定期テストの点数は上がったけど、子どもの勉強に対する意識が低いままで心配
中学2年生の息子がいます。これまで定期テストの点数が振るわず心配していましたが、最近塾のおかげで成績が大きく向上しました。しかし、本人は「テストでいい点が取れたからもう勉強しなくていい」と言い出して、勉強への意識が低下しているように感じます。せっかく良い流れに乗れたのに、このままやる気を失ってしまうのではないかと心配です。どうすれば、息子が成績を上げるためではなく、学ぶことそのものを楽しむ意識を持てるようになるのでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
学ぶ意識を高めるには、目標を「点数」から「知識の活用」や「将来の夢」にシフトさせることが重要です。例えば、今学んでいる内容が将来のどんな場面で役立つかを具体的に話し合うのがおすすめです。また、塾の先生に相談し、点数以外の成長に焦点を当てた指導をお願いすると、子どもの学ぶ意義への理解が深まります。ゲーム感覚で新しい知識に挑戦するなど、楽しみながら学べる方法も試してみてください。
保護者の視点からアドバイス
まずは、点数アップをしっかり褒めてあげてください。その上で、「次の目標は何にしようか?」と子どもと一緒に考える時間を作りましょう。子どもが主体的に「これを学びたい」と思えるテーマを探す手助けをすることが大切です。また、家庭内で学びを自然に取り入れる環境作りも効果的です。例えば、料理を通じて理科や計算を教えるなど、生活の中で学びの楽しさを感じられる工夫をしてみましょう。
法的安心の視点からアドバイス
お子さまの学びへの意識が低下している場合、まずは塾が適切な指導環境を提供しているか契約書を確認しましょう。契約書には指導方針やサポート内容が明記されていることが多いため、不明点があれば説明を求めることができます。説明を受けても納得できない場合は、自治体の教育相談窓口や第三者機関に相談することも検討してください。また、自治体や他の教育機関が実施しているキャリア教育や体験型学習プログラムを活用することで、お子さまの興味を引き出し、学びへの意欲を高める方法もあります。契約内容や公的支援を上手に活用し、安心して学べる環境を整えていきましょう。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
こんにちは!
まずは成績アップ、本当におめでとうございます。数字が跳ね上がると大人でも舞い上がれます。まして中2男子、「勝ったからゲームクリア」と感じるのは自然な流れです。
とはいえ、ここで勉強を止めてしまうと、いわゆる“ロケット花火型”になりかねません。勢いよく上がるけれど、すっと消えてしまうタイプですね。保護者の心配はここにあります。
よく聞く対策が「次の目標を決めよう」「将来のためだよ」と背中を押す方法です。確かに王道ではありますが、息子さんの耳には「また数字を追え」という同じ曲が流れているように聞こえるかもしれません。達成感の余韻にひたる人に、すぐ次のマイルストーンを掲げてもエンジンがかからないことが多いです。
ここで視点を変えてみましょう。
テストの点は“結果”ですが、学びそのものは“探検”です。探検の面白さを味わえれば、数字に頼らなくても自分から歩き出します。では、探検モードに切り替えるにはどうするか。
一つ目の提案は「雑談ネタ化」です。たとえば歴史で織田信長を習ったなら「信長が現代に来たらYouTuber向いてそうじゃない?」と軽口を叩く。英語で現在完了をやった日は、晩ごはんの席で「have you ever eaten ナポリタン?」と急に聞いてみる。点数の話題を封印し、学んだ内容を日常会話のスパイスに変えてみてください。彼の中で「勉強=会話の武器」とリンクし始めたらしめたものです。
二つ目は「失敗コレクション」を作ること。テストでは間違いは赤ペンで消されますが、探検ではむしろ“お宝”。息子さん専用のノートやアプリに「今日の珍ミス」を書き込み、家族でクスッと笑う。そうすると点数よりプロセスに目が向きやすくなります。
三つ目は「大人の学びを見せる」作戦。親御さんがスマホで英単語アプリを触る、料理のレシピを科学的に調べるなど、学び続ける背中をチラ見せしてください。「勉強って卒業したら終わりじゃないんだ」と感じれば、彼の中で学習が“学校の仕事”から“人生の技術”に昇格します。
というわけで、次のテスト目標を掲げる前に、学びを日常のなかに遊ばせてみてください。テストのご褒美で止まったロケットに、ふたたび火をつけるのは「点数」より「好奇心」です。息子さんが笑いながら「今日はこんなこと知ったよ」と話してくれたら、その瞬間がゴールテープだと思います。