個別指導塾の効果が見えず、続けるべきか悩んでいます
うちの長女は中学1年生で個別指導塾に通わせているのですが、成績がなかなか上がらず効果が見えません。もともと勉強が苦手で宿題も自分でやろうとしないので、毎回私が声をかけてサポートしなければいけません。父親は「本人の好きにさせればいい」と言うばかりで協力的ではなく、家庭内で孤立無援の気分です。このまま塾に通わせ続ける意味があるのか、それとも他の勉強法を試した方が良いのか、すごく悩んでいます。
教育のプロの視点からアドバイス
成績が上がらない原因を明確にすることが大切です。まずは塾の先生に現在の指導方針や学習状況を詳しく聞き、具体的な改善策があるか相談しましょう。また、お子さん自身の学習習慣を見直すことも必要です。宿題を自発的にやらない場合は、塾で宿題の進捗を管理してもらう、学習時間を短くして達成感を持たせるなどの工夫が有効です。もし塾の指導が本人に合っていないと感じるなら別の指導スタイルの塾や家庭教師、オンライン塾など他の選択肢も検討してみましょう。
保護者の視点からアドバイス
お母さんが一人で頑張りすぎていませんか?お子さんが勉強に向き合えない原因の一つに、学習そのものへの苦手意識やストレスがあるかもしれません。まずは「なぜ勉強が嫌なのか」を一緒に話してみましょう。また、お父さんが「本人の好きにさせればいい」と言うのは、もしかするとプレッシャーをかけたくない気持ちの表れかもしれません。家族で目標を共有して小さな成功体験を積み重ねることで、お子さん自身のやる気を引き出せる可能性があります。
法的安心の視点からアドバイス
契約面から見ると、個別指導塾には中途解約の規定があることが多いです。まずは契約内容を確認し、途中で辞めた場合の違約金や返金の有無をチェックしましょう。また、消費者センターや教育関連の相談窓口で教育サービスの適正性を相談することも可能です。一方で、教育の継続は子どもの将来に関わる大事な決断ですので、いきなり辞めるのではなく、まず塾側と面談し、指導内容の変更や学習サポートの追加が可能か確認することをおすすめします。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (4件)
山本 力大 先生
オンライン学習塾Cheers!
勉強が苦手なお子さんをサポートし続けるのは、本当に気力が必要ですよね。
お母さんがお一人で抱えていると感じるなら、なおさら大変だと思います。
ただ、「勉強が嫌い」あるいは「なかなか成績が伸びない」という子どもは珍しくなく、特に中学1年生は学校生活になじむのに精一杯で、勉強へのモチベーションを感じられない時期でもあります。
まず、「そもそもなぜ勉強をしなければいけないのか」をお子さん自身が理解しないまま「宿題しなさい」と言われ続けると、やらされている感だけが募ってしまうんですよね。
もしお子さんが興味を持っていることや将来してみたいことがあれば、その話題に絡めて「勉強がどんなふうに役に立ちそうか」を一緒に考えるのも手です。
たとえば、将来好きな仕事に就くために必要なスキルのベースが、中学の勉強の中にあるかもしれません。
その気づきがあるだけで、少しだけ「やってみようかな」という気持ちが湧くこともあります。
一方で、通っている塾が「合わない」のかどうかは、どんな指導が行われていて、どんな伸ばし方を提案されているかに左右されます。
個別指導だと一対一で見てもらえる反面、指導者との相性や目標設定の仕方が合わなければ、なかなか成果が感じられないこともあるでしょう。
もし塾での学習状況を直接聞ける機会があるなら、塾側に「うちの子はどんなところでつまずいていますか」と質問し、改善策や学習プランを提案してもらうと判断材料が増えると思います。
その上で、塾のやり方に納得がいかない場合は、他の塾やオンライン学習などを試してみる選択肢も十分アリだと思います。
ただし、大事なのは「どんな学習方法でも、本人がやろうという気持ちを少しでも育てられるか」という点です。
お父さんからは協力を得にくい状況だとお聞きしましたが、もし可能であれば「あなたはどう思う?」と、一度真剣に話を振ってみて、考えを聞かせてもらうのもいいかもしれません。
