オンライン塾に通っていますが集中力が続きません

オンライン塾に通っていますが集中力が続きません

昨年からオンライン塾に切り替えた中学生の息子ですが、集中力が続かず、授業中によく別画面でゲームをしてしまいます。対面授業と違い講師の目が行き届きにくく、注意を受けないままダラダラし、成績も下がり始めました。実際、本人は「パソコンの前だと気が緩む」と正直に話しており、私としてはこのままで良いのか悩んでいます。また、オンライン授業では周りの生徒との交流も希薄で、モチベーションが維持しにくいように感じます。このままオンラインで続けるべきか、それとも通塾型に戻して学習環境を整えるべきか、親として判断が難しいです。コスト面ではオンラインが助かるものの、何を優先すべきか全く分かりません。

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

オンライン学習でも集中を高める工夫が可能です。まず、学習スペースを整え、余計なデバイスや画面を遮断する環境を作りましょう。また、授業前後に簡単な目標設定を行い、達成度合いを可視化すると、モチベーションが維持しやすくなります。講師に遠慮なく相談し、進捗管理の仕組みを導入することも有効です。さらに、短めの学習と休憩を組み合わせることで集中度を確保し、オンラインでも成績向上が期待できます。小さな成功体験を積み重ねることで、オンラインでも学習習慣が定着するでしょう。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

お子さんとしっかり話し合い、オンライン環境でのルールや目標を共有してみるのはいかがでしょうか。たとえば、授業中はゲーム画面を開かない、一定時間ごとに休憩するなど、本人が納得できる取り決めを作ることが大切です。また、時には保護者自身が進捗を見守り、少しずつ褒めたり励ましたりしてモチベーションを高めます。経済面や移動の負担からオンラインは魅力的ですが、最終的にはお子さんが集中できる学習形式を選ぶことが大切です。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。

有識者の見解 (3件)

  • 有識者

    山本 力大 先生

    オンライン学習塾Cheers!

    オンライン授業はどうしても「先生の目が直接届かない」という特性があるので、気が緩んでしまうお子さんは少なくありません。

    特にゲームやSNSなどが同じパソコンやタブレット上にあると、つい別画面を開いてしまうのも、ある意味では自然な流れですよね。

    もしオンラインで続けるのであれば、まずは物理的・環境的に余計な誘惑を断つ工夫が必要だと感じます。

    たとえば、授業の間は別の部屋でPCを使う、アカウント設定でゲームへのアクセスを制限するなど、ある程度ガードをかけてあげると効果的かもしれません。

    ただ、それでも「本人の意志」がついてこなければ、結局は「やらない子はやらない」ので、モチベーション面も一緒に考える必要があります。

    オンライン授業では周りの生徒の存在をあまり感じられませんから、たとえ講師が目の前にいても刺激が少ないと感じるお子さんもいます。

    塾に通っていたときの雰囲気や、友達と切磋琢磨していた感覚が恋しくなるなら、通塾型に戻すことも検討する価値はあると思います。

    コスト面で助かるのは確かに大事ですが、成績が下がり続けるのはもっと大きな問題ですよね。

    特に受験が近づけば、結果として補習や追加のサービスにお金がかかるケースもあります。

    なので、結局は「お子さんが集中しやすい学習環境をどう作るか」が最優先だと思います。

    オンラインでも上手に集中できる方法を試してみて、それでもうまくいかないようなら通塾型に戻す、という流れで検証していくのもよいでしょう。

    お子さんと話し合うとき、「どうすればやる気が出やすいと思う?」と率直に聞いてみるだけでも、思わぬアイデアや意見が返ってくるかもしれません。

    もし部屋を変えるだけで集中できるなら、意外と簡単な解決策になるかもしれませんし、通塾型のほうがモチベーションが維持しやすいと本人がはっきり感じるようなら、そちらを選ぶのも自然な流れです。

    最終的にお子さん自身が「このやり方なら集中できる」と納得できれば、オンラインでも通塾でも勉強の成果はついてくるはずです。

  • 有識者

    宮川 涼 先生

    武蔵野個別指導塾

    1. オンライン学習で集中力が途切れやすい背景
    ●監視の欠如(ソーシャルファシリテーションの低下)
    対面授業では、周囲の生徒や講師からの視線(いわゆる「社会的監視効果」)が脳の前頭前野を刺激し、自己制御機能を高めます。オンライン環境では、この社会的な圧力が弱まりやすく、「見られている感覚」が薄れることで注意力が散漫になる傾向があります。
    ●報酬系への誘惑(ゲームやSNSの影響)
    パソコンやタブレットは、学習ツールである一方で、ゲームやSNSといった即時的な快感を得やすいコンテンツにもアクセスできるデバイスです。特に思春期は「報酬系」(主にドーパミン分泌を司る脳回路)の働きが活発で、短期的な快楽を優先しがちな時期です。そのため、学習よりもゲームなどに意識が向かいやすい環境は集中を妨げる原因になります。
    ●ピアエフェクトの欠如
    同世代の仲間が近くにいると「負けたくない」「一緒に頑張りたい」という気持ちが脳を活性化させます。オンラインではこの刺激が得にくく、モチベーション低下につながりやすいです。

    2. オンライン授業を続ける場合の対策
    (1) 環境デザインの徹底
    ●専用の学習スペース
    ゲーム機やスマホなどの「誘惑源」を物理的に遠ざけましょう。机の上には勉強に関係のある道具だけを置き、脳の視野に余計な情報を入れないように。視覚的・聴覚的ノイズの除去自宅の環境音や家族の動きも集中の妨げになる場合があります。ノイズキャンセリングイヤホンも有効です。

