高校受験が終わっても塾は続けるべきでしょうか?

有識者から2件の見解が投稿されています!

高校受験が終わっても塾は続けるべきでしょうか?

高校受験に向けてラストスパートをかけている中3の子どもがいます。受験後は一息つけると思うのですが、高校進学後も塾を続けるべきか今から悩んでいます。塾の先生からは「高校の勉強は中学以上に難しいから続けた方がいい」と言われましたが、本人には部活や友達との新しい高校生活を思い切り楽しんでほしい気持ちもあります。大学受験を視野に入れた場合、高校1年生のうちから塾に通うことが本当に必要なのでしょうか。費用面も考えると受験が終わってから続けるかどうかの判断を先延ばしにしたくなります。

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

高校進学後の学習環境は中学とは全く異なります。難易度の高い学校では授業進度が速く、基礎がしっかりしていないとつまずきやすくなります。特に、大学受験を視野に入れるなら高校1年生の内容が土台になりますので、塾を継続して学習のペースを保つことをおすすめします。高校生活のスタートがスムーズに進むよう、負担にならない範囲で塾のコースを見直すことも可能です。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

高校は新しい友人や部活動など子どもにとって多くの出会いと挑戦の場になります。塾を続けるかどうかはお子さんの性格や希望をじっくり聞いた上で決めると良いでしょう。例えば、試験前だけ短期で塾を利用する形にするなど柔軟に対応するのも一つの方法です。また、費用の面でも進学後の学校生活とのバランスを考える必要があります。まずは受験に集中してもらい、結果を受けて改めてお子さんと話し合いましょう。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。

有識者の見解 (2件)

  • 有識者

    西尾 信章 先生

    セルモ日進西小学校前教室

    私も山本先生同様、高校に入学したらまず1学期の成績が出るまでは継続し、夏休み以降も続けるかどうかを判断するのが良いと思います。というのも、同じくらいの成績の生徒が集まる高校では、1年生の1学期の成績がそのまま3年間の成績に影響するというデータがあるからです。高校の学習は中学と比べて一気に難しくなり、特に最初のつまずきが後々まで響くことも少なくありません。

    また、高校生活が始まると部活や友達との交流など、新しい環境に慣れるのに精一杯で、勉強が後回しになりがちです。そうした中で、塾が学習習慣を維持するサポートになるのは大きなメリットです。大学受験を視野に入れるなら、高1からの積み重ねが重要なので、最初の段階で基礎を固めておくことは決して無駄にはなりません。

    まずは1学期塾を続けてみての成績や学習状況から、その後の方針を決めるのが良いでしょう。

  • 有識者

    山本 涼太郎 先生

    個別教育クラーク

    個別指導塾を18年以上している者です。
    私の塾では、生徒の6割が高校生です。
    なぜ、高校生が多いのかを説明します。

    何年か塾をしていると、高校受験をがんばった生徒ほど、高校入学後に成績が低迷するケースが多いことに気がつきます。
    これは、 「入試まで頑張る」という目標達成後に燃え尽きてしまい、勉強へのモチベーションが下がってしまう ことが原因の一つです。
    また、 高校では、周りの生徒のレベルも高く、競争が激しくなる という点も影響しています。
    学習面では、 中学までの「復習型」から高校の「予習型」へと勉強方法が大きく変わる ことも、成績低迷に繋がる要因と考えられます。
    レベルの高い学校であればあるほど、高校入学前から、高校の内容をしっかり予習している生徒は少なくありません。
    そのため、 「入試後から高校入学まで」の期間は、実際に高校の予習を進めておくための大切な期間 であるとともに、「予習型」の勉強に順応しておくための準備期間となります。
    さらに、 高校最初のテストの順位が、高校最後のテストの順位とほぼ同じになる生徒は、6割 に上るというデータもあります。
    こうして、高校に合格したときの偏差値はほぼ同じなのに、入学して2ヶ月後のテストの偏差値は最大20ほど開いてしまいます。
    つまり、大学受験を意識するなら、高校最初のテスト結果で6割が決まってしまう と言っても過言ではないということです。

    結論。せっかく受かった学校で楽しく高校生活を送るためにも、塾を辞めるかどうかを判断するのは、 高校最初のテスト結果を見てからでも、決して遅くない と思いますよ。

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有識者 の紹介

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個別指導塾業界で28年の経験があり、「直接」指導した生徒は1000人以上、指導時間は2万時間を超えます。ミスマッチの進路指導に力を入れ、保護者の信頼も厚い。「勉強だけでなく、勉強のやり方も教える」ことで、家でも学校でも生徒が「自律」して学べる力を育てることを目指しています。
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脇坂 幸雄先生

傳塾 ~denjuku~

長く高校の教壇で国語を教えていまして、教え子には華と書いてハルと読む女優「黒木華」がいます。彼女に漱石「こころ」と鴎外「舞姫」を教えたのは誰あろうこの私です。 また若い頃は近代日本文学を研究し論文を書いていました。私は講談社「第40回群像新人文学賞」で最終選考にまで残ったファイナリストでもあります。
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大学院博士後期課程修了、博士(理学)を取得した理系としての専門性の高さを活かし、化学を専門に、数学、物理などの大学受験を指導しています。
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東証一部上場企業で学んだ経験・知識を生かし、15年前に地元野田市で開業しました。 『地域で一番!生徒と保護者の事を考える学習塾を目指しています!』 をコンセプトととし、保護者様と生徒を第一に考える塾を目標にしています。 中学生の娘の父で、生徒・保護者様に「お母さんみたい・・・」と言われてます・・・
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