塾の模試は大手と個人塾で違いがありますか?どちらを受けるべき?

有識者から2件の見解が投稿されています!

塾の模試は大手と個人塾で違いがありますか?どちらを受けるべき?

中学生の母親です。塾が実施している模試について質問があります。大手塾の模試は受験本番の出題傾向を反映していると言われますが、近隣の個人塾でも模試を実施しているようです。高校受験を考える上で、大手塾の模試と個人塾の模試のどちらを受けるべきか、また両方受けるべきか悩んでいます。模試の精度や信頼性に違いはあるのでしょうか?やはり受験者数が多い大手塾の模試の方が、偏差値の信頼性が高いのでしょうか?それぞれの特徴や違いについて教えていただけると助かります。

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

模試には「独自の模試」と「業者模試」があり、大手塾の独自模試はその塾のカリキュラムに基づいて作られ、通塾生に最適化されている場合があります。一方、業者模試は全国の出題傾向を反映し、受験者数が多いため偏差値の精度が高いです。個人塾でも業者模試を採用している場合は十分信頼できます。どの模試を選ぶかは志望校の傾向に合っているかがポイント。結果をどう活かすかも重要なので、模試の目的を明確にし、必要に応じて併用するのが理想的です。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

うちの子も模試を受けるたびにドキドキしていました。確かに大手塾の模試は受験者が多いから偏差値の信頼性はあるんですよね。でも、だからといって必ずしも「この模試で良い結果が出れば安心」「悪い結果が出たら志望校を変えるべき」というわけじゃないと思います。我が家は個人塾の模試も受けてみたら、出題が志望校に近くて実戦的な対策ができました。どちらがいいかは、お子さんがどんなふうに模試を活用したいか次第。大事なのは、模試の結果を「ゴール」じゃなく「次のステップの道しるべ」として活かすことだと思います。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

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有識者の見解 (2件)

  • 有識者

    山本 力大 先生

    オンライン個別指導塾Cheers!

    こんにちは!
    中学生のお子さんの模試についてのお悩み、たしかに迷いますよね。
     

    さて、「模試」と一口に言っても、いろんな種類があります。
    特に中学生向けの模試は、高校受験を前提として設計されているので、親としては「どれを選ぶべきか」はとても気になるポイントです。

    よくあるアドバイスとして、「受験者数が多い大手模試のほうが信頼性がある」と言われます。
    これはある意味で正解です。というのも、受験者が多いと偏差値の精度が高まり、自分の立ち位置がよりクリアに見えるからです。たとえば、200人の中での偏差値と、2万人の中での偏差値、同じ偏差値60でも意味合いはかなり違います。

     

    でも、ここでひとつ疑問が浮かびます。
    「そもそも模試の結果って、どこまで意味があるの?」ってところです。

    たとえば、大手の模試で「偏差値65だった、やったー!」となっても、それが志望校に合格できることを保証してくれるわけではありませんし、逆に「偏差値45だった、もうダメだ…」と落ち込む必要もなかったりします。

    模試って、成績そのものよりも、「自分がどこでつまずいたか」「どの単元の理解が足りていないか」を知るための道具なんですよね。
    そういう意味では、模試をどう使うかがめちゃくちゃ大事です。

     

    ここで個人塾の模試に目を向けてみましょう。
    規模は小さくても、その地域の入試傾向に精通していたり、問題がやたら実戦的だったり、あるいは結果に対するフィードバックが丁寧だったりします。

    模試の質というのは、偏差値の信頼性だけでは測れないんです。
    模試の後に、どれだけ細かく「どこができて、どこができなかったか」を分析してくれるか。その分析を次の学習につなげてくれるか。そこがめちゃくちゃ重要です。

     

    とはいえ、「じゃあ個人塾の模試だけでいいのか?」というと、それもちょっともったいないかもしれません。
    できれば、大手模試も個人塾の模試も、両方をうまく使い分けるのが理想的です。

    たとえばこんな感じです。

    * 大手の模試:今の自分の偏差値や志望校との距離感をざっくり把握する
    * 個人塾の模試:実戦練習として、本番での得点力を上げる+フィードバックをもらう

     

    というわけで、「どっちを受けるべきか?」という問いに対しては、「できれば両方、それぞれ目的が違うから」というのが僕の考えです。
    模試はあくまで「ツール」なので、「何を測りたいか」「どう活かしたいか」を考えると、選び方も自然と見えてくると思います。

    ご家庭のスケジュールやお子さんの性格、学習状況によってもベストな選択は変わりますから、無理のない形で、ちょっとずつ試してみるのがいいかもしれませんね。

  • 有識者

    山本 涼太郎 先生

    個別教育クラーク

    模試の選び方は、お子さんの勉強のモチベーションにも影響するため、重要なポイントです。 模試は現状を把握し、受験戦略を立てたり修正したりするために活用できるツールです。特に、詳細な成績データを提供してくれる模試は、偏差値や合格判定だけでなく、弱点や改善ポイントも分かりやすく示してくれるため、具体的な対策を立てやすくなります。
    私は、地域の学習塾協会で模試の作成に7年間関わってきました。その経験を活かし、大手塾の模試と個人塾の模試の違いについてお伝えします。

    ◯ 大手塾の模試の特徴…この場合、大手塾の模試とは、その塾が独自で作成しているものを指していると思いますが、その場合、「その塾の生徒」と「その塾の模試が気になっている層の外部生」が模試を受けます。無料で外部生も受けられる理由は、受検者総数(母数)を大きくできることと、成績返却時などに入塾を勧められるという、塾側のメリットが大きいからです。
    【注意点】「まだ受験勉強を始めてないけど、無料だから受けておこう」くらいの軽い気持ちで受けると、塾生は試験範囲の対策をしているため、無惨な結果が出ることがあります。そのため、むやみに自信を失わないよう、事情をよく理解したうえで活用することが求められます。

    ◯個人塾の模試の特徴…塾が小さいと受検者の母数が少ないとみられがちですが、出版会社などが運営する、いわゆる全国区の「業者模試」を導入している場合も多く、その場合、信頼できる偏差値基準や判定が出ます。また、母数が大きいと、地域の公立高校の傾向を意識した問題選定をすることができるので、その場合、地元の公立高校の入試対策に特化しているといえます。
    【注意点】 模試の質は塾ごとに異なるため、予めどんな模試を実施しているのかを塾に確認しましょう。また、そもそも塾の競争が少ない地域などは、学力上位層をいくつかの塾が独占していることもあるため、判定をそのまま信用していいのかどうかは地域特性にも大きく左右されます。

    ◯結論
    気になったら、模試の母数や性質を調べましょう。地域特性は塾の先生に聞くのがいちばんです。そして、大手塾の模試と個人塾の模試とを組み合わせ、目的によって使い分けることをおすすめします。

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長く高校の教壇で国語を教えていまして、教え子には華と書いてハルと読む女優「黒木華」がいます。彼女に漱石「こころ」と鴎外「舞姫」を教えたのは誰あろうこの私です。 また若い頃は近代日本文学を研究し論文を書いていました。私は講談社「第40回群像新人文学賞」で最終選考にまで残ったファイナリストでもあります。
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