現在、中学3年生の子どもが塾で数学と英語を受講しています。本当は5科目全てをカバーしてあげたいのですが、月謝の負担を考えると今の2科目が精一杯です。理科や社会は自力で進めるように言っていますが、どこまで理解できているのか、受験に向けて本当に間に合うのかと不安になります。塾の先生には「必要なら追加を」と言われますが、簡単に決められる金額でもなく、どうバランスをとるべきか悩んでいます。このまま2科目中心で進めていいのか、それとも思い切って別の対策を考えるべきなのか、ご意見を聞かせていただきたいです。
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有識者の見解 (2件)
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
ご家庭のご事情とお子さんへの想い、どちらもとてもよく伝わってきます。中3で塾に通わせながら、科目数と月謝のバランスに悩まれるのは、多くの保護者が直面するリアルなお悩みです。無理のない範囲で、でも最大限の成果を出したい…本当に難しい判断ですよね。
結論から言うと、
英語・数学の2科目受講は「土台として十分」ですが、理科・社会は“戦略的に”家庭でカバーする必要があります。
以下、判断の材料になるよう、もう少し整理してお伝えします。
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【なぜ英語と数学の2科目で良いのか】
英数は積み重ね型の科目。一度つまずくと戻るのが大変なので、継続的なサポートが不可欠です。
塾でこれらを受講しているなら、受験の軸は整っています。
逆に、理科・社会は「短期集中で得点源にしやすい科目」です。出題範囲が明確で、暗記中心なので、対策方法さえ間違えなければ自力でも十分に伸ばせます。
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【理社の家庭対策:この3ステップでOK】
1. 夏までに「1・2年の復習」を終える
市販の「総まとめ問題集」(たとえば「ニガテつぶし」や「定期テスト対策本」)を使って確認。
苦手分野をピックアップして、短い時間で反復学習。
2. 秋以降は「入試対策問題集」で得点力をつける
・全国高校入試問題集(通称:赤本や黒本)で過去問演習。
・「出題傾向を知る→同じような問題を練習」で得点アップ。
3. 暗記はアプリや動画教材を活用
・無料アプリ(スタディサプリ、YouTubeの「とある男が授業してみた」など)でスキマ時間を活用。
・ モノグサやAnkiなどの記憶アプリも効果的です。
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【親の不安が少し減る関わり方】
・「理社は自力で」と突き放すのではなく、「週1回、一緒に計画を見直そう」と声をかけてあげてください。
・本人が苦手そうな単元だけ、\*\*親がテスト役(クイズ形式)\*\*になって確認するのもおすすめです。
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【塾追加 vs.他の選択肢】
塾の科目追加は、確かに効果はあるでしょうが、出費が大きく、精神的なプレッシャーも伴います。もし現状厳しければ、次のような選択肢も視野に入れてみてください。
映像教材の併用(理社2科で月2,000円〜3,000円台)
理社だけ格安の単科オンライン塾(月5,000円台のところもあります)
家庭教師を短期スポットで呼ぶ(苦手単元だけ)
高校入試向け問題集を親子で進める
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【最後に】
お子さんが英語・数学を塾でしっかり取り組めているなら、それは大きな武器です。そこにお金をかけずにできる工夫を積み重ねていけば、理社も十分間に合います。
お金をかける=安心、とは限りません。
むしろ、限られた中で「自分で考えて行動する力」が身につくこの時間は、お子さんにとって一生の財産になるはずです。
一番大切なのは、「一緒に考えてくれる人がいる」ことです。ぜひ、週末だけでも親子で「今週何やった?来週は何やる?」と話す時間を作ってみてください。それが塾以上の力になることもありますよ。
大石 基 先生
名張さかえ進学教室
私の塾でも英語・数学の2科目で通塾しておられる生徒さんは多いです。この2科目は積み上げの必要な科目ですので、通塾を通じて理解しているところとそうでないところを見極める必要があるからです。
一方で理科や社会はその時々のテスト範囲を学習すれば定期テストの点数を取りやすいからです。
しかし、入試は5科目が必要となることがあります。そう言った場合、英語・数学以外の科目を全く勉強しなければ合格できないかもしれません。私の塾では、受験が近づけば入試に必要な科目はすべて過去問演習をやっていただき、間違えたところを解説や教科書を元に学習していただいています。
やはりそのためには、通塾回数を増やしていただくことになり、実際中3の二学期以降は回数を増やす生徒さんが大半です。そうでないなら、ご自宅などでやっていただき、進捗チェックだけを塾で行います。質問受付は追加費用無しでオンライン対応でおこなっています。
通塾回数を増やすことができないのならば、自習対応でもいいので塾でやってもらえないかどうか相談してみてはいかがでしょうか。