塾には行くけど家で全然勉強しない!このままで大丈夫?
うちの子は塾にはちゃんと通っているのですが、家ではまったく勉強しません。塾から帰ってくるとスマホやゲームばかりで、宿題もギリギリまで手をつけず、私が声をかけると渋々やる程度です。塾ではそれなりに頑張っているようですが、家での勉強習慣がつかないと本当に学力が定着するのか心配です。テスト前も「塾の授業でやるから大丈夫」と言いながら、結局いつも一夜漬け。自分から机に向かう習慣をどうやったらつけられるのでしょうか?親が口を出しすぎるのもよくないとは思いますが、放っておくとますます何もしなくなりそうで…何か良い方法があれば教えてほしいです。
教育のプロの視点からアドバイス
お子さんが塾では頑張れているのは素晴らしいことです。しかし、家庭学習の習慣がないと学んだ内容の定着が難しくなります。まず「家でもやらなければならない理由」をお子さんと話し合いましょう。例えば「塾で習ったことをアウトプットしないと知識が定着しない」という科学的な視点を伝えると納得しやすいです。次に、勉強を短時間でも習慣化するために、帰宅後30分だけ復習する時間を決めるなど、無理のないルールを作りましょう。長時間の勉強を求めるのではなく、「毎日少しでもやること」を目標にすることが重要です。
保護者の視点からアドバイス
親としては、家で勉強しない姿を見ると不安になりますよね。でも「家でも勉強しなきゃ」と言われると、お子さんもストレスを感じるものです。まずは、「塾で頑張っているね」とポジティブな声かけを増やしましょう。次に、家での学習を義務ではなく、楽しいものに変える工夫をしてみてください。例えば、リビングで親も一緒に本を読んだり、学習アプリを使ってゲーム感覚で取り組むのも良い方法です。「勉強しなさい」ではなく、「ちょっとこれ一緒に考えてみない?」と軽く誘うくらいがちょうどいいですよ。
法的安心の視点からアドバイス
過度な学習の強要は、お子さんのストレスを増やし逆効果になる可能性があります。日本の教育基本法では「子どもが健やかに成長する権利」が保障されており、バランスの取れた学習環境が求められています。また、強制的に勉強させることで親子関係が悪化し、結果的に学習意欲がさらに下がるケースもあります。勉強は「自発的にやることが大切」との視点を持ち、お子さんの自主性を尊重することが重要です。まずは塾の先生と相談し、家庭学習の必要性をお子さんに第三者の視点で伝えてもらうのも一つの手でしょう。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (4件)
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
まずは、子どもが自分で「勉強したい」と感じる環境づくりが大切です。
■【学習スペースの確保】
・家の中で静かで集中できる場所を整え、スマホやゲームなどの誘惑をできるだけ排除する工夫をしましょう。
■【一定のルーティンを作る】
・毎日決まった時間に机に向かう習慣を、子どもと一緒に計画してみるのが効果的です。例えば、朝の時間や学校帰りに短い勉強時間を設定するなど、無理のない目標を立てます。
■【自主性を尊重する】
・親が直接「やれ」と叱るのではなく、子ども自身に学習計画を立てさせたり、小さな目標を設定して達成したときに褒めるなど、内発的なやる気を引き出すサポートを心がけましょう。
■【ご褒美制度は補助的に】
・テストの点数などでご褒美を与える方法は、短期的なモチベーション向上にはつながりますが、あくまで補助的な手段として利用し、根本的には「なぜ勉強するのか」という意味や将来のビジョンを一緒に考える機会を持つことが重要です。
オンラインや専門家の意見でも、家庭での勉強習慣は、適切な環境と子どもの自主性を育むことが鍵だとされています。親としては、焦らずに子どもと一緒に何が勉強の妨げになっているか、どうすれば楽しく取り組めるかを話し合いながら、徐々に習慣化していくことが望ましいです。
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
お子様が勉強していない姿を見ると、つい心配になってしまいますよね。
ただ、塾で頑張っているのはとても素晴らしいことです。
まずは、お子様に「塾での努力をしっかり見ているよ」と伝えてあげましょう。
例えば、
「毎週塾で頑張っているって先生から聞いたよ。すごいね、感心するよ。」
と声をかけることで、お子様のやる気をさらに引き出せるかもしれません。
また、親御様がおっしゃるように、自宅でも勉強に向かう習慣をつけることも大切です。
まずは、お子様と話し合い、なぜ家で勉強できていないのかを確認してみましょう。
・勉強したいけれど、集中できない理由があるのか?
・家はリラックスする場所、塾は勉強する場所だと考えているのか?
このような可能性もあるため、お子様の意見をしっかり聞きながら、家でも少しずつ勉強できる方法を一緒に考えてみるとよいでしょう。
もし、親子で話し合うのが難しい場合は、塾の先生に相談し、塾と連携してサポートしてもらうのも良い方法です。
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
親としては、家でもしっかり勉強してほしいと思うのは当然ですが、無理に言っても逆効果になりがちです。特に思春期のお子さんは、親から「勉強しなさい」と言われるほど反発したくなるもの。言えば言うほど意固地になり、「やらされる勉強」になってしまいかねません。
実は、塾にきちんと通い、授業ではそれなりに頑張っているという時点で、お子さんなりに「勉強は必要なもの」とは分かっているはずです。あとは「家でもやったほうがいい」と本人が自覚することが大切。親ができるのは、例えば「テスト勉強、計画立ててみたら?」「終わったら好きなことしていいよ」といった、気づきを促す声かけまで。最終的に勉強するかどうかは、お子さん自身が決めることです。
「塾の授業でやるから大丈夫」と言っているうちは、まだ自分に甘さがある証拠。でも、テストの結果や周りの友達の様子を見て、本人が「やっぱり家でも勉強しないとまずいな」と感じる瞬間がきます。その時に、親が焦らず温かく見守ってあげることで、お子さんは自然と勉強に向かうようになりますよ。
大石 基 先生
名張さかえ進学教室
長年塾で教えている私の実感として、最近は宿題をやってこない生徒が多くなっています。部活が忙しかったり、自宅ではゲームなどの誘惑が多いからということもあります。
そして、そういう場合どうするかというと、私の塾では塾で宿題をやってもらいます。通い放題コースにしてもらって、出来るだけ塾に来る回数を確保してもらってです。
通い放題コースでの授業料がどれくらいなのかは塾によって違いますので個々に調べる必要はありますが、塾に行く時間が増えれば増えるほど時間単価は安くなりますので、一度塾と相談されてはいかがでしょうか。