「積極的に質問しないと成績は伸びない」と言われましたが本当ですか?

有識者から2件の見解が投稿されています!

「積極的に質問しないと成績は伸びない」と言われましたが本当ですか?

中学生の親です。うちの子は無口な性格で、学校や塾の授業中でもほとんど発言しないようです。先日、塾の保護者懇談で先生から「積極的に質問しない生徒は成績が伸びにくい」と言われました。確かにわからないところを質問するとすぐに理解できるようになると思うのですが、先生がおっしゃるように質問をしない子は伸びにくいのでしょうか?今後、親として質問することの大切さを子どもに伝えるべきでしょうか?

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

質問する力は確かに大切ですが、それがすべてではありません。発言が少ない子でも、じっくり考えたり、黙々と問題演習を繰り返したりすることで理解を深めることができます。無理に質問させるより、まずは「わからないことを明確にする力」を養うのが重要です。例えば、わからない箇所をノートに書き出す、解説を読んで自分なりに整理するなどの習慣をつけると、質問しなくても理解が進みます。性格に合った学び方を見つけましょう。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

お子さんが質問をしないからといって、成績が伸びないとは限りません。ただ、塾の先生が指摘されたように「自分のわからないことを解決しようとする姿勢」は大切です。親としては、無理に「質問しなさい」とプレッシャーをかけるのではなく、「どうすれば理解しやすい?」と聞いて、お子さんが自分なりの解決策を考えられるよう促すとよいでしょう。家庭でも「何が難しいと思った?」と声をかけ、言語化する習慣をつけるのも効果的です。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

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有識者の見解 (2件)

  • 有識者

    山本 涼太郎 先生

    個別教育クラーク

    「質問しないと成績が伸びないのでは?」というご心配、よくわかります。でも、まずおぼえておいていただきたいのは、「質問しない=成績が伸びない」というわけではないということです。お子様の性格や状況に合わせて、できることはたくさんあります。

    1. 質問しない子でも成績を伸ばす方法
    ◯「わからない」を「わかる」に変える工夫をする
    ー 授業ノートに「?」マークをつけて、どこがわからないのかを明確にする。
    ー 「なぜ?」を3回繰り返して、自分で思考を深める力を養う。
    ◯自分で調べる力をつける:
    ー テキストやGoogle、生成AIを活用し、自分で調べてみる。
    ー 調べた内容をノートにまとめ、人に説明できるようにする。

    2. 「質問の仕方」を一緒に考える
    「質問しないとダメ!」と言うのではなく、「質問の仕方を知っておくと、もっと理解が深まるかもね」と、お子様の気持ちに寄り添って伝えてみましょう。
    ◯質問しやすい言い方を探す:
    ー 「ここまではわかったけど、この部分は自信ないです」
    ー 「この解き方で合っているか、見てもらえますか?」
    ー 「もし他にやり方があったら、教えてほしいです」
    このように、お子様が言いやすいよう、具体的な質問例を一緒に探してみるのもおすすめです。

    3. お子様の性格に合った方法を見守る
    「質問しない」のではなく、「何を聞いたらいいかわからない」のかもしれません。
    まずは、「質問はしなくてもいいけど、わからないことを整理してみようか」と声をかけてみましょう。

    質問の仕方を知ることで、学習がスムーズになることは多いです。将来のスキルとしても、持っておくととても役に立つでしょう。でも、大切なのは、お子様が「質問してみようかな」と思えるように、その価値を伝えてあげること。そして、今、できなかったとしても、成績を伸ばす方法はたくさんあるということ。お子様に合った勉強の仕方を、「一緒に探してみよう」というスタンスで、焦らず、できることからサポートしてあげてください。「質問しないとダメ」ではなく、「あなたに合った学び方を見つければ大丈夫」と伝えてあげることで、お子様も安心すると思います。最初は質問が苦手でも、「ちょっと聞いてみようかな」と思える時が来たら、それは素晴らしい成長ですよ。

  • 有識者

    西尾 信章 先生

    セルモ日進西小学校前教室

    たしかに、「わからない」をそのままにしないことは学習においてとても大切です。ただ、お子さんの性格によっては、積極的に質問することが難しい場合もありますね。無口な子や慎重な子は、頭の中でじっくり考えてからでないと言葉にしづらいこともあります。そういうタイプのお子さんが「質問しない=成績が伸びない」とは一概には言えません。

    質問ができると理解は早くなりますが、逆に自分で試行錯誤して解決する力も大切です。質問が少なくても、ノートに疑問点を書き出したり、授業後に自分で調べたりすることで学力を伸ばす方法もあります。ですので、「必ず質問しなければいけない」とプレッシャーをかけるより、「わからないことを放置せずに解決する方法はいろいろあるよ」と伝えてあげると良いでしょう。

    もし可能なら、家庭で「どこが難しかった?」と聞いてみたり、塾の先生と連携して「質問しやすい環境」を作ったりするのも効果的です。お子さんに合った方法で、「わからない」をそのままにしない習慣を育てていけるといいですね。

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