入塾テストがある塾とない塾では授業や生徒の質に差はある?
現在小学3年生の子どもがいます。中学受験を視野に入れ、最寄りの塾を調べているのですが、入塾テストの有無によって授業や生徒の質にどれほど違いがあるのか気になっています。入塾テストがある塾は一定の学力が求められる分、意識の高い生徒が集まって授業の進度も早く、切磋琢磨できる環境なのではと想像しています。一方、入塾テストがない塾は、幅広い学力層の生徒が通っており、基礎から丁寧に指導してもらえる反面、学習意欲に差が出てしまって授業の質が下がる可能性もあるのではと考えています。実際のところ入塾テストの有無で授業内容や生徒の質にどのような違いがあるのでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
入塾テストの有無による授業や生徒の質の違いは塾の指導方針によります。入塾テストがある塾では一定以上の学力がある生徒が集まるため、速い進度で応用力を高める授業が中心になります。一方、入塾テストがない塾では個々の学力に合わせた指導が可能で、基礎固めが丁寧に行われる傾向があります。ただし重要なのは「お子さまがどの環境で伸びるか」です。高い競争環境が適しているか、じっくり学ぶ方がよいのかを見極め、体験授業で授業の質を確認することをおすすめします。
保護者の視点からアドバイス
私自身、子どもの塾選びをしたときに「入塾テストがある塾の方がレベルが高いのでは?」と考えました。でも実際に通わせてみると、塾ごとの特徴のほうが重要だと感じました。入塾テストがある塾は周囲のレベルが高く、刺激を受けて頑張れる反面、プレッシャーで自信を失うこともあります。逆に入塾テストがない塾は、個々のペースに寄り添った指導を受けられる反面、周りの意識がバラバラで集中しにくい場合も。大切なのはお子さん自身が「ここで頑張りたい!」と思える塾を選ぶこと。親目線だけでなくお子さんの気持ちを大切にしてくださいね。
法的安心の視点からアドバイス
塾選びの際は、学習環境だけでなく契約内容もしっかり確認しましょう。入塾テストがある塾では、一定の成績基準を満たさない場合の退塾規定があることも多いため、成績維持のルールや補習制度について事前に把握しておくことが重要です。一方、入塾テストがない塾では、学力の幅が広いため個別指導の有無や追加費用の発生条件を確認することをおすすめします。また、契約時に解約や返金のルールを明記した書面をもらうことで、トラブルを未然に防げます。不明点は必ず質問し、納得した上で契約を結びましょう。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
懸念されている「入塾テストがないと学力や意欲に差が出るのではないか」「生徒の質に違いがあるのではないか」という点については、確かにその可能性が全くないとは言い切れません。
ただし、実際には塾や教室によって大きく異なるのが現状です。そのため、入塾テストの有無が学習環境や成績に直接的な影響を与えることはほとんどありません。
入塾テストがない塾でも、生徒が意欲的に学習し、授業の質が高い塾はたくさん存在します。
塾選びにおいて重要なのは、入塾テストの有無ではなく、教室見学や学習相談、体験授業を通じて、お子様がその環境で受験まで継続して勉強できそうかどうかを確認することです。
まずは複数の塾を見学され、実際の雰囲気や指導の様子を比較してみることをおすすめします。