毎日7時間授業+補習…塾に通う余裕はありますか?
私の娘は私立高校の2年生で特進コースに通っています。毎日7時間授業があり、さらに火曜日と木曜日には放課後に補習が行われるため帰宅時間が遅くなり、体力的にも精神的にも疲れ切っているように見えます。現在、クラス内での成績は中の下くらいで、学校の勉強だけでは十分に理解できていないと本人も感じており、塾に通わせるべきか悩んでいます。しかし、このスケジュールに塾を加えることで、さらに娘に負担をかけるのではないかと心配です。このような状況で塾に通う選択は正しいのでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
特進コースにおける毎日7時間授業と補習のスケジュールは非常に過密で、自己学習の時間が確保しにくいことが成績向上の障害になる場合があります。このような状況では塾をフルタイムで通うのではなく、週1回程度の個別指導やオンライン指導を取り入れる方法がおすすめです。短時間でも効率的に学べる環境を整えることで、娘さんの負担を最小限に抑えながら学習効果を高めることができます。一度、時間割に無理のない範囲で塾の選択肢を検討してみてください。
保護者の視点からアドバイス
娘さんの体調や気持ちを最優先に考えるのが大切です。補習と塾を両立するのは確かに負担が大きいように見えますが、塾で効率的に学べる環境を提供することで結果的に負担感が軽減される場合もあります。例えば、短期集中型の講座やオンライン授業で柔軟に学べる塾を選ぶのも一つの方法です。まずは娘さんと一緒に彼女自身の意見をしっかり聞き、どのようなサポートが必要かを話し合う時間を持ってみてはいかがでしょうか。
法的安心の視点からアドバイス
塾選びにおいては、時間的な制約がある場合でも柔軟に対応できる契約内容かどうかを確認することが重要です。例えば、授業の振替制度がある塾やオンライン授業を選べる塾は、娘さんのような忙しいスケジュールの生徒に適しています。また、契約前に追加費用や長期契約の条件についても詳細に確認しましょう。契約書の内容をしっかり把握しトラブルを未然に防ぐことで、安心して学習環境を整えることができます。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
河井 昌裕 先生
大学受験kawaiラボ
学校の授業内容と課題をサポートする塾を検討されることをお勧めします。現時点での学校のテストに対してのしんどさの軽減は必要で、日々の学習としては学校の教材で課題を消化しつつにし、塾で別教材を行うのは原則避けてスタートするのがいいでしょう。その上で長期休暇やテスト明けの余裕のある時期に遡っての勉強を組み込んでいく形がベターかと思います。その上で補強に少し教材を追加してもらうとか、受験用に教材を出してもらってとかで段々と本人の思う進路に向けての学習にシフトしていけるといいと思います。
名川 祐人 先生
Studyコーデ
まずは成績が中の下で留まっている原因を考えるべきです。
進学校で成績が低迷している生徒はよく担当しますが、学校での学習内容がその生徒のレベルに合っていないケースが多いです。
どうしても上位者に合わせて引っ張る指導がなされる環境では、下位者は置いていかれます。
例えばご相談にある火曜と木曜の補習についても、もし基礎が分かっていない生徒に問題演習ばかりやらせるようなプログラムだとすれば、お子さんにとって参加する意味はほとんどなくなります。
その時間を基礎の完成に充てたほうが、後々成績は伸びるでしょう。
よって、まずは現状の整理が早急に必要です。
個別指導かつプロ講師が丁寧に見てくれるような塾に1度相談に行くとよいかもしれません。なかなか自分自身では気づけない現状の問題点を一緒に整理してくれると思います。
私の所属するStudyコーデにも同様の相談はよくあり、場合によっては学校の補習を受けるのをやめていただき、塾のほうで本人にふさわしいカリキュラムを構築することなどもあります。
体力的にも精神的にも疲れているとのことですが、自分に合ったスタイルが見つかることで、効率的かつ効果的な学習が進められるようになり、気持ちも前向きになるかもしれません。