授業をしない塾って本当に効果がある?大学受験を控える子供に合うのか悩んでいます
高校2年生の子供を持つ母親です。大学受験を見据えて塾を探していますが、「授業をせずに勉強のやり方を教える塾」というタイプの塾が気になっています。この塾では子供自身で学ぶ力を育てることを重視しているそうですが、普通に授業を行う塾と比べて本当に成果が出るのか不安です。また、うちの子供は少し内向的で自己管理が苦手な性格です。このような性格だと授業をしない塾は向いていないのでしょうか?大学受験に向けてどちらのタイプの塾を選ぶべきかアドバイスをいただきたいです。
教育のプロの視点からアドバイス
授業をしない塾は、特に自主学習の習慣がある生徒には効果的ですが、自己管理が苦手な場合は指導の質やサポート体制が鍵となります。そのような生徒には、学習計画をしっかり立ててくれる塾や、進捗を細かく管理してくれる仕組みがあるか確認することが重要です。また、授業型の塾は内容を効率よくインプットできる利点があるため、苦手科目の克服が急務の場合に向いています。お子様の現状や性格に応じて、まずは体験授業や面談で具体的なサポート内容を確認してみてください。
保護者の視点からアドバイス
親として大事にしたいのは、子供がその塾で「居心地が良い」と感じるかどうかです。授業がない塾は、自分で計画を立てて進める力を育てる良い機会ですが、自己管理が苦手な場合は子供が「置いていていかれる」と感じてしまうかもしれません。授業型の塾では講師との距離が近く、子供が質問や相談をしやすい環境が整っている場合も多いです。お子さん自身がどのような環境で安心して学べるかを見極めるためにも、一緒に塾を見学して実際に通うイメージをつかませてあげることが大切です。
法的安心の視点からアドバイス
塾選びの際は契約内容や返金ポリシーの確認も大切です。特に授業をしない塾の場合、期待する成果が出なかった際の対応について事前に確認しておきましょう。また、契約書にはサポート内容が具体的に明記されているか、例えば進捗確認や個別サポートの頻度などを確認すると安心です。法的な観点からは、口頭での説明に頼らずにすべて書面で明示されている塾を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
中村 友 先生
高2までの英語塾OUTCOME
「授業をしないで勉強のやり方を教える」というのは、合理的な方法に見えますが、それだけで勉強ができるようになるのは、自己管理能力の高いほんの一握りの生徒だけだと考えます。やり方を教わったうえでそれを継続し定着させることができて初めて結果につながるものです。
本来であれば、やり方を教えてそれが定着するまで講師がサポートする必要がありますが、やり方だけ教えて「あとは頑張って!」で終わってしまうと、その後の進捗を放置されてしまうことにもなりかねません。そうならないように、躓いたところできちんと講師に質問し、自分自身で解消するといったスタンスは成績向上に必要になってくるでしょう。
私の塾のOUTCOMEでは、週1回は必ず講師と面談を行い、授業内容の振り返りを行っております。その中では、講師側から積極的に質問をし、こちらが求める回答ができているか、できていなければ躓いているポイントを明らかにして克服してもらう、といったコミュニケーションをとり、復習時や次回以降の授業に役立ててもらうようなサポートをしております。
お子さまの性格を鑑みると、大教室で授業を行うようなスタイルや、勉強方法を教えるだけの塾よりは、上記のような個別指導で、かつきちんと本人に合わせたフィードバックが得られるようなところが適しているのではないかと推察いたします。
名川 祐人 先生
Studyコーデ
昨今様々なスタイルの塾がありますが「生徒の理解力が高くないと成績向上が見込めない塾」があることに注意してください。
例えば大人数で一方的な講義を聞くスタイルの塾や、授業がなく参考書等で自分で学習するような塾がそれです。
講義や参考書の内容を自分で理解して吸収し、得点力に繋げられる一部の高校生には良いですが、そうではない子には相性が良い塾とは言えません。
塾選びの際には、まず生徒さんの学力や性格を客観的に分析し、それにマッチしたスタイルの塾を選ぶことがとても大切です。
ご質問のように「内向的、自己管理が苦手」という特徴があれば、個別や少人数で丁寧に見てもらえるスタイルが合うかもしれない、などです。
また塾選びにあたっては、保護者の方には塾経営者の視点でその塾について考えてみることをお勧めします。
例えば、授業をせずに学習管理だけを大学生のアルバイト講師に任せているような塾のスタイルを経営視点で見れば「うまいこと人件費をかけずにコスパよく運営している」とみなすこともできます。
昨今はフランチャイズ形態の塾も多いですが、特に教育業界にいたこともない人がオーナーや校舎長を務め、大学生に実務を任せているようなケースも散見されます。
もちろん仕組みやマニュアルが秀逸であれば、それでも生徒の成績を上げることは可能ですが、入塾を検討中の校舎単体でどのような実績が出ているのかなどは必ず確認してから入塾することをお勧めします。