「忘れ物が多すぎ」と指摘されたのですがそれって塾が管理するべきでは?

有識者から3件の見解が投稿されています!

「忘れ物が多すぎ」と指摘されたのですがそれって塾が管理するべきでは?

以前に塾の懇談で、「息子さん、ノートやテキストを忘れることが多いのですが管理できていますか?」と言われました。でも、それって塾がサポートする部分では?学校では置き勉を許可したりして対策してくれます。塾も子どもが学びやすい環境を作るのが役割のはず。忘れた時に貸し出し用の教材を準備したり、塾に予備を置く仕組みがあってもいいのではないでしょうか?親に管理を求めるのではなく、塾側で工夫してほしいと思うのですが、これって求めすぎでしょうか?塾と家庭の役割分担について、モヤモヤしています。

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

塾の役割は学習を支援することですが、すべてを管理するわけではありません。学校のように置き勉を認める仕組みがない場合、塾は生徒の自主性を育む場とも言えます。忘れ物が多い場合、単に貸し出しで対応するのではなく、忘れない習慣を身につける指導が大切です。たとえば、家を出る前にお子さんと一緒に持ち物リストをチェックする習慣をつけるとよいでしょう。親が完全に管理するのではなく、お子さん自身が意識できるよう促すことが、今後の成長につながります。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

親としては、塾にもある程度のサポートを期待したくなる気持ちは分かります。ただ、塾に完全に管理を任せるのは難しい部分もあります。例えば、予備教材を用意する塾もありますが、それが常態化すると「忘れても大丈夫」と甘えてしまうかもしれません。ご家庭では、声かけをしたり持ち物を玄関に準備するなど、習慣化の工夫をするのも一案です。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

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有識者の見解 (3件)

  • 有識者

    渡邉 靖子 先生

    テラコヤイッキュー

    お気持ちはよくわかります。でも、これは息子さんにとって成長のチャンスでもある!と見てみるとどうでしょうか?

    塾の役割は「勉強を教えること」、そして「自分で学ぶ力を育てること」です。
    忘れ物の管理は、子ども自身が「自分の勉強に責任を持つ」ために大切な経験になります。

    確かに、貸し出し用の教材があれば一時的には助かるかもしれません。
    でも、それでは、子ども自身の「準備する力」「管理する力」が育たなくなる可能性もありますよね。

    忘れ物をして困る。悔しい思いをする。
    そういった経験を通して、「次は忘れないようにしよう」と意識できるようになります。

    学校の置き勉は、「決められた範囲での管理の仕組み」ですが、塾では「自分で管理する経験を積む場」にもなります。

    塾と家庭の役割は、「塾が学びの場をつくり、家庭がそれを支えること」ではないかと思います。

    忘れ物は、成長のチャンス、と捉えましょう
    忘れ物をしてしまう子ども=ダメ ではなく、
    成長のチャンスを与えられている、と考えて、
    お母さんも「次はどうすれば忘れずに準備できるか?」を一緒に考えてあげたり、
    お子さんが【忘れ物】から得る学びが最大化されるよう、
    支えてあげるのが良いのではないでしょうか

    塾と家庭で役割を分担しながら、息子さんが「自分で準備できる力」を身につけられるようサポートできると良いですね✨

  • 有識者

    大石 基 先生

    名張さかえ進学教室

    私の塾で最も多い忘れ物は、筆記用具です。その場合は余っている鉛筆などを貸し出すようにしています。
    ただ、メインのテキストを忘れたときは保護者の方に持って来てもらうか取りに帰ってもらうかしています。ないと学習に差し支えるからです。しかし、ほとんど忘れる生徒はいません。年にのべ数回程度です。私は忘れ物についてはほぼ保護者の責任だと考えています。どのようにしたら忘れ物をしないかは教えます。塾用のカバンを決めていつでもその中に入れるようにすることです。出したら入れるということです。厳しいようですが、教材を持ってくるということは学習の基本だからです。
    ノートを忘れたときはルーズリーフなどを渡してそこにやってもらいます。
    宿題をやったノートを持ってこなかったときは、答え合わせをしません。また、これについても厳しく言います。私の考えでは、宿題をやってこないことはあってもおかしくありませんが、宿題を持ってくることは簡単にできるからです。
    こういった学習の基本を教えることも塾の役目ではないでしょうか。
    なお、本当にどうしても持ってくることができないような場合は、置き便をしてもらい、かつ毎日来るようにしてもらうようにしたいと考えています。

  • 有識者

    山本 涼太郎 先生

    個別教育クラーク

    おっしゃる通り、これも広い意味で学習サポート。多様性を認める社会では、塾にも生徒が安心して学べるよう工夫が求められるようになってきています。特に、学校では「置き勉」を許可するなどして生徒の忘れ物対策を行っていることを考えると、塾にも柔軟な対応を期待されるのは自然なことだと思います。

    ◯貸し出し用の教材の準備
    忘れ物をした生徒のために代用できる予備の教材を準備しておくことで、学ぶ機会の損失を防ぐ。
    ◯置き教材(置き勉)の導入
    生徒がよく使う教材を塾内で保管する仕組みを作ることで、忘れ物のリスクを軽減する。
    ◯管理をサポートする仕組み
    忘れものをしやすい生徒向けに、チェックリストやリマインダーを使って自己管理能力の育成をサポートする。

    こうした取り組みがあると、保護者としても安心できますよね。息子さん自身もプレッシャーを感じすぎず、学習に集中できるようになりそうです。ただ、通われている塾がこれらの対策を導入するかどうかは、その塾の方針に大きく左右される部分です。生徒自身に持ち物管理をしっかりするよう指導してくれる塾もあります。その場合は、家庭でも努力と工夫をすることを前提として、塾へは具体的な提案として伝えてみたり、忘れ物をしやすい息子さんへの理解と配慮をお願いすると良いかもしれません。

    もし、話し合いで塾の姿勢が変わらない場合は、無理のない範囲で対応しつつ、その塾が息子さんに合っているかどうかを再検討するのも一つの方法です。息子さんの意欲を大切にしつつ、お互いが納得いくよう進められるといいですね。

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