高校生に学習管理は必要?塾で勉強計画を立ててもらうべきか悩んでいます
高2の息子が通っている塾は授業中心で、課題や宿題は出るものの、日々の勉強の進め方まではサポートしてくれません。息子は自分で計画を立てるのが苦手で、学校の課題をこなすだけで精一杯。模試のたびに「やばい」と焦るものの、結局その場しのぎの勉強になってしまい、長期的な受験対策ができていないのが現状です。最近は勉強計画を立ててくれる塾も増えているようですが、そもそも高校生になってまで塾に管理してもらう必要があるのか疑問に思う部分もあります。自分で計画的に勉強できるようにならないと大学に入ってから困るのでは?とも感じます。とはいえ、受験までの残り時間を考えると、効率よく勉強するためにプロの管理を頼るべきなのか…と悩んでいます。
教育のプロの視点からアドバイス
高校生が自分で学習計画を立てるのは理想的ですが、現実には多くの生徒が計画倒れに終わります。受験は時間との戦いであり、限られた時間の中で何を優先し、どのように学習すべきかを見極めるのは簡単ではありません。学習管理をしてくれる塾は過去のデータや受験のノウハウを基に、効率的な学習プランを提案できます。最初は塾に頼りつつ、徐々に計画を自分で調整できるように指導してくれる塾を選ぶのも一つの方法です。大学入学後の自律性を考えるなら、塾を単なる管理者ではなく計画の立て方を学ぶ場と捉えると良いでしょう。
保護者の視点からアドバイス
「高校生にもなって塾に学習管理を頼るのはどうなのか?」という疑問はもっともですが、現状として計画を立てられず模試のたびに焦るなら何らかのサポートは必要かもしれません。受験までの残り時間を考えると、自己管理の習得よりも、まずは効率よく学習を進めることが優先です。塾のサポートを受けながら、親としても「今日は何を勉強する予定?」と日々の計画を確認し、少しずつ自主性を促していくのが良いでしょう。受験後に完全に自立できるよう、今は段階的に管理を外していく方針を取るのも手です。
法的安心の視点からアドバイス
学習管理を提供する塾を選ぶ際には、契約内容をしっかり確認することが重要です。特に「個別学習計画の作成」「進捗管理」などが具体的にどの程度行われるのか、追加費用が発生するのかを明確にするべきです。また、学習管理を全面的に塾に任せすぎると、子ども自身が学習に対する主体性を持てなくなるリスクもあります。契約時には塾の方針を確認し、「最終的には自分で計画を立てられるようにする」ステップが含まれているかどうかをチェックすると安心です。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
おっしゃる通り、高校生ともなれば「与えられたものをこなす」のではなく、自分で計画を立てて学習を進める力を身につけてほしいですよね。ただ、息子さんはまだその部分が苦手で、模試のたびに焦るものの、長期的な対策につながっていないとのこと。ここで大切なのは、塾に管理してもらうのではなく、計画の立て方を学ぶサポートを受けることです。
塾に相談する際も、「勉強の進め方まで細かく管理してほしい」というよりは、「自分で計画を立てられるように指導してほしい」と伝えるのが良いでしょう。例えば、週単位や月単位で学習計画を立てる方法を教えてもらう、計画をチェックしてもらうといった形なら、息子さんの自立心を損なわずに、必要なサポートを受けることができます。最近は、計画の立て方を指導してくれる塾も増えているので、そうしたサポートが受けられるか聞いてみるのもいいですね。
大学受験はゴールではなく、その先の大学生活や社会人生活につながる大事なステップです。受験勉強を通じて「どうやって計画を立て、実行するか」を学ぶことは、今後の人生にも役立ちます。残りの時間を有効に使うためにも、塾を上手に活用しながら、息子さん自身が計画力を身につける方向で考えていけるといいですね。