教員免許を持っている先生に教わった方が成績は上がりやすいですか？
中学生の娘の塾選びで悩んでいます。娘は数学が苦手で成績が思うように伸びません。いくつかの塾を比較している中で教員免許を持つ先生がいる塾が気になりました。塾でも教員免許を持っている先生の方が、学校の授業内容に詳しくて成績が上がりやすいのでしょうか？それとも免許がなくても特に影響はないのでしょうか？
教育のプロの視点からアドバイス
教員免許を持つ先生は学校のカリキュラムや教育指導要領に詳しいため、学校の授業内容とリンクした指導が得意とされています。一方で、成績を上げるにはお子さんの苦手分野を見極め、適切なアプローチで指導するスキルが不可欠です。免許の有無だけではなく塾での指導経験や教え方を重視してください。体験授業で先生の説明が娘さんにとって分かりやすいかどうかを確認するのが最優先です。
保護者の視点からアドバイス
教員免許があると安心感はありますが、私の経験では免許よりも娘の性格や理解度に合った先生を選ぶことが大切だと感じました。特に数学のような苦手意識が強い科目では、娘さんが「わかった！」と感じられる教え方をしてくれる先生が必要です。まずは体験授業で先生の指導を実際に見て、娘さんがその先生を信頼できると感じるかを確認しましょう。
法的安心の視点からアドバイス
教員免許は専門的な教育知識を持つ証明ですが塾の講師には必須ではありません。重要なのは塾が講師の指導力をどう保証しているか、またトラブル対応や学習進捗の管理体制が整っているかです。説明会では、採用基準や研修制度について質問し、塾全体が信頼できる環境かを確認しましょう。免許があっても適切な体制がなければ成績向上には結びつきにくいことを念頭に置いてください。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
お悩みありがとうございます。中学生の娘さんの塾選び、特に数学の苦手克服について真剣に考えられていること、素晴らしいですね。その上で、「教員免許を持つ先生がいる塾」の選択肢について悩まれていることもよくわかります。ただ、ここで一度立ち止まって考えてみていただきたいのが、「先生が教える能力があるかどうか」だけが塾選びの鍵ではない、という点です。
私が大切にしている「教えない教育」の視点では、教える側がどれほど知識や資格を持っていたとしても、生徒自身が主体的に考え、学び取る姿勢を育てることが何よりも重要です。数学が苦手な娘さんにとっても、一方的に公式や解き方を「教えられる」だけでは本質的な成績向上にはつながりにくいのです。それよりも、娘さんが「なぜそうなるのか」を自分で考え、気づきを得られるような指導をしてくれる塾を選ぶことが、結果的に成績を伸ばす近道となるでしょう。
教員免許の有無についてですが、もちろん資格を持っている先生は教育の基礎を学んでおり、安心感があるかもしれません。しかし、それ以上に大切なのは「子どもが自ら考える力を引き出せる先生」であるかどうかです。塾選びでは、教え方のスタイルや先生の子どもへの接し方に注目してみてください。実際に体験授業を受けてみて、娘さんが「楽しい」「もっとやってみたい」と感じるかどうかが判断のポイントです。
お母さまとして、娘さんが苦手を克服し自信を持てるようになってほしいという願い、痛いほど伝わってきます。資格にとらわれず、娘さん自身が「自分でできた！」という成功体験を積み重ねられる環境を見つけられることを心から応援しています！