月謝の遅延で強制退塾。もう一度通わせたいが拒否されました
中学生の子どもを個別指導の塾に通わせていましたが、月謝の支払いを2回無断で遅延してしまい、強制的に退塾となってしまいました。契約書には確かに「支払い遅延が2ヶ月続いた場合は退塾」と書かれており、塾の対応は契約上、正当なものだとは理解しています。しかし、子どもはこの塾が好きで友達と楽しく通えていたし、先生のこともとても気に入っていました。ようやく月謝を工面できる目処が立ったのでもう一度通わせたいとお願いしましたが、塾側には拒否されてしまいました。このような場合、もう一度通わせることはどうしても難しいのでしょうか?何か交渉の余地があればアドバイスをいただきたいです。
教育のプロの視点からアドバイス
塾側が再入塾を拒否する理由は、単なる支払い遅延の事実だけではなく、今後も同様のトラブルが起こるリスクを懸念している可能性があります。まずは塾の責任者に直接面談をお願いし、今回の遅延が特殊な事情によるものであること、今後は確実に支払う体制を整えたことを誠意をもって伝えましょう。その際、自動引き落としの導入や保証人の設定など、塾側が安心できる支払い方法を提案すると交渉の余地が生まれるかもしれません。また、同じ系列の別の教室への再入塾を検討するのも一つの手です。
保護者の視点からアドバイス
お子さんがその塾を気に入っている気持ちは大切ですが、再入塾にこだわるよりもお子さんの学習環境を最優先に考えるべきです。一度強制退塾となった以上、塾側の信頼を取り戻すのは容易ではなく、仮に再入塾できたとしても以前と同じようにのびのびと通える保証はありません。今後の金銭的な見通しが立ったのであれば同じような指導方針の別の個別指導塾を探し、新しい環境で学習を継続するのが賢明でしょう。お子さんの気持ちには寄り添いつつも冷静に選択肢を広げてみてください。
法的安心の視点からアドバイス
契約書に明記されている以上、塾側には再入塾を拒否する権利があります。しかし、塾の対応が「過度に厳しい」または「不合理」である場合は話し合いの余地があるかもしれません。例えば、塾が特定の生徒に対して異なる対応をしている場合、不公平な扱いを主張できる可能性もあります。ただし強制力はないため、あくまで話し合いの範囲となります。一方で塾は営利事業であるため、今後の支払いを保証する書面の提出や一括前払いを申し出ることで再検討を促す余地があるかもしれません。感情的にならず、冷静かつ具体的な提案を行うことが大切です。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
お子様が好きな塾に通えなくなってしまったこと、とても残念ですね。
厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、結果的にお子様の大切な居場所を1つ奪ってしまったと言わざるを得ません。
今後、お子様の学習が止まらないように、新しい塾をお探しになるのが良い選択かと思います。
再入塾についてですが、通っていた塾が規模の大きい塾である場合、その会社の規則によって、どうしても再入塾が難しい可能性があります。
一方で、規模の大きくない塾であれば、交渉の余地が残されているかもしれません。
交渉される際には、「一括払いの提示」「1か月でも支払いが遅延した場合には退塾することを承諾する」などのような、厳しい条件を示すことで、塾側の再入塾への理解を得られるかもしれません。