成績がなかなか上がらない。原因は何でしょうか?
通塾を始めて半年になりますが、思うように成績が伸びません。息子は中学2年生ですが、塾の宿題はきちんとやっていますし、授業にも集中しているようです。本人も真面目に取り組んでいるのですが、模試や定期テストの結果が変わらないため、どうすれば良いのか悩んでいます。このまま塾を続けるべきなのか、別の塾や学習方法を試すべきなのかアドバイスをいただきたいです。
教育のプロの視点からアドバイス
成績が伸び悩む原因としては、学習の方法が息子さんに合っていない可能性があります。例えば、授業で習った内容をその場で理解できていても、定着するための復習が十分でない場合、模試やテストの場で成果が出にくいことがあります。また、模試や定期テストでは単純な知識だけでなく、応用力や問題を解くスピードも求められます。塾の先生に相談して、息子さんの弱点や課題をより具体的に分析してもらい、それに応じた対策を立てることをおすすめします。場合によっては、個別指導やICTツールの活用も検討すると良いかもしれません。
保護者の視点からアドバイス
お子さんが真面目に取り組んでいるにもかかわらず結果が出ないのは、ご家庭としても心配ですよね。ただ、半年という期間は、結果を出すにはまだ短いかもしれません。特に基礎力の見直しが必要な場合、効果が見えるまでには時間がかかります。また、成績はテストの得点だけではなく、学習への取り組み方や自信といった面でも向上を感じられるかもしれません。一度、塾の先生と進捗を共有し、現状のカリキュラムが適しているか話し合ってみるのはいかがでしょうか。ご家庭でも励ましの言葉をかけ、長期的な視点でサポートしてあげることが大切です。
法的安心の視点からアドバイス
成績が思うように上がらない場合、塾の契約内容やサービスの提供状況を確認してみることも重要です。契約書に記載されている指導内容や目標が実際に守られているか、説明義務に基づく適切なサービスが提供されているかをチェックしてみてください。ただし、教育サービスにおける成績向上の保証は難しいため、契約条項や指導方針を再確認した上で、ご家庭の希望に合ったプランを話し合うことをおすすめします。また、他の塾やオンライン学習サービスなどの選択肢も視野に入れて、必要に応じて検討してみると良いでしょう。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
こんにちは!
まず、半年間コツコツ続けている姿勢そのものが大きな財産です。ここを認めてあげることが、次の一歩の燃料になります。
よくあるアドバイスは「このまま継続すればそのうち伸びる」あるいは「塾を替えれば流れが変わる」の二択です。どちらも一理ありますが、どちらも決め手が弱いまま動くとモヤモヤが残りがちです。
そこで一度、テスト結果をパズルのピースに分解してみてください。例えば英語なら
・単語問題は正答率八割
・並び替えは五割
・長文は三割
といった具合に細かく色分けします。すると「全部ダメ」ではなく「並び替えと長文が弱点」と絞れます。弱点が見えれば、宿題をやっているつもりでも点につながらない理由が説明できます。
次に「勉強時間をどう使っているか」を棚卸しします。塾の宿題をこなす時間と、解き直しや暗記の復習に当てる時間が同じくらいあるでしょうか。宿題=ノルマで終わると、知識が脳内に定着する前に次の単元へ進むことになります。復習タイミングを「翌日・一週間後・テスト前」と三段階に分けるだけで、記憶の定着率は大きく変わります。
また、模試や定期テストの「時間配分」や「ケアレスミス」も無視できません。ラスト五分で大問を丸ごと落としているときは演習不足ではなく戦術ミスです。過去問を使って制限時間の七割で解く練習をすると、試合運びが安定します。
ここまで見直しても数字が動かない場合は、塾との相性チェックをしてみましょう。
・弱点をピンポイントに補強する課題が出ているか
・本人の解いた直後の解説時間が十分あるか
・保護者との共有が具体的か
この三つがそろっていれば、環境としては合格点です。足りないと感じたら、担当講師に遠慮なく相談し、指導スタイルを微調整してもらうのが先決です。
とはいえ、半年続けても手応えゼロなら転塾やオンライン併用も選択肢になります。環境を変えることで「同じ努力でも伸びる感覚」が手に入ることは珍しくありません。特に個別指導やオンライン指導は、弱点にドリルのように穴を開けてくれるので、今までの努力が一気に花開くケースが多いです。
ちなみに学習曲線には「停滞期」がつきものです。筋トレでも一定期間重さが伸びない時期がありますが、その壁を超えると急に持ち上がる。テストも似ています。今は力をため込むフェーズかもしれないと、少し長い目で見る視点も持っておくと気持ちが楽になります。
というわけで
1 弱点を数値で見える化する
2 宿題と復習のバランスを整える
3 塾との連携を密にして改善を試す
4 それでも手応えゼロなら環境チェンジを検討
この順番で動くと、悩みが「感覚」から「手順」に変わり、次の一手がはっきりしてきます。
濱野 祐樹 先生
明光義塾コノミヤ富田林教室
通塾をはじめても思うように成績が上がらない、という御相談に関して
自塾の例を踏まえてお話させていただきますね。
まずは「目標設定」がきちんとなされているか、またなされているならば
それがどういう内容になっているかをきちんと塾とご家庭とで確認しましょう。
例えば定期テストであれば中学校によって難易度が大きく異なります。
そういう場合、平均点をきっているお子様はまず平均点を目指します。
状況でいえば平均点を達成するまでかかる時間としてはおおよそ半年、
場合によってはそれ以上かかる場合も少なくありません。
また入塾時期によって、科目によってもそれらは前後します。
改めて塾の想定している成績向上時期や目標について確認してみてください。
その上でそれが根拠に基づいたものであればいいのですが、内容に納得感がない場合は塾の変更も視野に入れられるべきかと思います。
双方にとって良い相談が出来ることを願っております。