    (2) こまめな休憩と学習時間の区切り
    ●ポモドーロテクニック
    25分の学習→5分の休憩というサイクルを繰り返す方法は、前頭前野への負担を軽減し、集中力を維持するのに効果的です。
    ●短期目標の設定
    「今から25分でこの問題を○問解く」など、学習時間を細かく区切ることで達成感が得やすくなり、モチベーションUPに。

    (3) オンライン授業中の「監視体制」を補強
    ●カメラをオンにする・顔が見える状態にする
    自分が常に見られている感覚は、脳の自己制御機能を高めやすいです。
    ●学習内容のアウトプット
    授業後に「今日学んだ内容を何分でまとめられるか」を試したり、親御さんが簡単に口頭テストをするなど、学びをアウトプットする仕組みを作りましょう。人に説明するために学習した内容を整理する過程が、記憶や理解度を深めます。

    (4) オンラインでも「つながり」を意識する
    ●同級生や友達とのオンライン勉強会・チャットの活用
    友達とお互いに進捗を報告し合うだけでも、脳の報酬系をポジティブに刺激できます。
    ●学習塾や講師とのコミュニケーション強化
    チャットやメールなどで進捗状況を共有し、講師からのフィードバックをこまめにもらうことで、見守られている感覚を得やすくなります。

    3. 対面授業に戻す場合のメリット・デメリット
    ●メリット
    直接的な監視・声かけ周囲の目がある環境は、自己制御機能を高めやすくなります。ピアエフェクトによるモチベーション維持。ライバルや仲間の存在が、思春期の学習意欲を大きく左右します。双方向のやり取りがスムーズになり、即座に疑問点を質問できるなど、対面ならではの臨場感とサポートを得やすいです。
    ●デメリット
    通塾にかかる交通費や時間を考慮する必要やオンラインに比べて時間的な柔軟性が低くなります。また、外出の必要があるため、家庭の状況によっては時間や手間のコストが増大します。

    4. ハイブリッド(オンライン+対面)という選択肢
    コスト面のメリットを生かしながら、要点を対面で補強する「ハイブリッド型」を検討するのも一案です。週に一度や月に数回だけ対面の授業を受け、それ以外をオンラインで行うことで、以下のような効果が期待できます。

    ●定期的な直接のモニタリング
    講師と直に会う機会があることで、学習姿勢や取り組み状況を把握してもらえます。
    ●仲間との交流時間確保
    完全オンラインよりも、周囲から刺激を受ける機会が増え、モチベーション維持に繋がります。
    ●柔軟な時間管理
    完全対面よりは自由度が高いため、家庭の事情に合わせやすくなります。

    5. 親御さんとしてのサポートのポイント
    ●コミュニケーションと観察
    お子様がなぜオンラインだと集中できないのか、どのような状況で気が散りやすいのか、具体的に話を聞きましょう。小さな変化も見逃さずに、学習環境に活かすことが重要です。
    ●目標設定とプロセス重視
    テストの点数だけではなく、「今日は何を理解できたか」「どのように勉強したのか」といったプロセスに目を向け、達成できた部分を具体的に褒めることで自己肯定感を育てます。

  • 有識者

    渡邉 靖子 先生

    テラコヤイッキュー

    長くオンラインで指導を行っていますが、オンライン指導には相性があります。お子さんにとって最適な学び方を選ぶことが大切です。
    息子さん自身が「今の環境では集中できない」と感じていることを正直に伝えてくれているのは、とても大事なサインです。このままオンラインを続ける選択肢もあるかもしれませんが、現在の状況では学習環境が十分整っていないように見受けられますし、それはお母さんもお気づきですよね。

    塾に通わせる目的は、お子さんが安心して勉強に取り組み、成績を伸ばしていくためではないでしょうか。
    コストが抑えられても、学習への姿勢や成果が得られないのであれば、通塾の意義が薄れてしまいます。お母さんが何を一番優先されたいのかを軸に考えると、よりお子さんにとって良い選択が見えてくると思います。

    息子さんの学びを支える環境を改めて整えることで、自信を持って前向きに取り組めるようになるかもしれません。一緒に話し合いながら最適な選択をしていくのが良いと思います!自分の目的達成のために、どんな選択が最適なのかをお子さんと一緒に話しあってみてください。

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有識者 の紹介

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2013年入社以来、自塾では中学校別・地域別の傾向を重視。特に定期テストにおいては講師の出身地域と生徒合わせをおこないながら、目標達成の支援を行っております。延べ800人の指導実績と、進路指導を専門領域とするため2021年国家資格キャリアコンサルタントを取得しています。趣味は料理と子育て。
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齋藤 芳志美先生

個別学習のセルモ 川間教室

東証一部上場企業で学んだ経験・知識を生かし、15年前に地元野田市で開業しました。 『地域で一番!生徒と保護者の事を考える学習塾を目指しています!』 をコンセプトととし、保護者様と生徒を第一に考える塾を目標にしています。 中学生の娘の父で、生徒・保護者様に「お母さんみたい・・・」と言われてます・・・
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脇坂 幸雄先生

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長く高校の教壇で国語を教えていまして、教え子には華と書いてハルと読む女優「黒木華」がいます。彼女に漱石「こころ」と鴎外「舞姫」を教えたのは誰あろうこの私です。 また若い頃は近代日本文学を研究し論文を書いていました。私は講談社「第40回群像新人文学賞」で最終選考にまで残ったファイナリストでもあります。
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沖津 亮佑先生

個別進学塾セルフクリエイト水戸校

「毎年70%以上が第一志望に合格する大学受験専門塾」を運営しています。 コーチング指導を活用し、生徒さんの本当にやりたい事の発見、その実現をサポートしています。 大学受験生でなくても、当塾の公式LINEから受験や勉強のご相談が可能です。公式ホームページよりご覧ください。
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