個別指導の塾のデメリットも知りたい
個別指導の塾を検討しています。メリットについては調べたらたくさん出てくるのですが、デメリットについては具体的な情報があまり見つかりません。実際に個別指導が合わないケースや、デメリットについて知りたいです。その上で本当に子どもに合った塾を選びたいと思っています。周りの意見に流されず慎重に決めるためのアドバイスをお願いします。
教育のプロの視点からアドバイス
個別指導のデメリットとして挙げられるのは、講師との相性が学習効果に大きく影響する点です。一対一や一対二の形式では、講師が生徒のペースや性格に合わない場合に学びにくい環境になる可能性があります。また、個別指導は自発的な学習姿勢を求められることが多く、指示待ち型の子どもには不向きな場合もあります。まず体験授業を通じて指導スタイルが子どもに合っているか確認することが重要です。
保護者の視点からアドバイス
個別指導の最大のデメリットは、子どもが「一対一の緊張感」に馴染めない場合があることです。また、個別指導では友達同士の切磋琢磨や集団の中で得られる刺激が少なく、勉強に対する意欲が下がることもあります。親として気を付けたいのは単に周囲の評判だけで決めないことです。個別指導以外にも集団指導や少人数制の塾など選択肢は多いので、子どもの性格や希望をしっかりと聞いた上で判断してください。
法的安心の視点からアドバイス
個別指導を選ぶ際には契約面でも慎重になる必要があります。塾によっては、講師の変更を希望したり、途中で通塾スタイルを変える場合に追加費用が発生することがあります。契約前に変更や退塾に関する条件をよく確認しておきましょう。また、個別指導が合わないと感じた場合に契約解除や別の形式への切り替えがスムーズにできるかどうかも大切なポイントです。こうした情報を事前に確認しておくことで安心して塾を選ぶことができます。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
名川 祐人 先生
Studyコーデ
➀競争原理が働かず「基準」が低くなるリスクがある
②担当講師の当たりはずれがある
の2点が、個別指導における主なデメリットだと考えます。
➀については生徒の性格によります。
例えば程よく負けず嫌いで、他者がいたほうが頑張れる子にとっては個別より集団のほうが向いています。しかし負けず嫌いの度が過ぎる場合や、他人と比較されることを嫌う子の場合は集団にいることでうまくいかなくなるリスクがあるので個別のほうが無難でしょう。
また勉強量やクオリティの高さは、周囲の環境によって良くも悪くも影響を受けます。周囲の子が真面目にしっかりと勉強に取り組んでいる状況があれば、自分も同じぐらいやるのが当たり前という気持ちになり「基準」を高く設定して取り組める可能性があります。これは個別にはないメリットです。ただし下に引っ張られるリスクももちろんあります。
②については、なるべく妥協なく、良い講師を探してほしいところです。特に大学生アルバイト講師の場合は、経験値が少ないため指導力に不安があるだけでなく、急に担当が変更になることなども一般的です。所詮はアルバイトですので、塾講師の仕事は大学生活の一部でしかありません。そこに大きな責任を求めることは難しいでしょう。
そのため(特に本格的な受験勉強の指導を受けたいと考えているときには)プロ講師を探し、しっかりと体験授業を受け、妥協なく信頼できる講師を探すことをお勧めします。
大石 基 先生
名張さかえ進学教室
個別指導塾のデメリットとして考えられるのは、担当教師の良し悪しの差が激しいということです。相性ピッタリで学力も高く自分に合った指導をしてくれる教師もいれば、単にテキストに書かれていることを最大公約数的に教えてくれるだけの教師もいます。
また、体験授業で担当してくれた教師と実際に受け持つ教師が違うということもよく聞きます。体験授業で担当してくれた教師が気に入ったならば、それ以降も同じ教師に教わりたいという希望を言っておく必要があります。ただし、同じ塾の中でも教師の質は千差万別ですので、なかなか良い教師に巡り合えないこともあるようです。