子どもを取り巻く大人がバラバラのメッセージを発していると、かえって子どもが戸惑ってしまう場合もあるので、まずは「今後どうしていきたいか」の方向性だけでも、お父さんと話し合ってみるのは大切だと思います。
「好きにさせる」とはどういう意味か、お父さんなりにどんな狙いがあるのかを聞いてみて、お母さんの考えも共有することで、何かしら歩み寄りができれば、子どもへの声かけやサポートも変わってくるかもしれません。
最後に、もし今の塾を続けるかどうかで悩むなら、「どんな成果をどのくらいの期間で感じたいか」をお子さんと一緒に設定してみるのも一つのやり方です。
たとえば「次のテストの数学だけは少しでも上げる」「英語の単語テストをこれだけクリアする」といった具体的な目標です。
そこに向けて、塾でどんなふうに勉強するのか、家でどんなサポートが必要なのかを話し合い、もしその方法で成果が出ないようなら次を考えるという形にすると、ゴールを見失わずにすみます。
「勉強は将来の自分への投資」という視点を、お子さんが少しでも納得してくれれば、自然とやる気のスイッチが入ることもあります。
焦る気持ちもあるかと思いますが、一歩ずつ試行錯誤しながら、「このまま続けるのがいいのか、ほかに合った方法があるのか」を前向きに探ってみてください。
応援しています。
大石 基 先生
名張さかえ進学教室
個別指導塾にもいろいろありますし、成績が上がらないというのも通塾期間や通塾前の成績によって考え方が異なります。
しかし、最も大きな問題点は「自分では宿題をやらない」と言うところだと思われます。
私の塾では、宿題をやらない生徒は塾に来る回数を増やすように提案しています。つまり、塾で宿題をやってもらうのです。塾に来ているのに勉強をしない生徒はほとんどいません。単なる自習ではなく、答え合わせや解説は教師が行っているので無料と言うわけではありません。でも通い放題コースであっても、それほど高くないリーズナブルな学費に設定しているつもりです。このようなシステムを持っている塾を探してみてはいかがでしょうか。
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
塾に通っていても、本人に「成績を上げたい」という気持ちがなければ、なかなか効果は出にくいものです。今はお母さんが声をかけて何とか勉強させている状態ですが、それでは本人の意欲は育ちません。まずは「なぜ勉強するのか」を娘さん自身が納得できる形で考えさせることが大切です。
そのためには、塾に通わせ続けるかどうかを見直しつつ、娘さんに合った学習方法を探るのも良いかもしれません。例えば、小さな成功体験を積み重ねることで「自分でやろう」という気持ちを引き出す工夫をしてみるのも一つの方法です。また、お母さん一人で抱え込まず、お父さんとも話し合い、「放任」でもなく「強制」でもないバランスを探ることも大切でしょう。
そして何より、お母さんが娘さんの変化を「待てること」も重要です。焦って無理にやらせようとすると、ますます勉強が嫌になってしまいます。子どもはきっかけ次第で変わります。そのタイミングを見逃さず、成長を信じて見守る姿勢が、最終的には一番の力になるのではないでしょうか。
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
塾に通っているのに成績が上がらないと、保護者様としては不安になりますよね。
お子様が塾を嫌がることなく通っており、通塾して3か月程度であれば、成績が上がらないのは一般的なことです。もう少し様子を見てみることをおすすめします。
一方で、通塾して4か月以上経っても何の変化も見られない場合は、まず塾の先生に相談してみましょう。
「通塾してからなかなか成績が上がらない状況なのですが、家庭で何かサポートできることはありますか?」といった形で、具体的に質問されると良いかと思います。
もし家庭学習が難しいようであれば、塾での自習時間を増やすなど、塾側と勉強時間を確保する約束をしてみるのも効果的です。
それでもお子様なりに努力しているのに成績が伸びない場合は、転塾を検討されるのが良いでしょう。
また、万が一お子様が塾にイヤイヤ通っている場合は、一旦塾を辞める選択もあります。そして、お子様自身が「塾が必要だ」と感じたタイミングで再度塾探しを始めるのがおすすめです。