聞いてみてください。
    また狙うとした場合の、具体的な戦略やカリキュラムについても質問してみてください。
    それを本人が受け止めてどのように感じるかが大切です。
    「それなら自分でも合格できるかも」と本人が感じ始めれば、そのまま背中を押して難関校を目指したほうが後悔は少ないと思います。
    難関校に向けた学習は、当然ながら中堅・下位大学の合格可能性も高めてくれます。

  • 有識者

    河井 昌裕 先生

    大学受験kawaiラボ

    志望校の立案は非常に難しいところがあります。まず、本人にこれは!と熱望する大学があればそちらでいいと思いますが、いきたい分野・学部まででどの大学でないと、が決まっていない場合にこのような問題が生じます。このような場合、結論から申し上げると、同じ分野でなるべくいわゆる高い大学にすることをお勧めします。ひとつにはレベルを高めなければいけない必要性による成長を期待して、またひとつには苦戦したときにいわば下げ止まりするところを高くするという意図があります。特に理系では偏差値が全てではないですが、研究費が潤沢で設備がいい大学が高偏差値帯に集まっている感がありますので、そちらもまずはなるべく高いところを目指しては?という理由になります。これをいってしまえばおしまいかもしれませんが、いつでも下げようと思えば下げられる、なので。

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有識者 の紹介

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西尾 信章先生

セルモ日進西小学校前教室

当塾では、「放牧メソッド」を採用し、生徒が自ら学ぶ力を育成しています。 また、方眼ノートを活用した思考法を導入し、考える力をサポートしています。 このアプローチにより、生徒たちは「やらされる勉強」ではなく、「みずから学ぶ」姿勢を身につけています。
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濱野 祐樹先生

明光義塾コノミヤ富田林教室

2013年入社以来、自塾では中学校別・地域別の傾向を重視。特に定期テストにおいては講師の出身地域と生徒合わせをおこないながら、目標達成の支援を行っております。延べ800人の指導実績と、進路指導を専門領域とするため2021年国家資格キャリアコンサルタントを取得しています。趣味は料理と子育て。
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名川 祐人先生

Studyコーデ

慶應大学経済学部卒業後、キーエンスの営業職を経て大学受験業界へ。オンラインを中心に全国の受験生を指導しつつ、総合型選抜の塾比較サイト(総合型選抜塾比較コンシェルジュ https://sogogata-concierge.com/ )も運営。受験生への情報提供を行う。MENSA会員資格なども持つ。
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中村 友先生

高2までの英語塾OUTCOME

慶應義塾大学経済学部卒。ユニクロの店長、ITベンチャーを経て塾業界に。人の成長をサポートするのがとにかく好きで得意。マイルドな指導で、生徒やスタッフからの信頼も厚い。
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