体験授業の先生が担当してくれないのは普通のことですか?
塾の体験授業で非常にわかりやすい先生に教えていただき、本人も「この塾なら頑張れる!」と言って入塾を決めました。しかし実際に入塾してみると授業を担当するのは別の先生で、我が子にはあまり合わない様子。体験授業の先生に担当をお願いしましたが、スケジュールが合わないとのことで断られました。契約時に確認しなかった私たちも悪いのですが、他の塾でもこのようなことはよくあるのでしょうか?今後の対応についてアドバイスをいただきたいです。
教育のプロの視点からアドバイス
体験授業と本授業の担当が異なることは、特に規模の大きい塾ではよくあることです。これは、人気の先生が体験授業を受け持つケースや、塾全体のスケジュール管理上の理由があるためです。ただし、生徒のモチベーションに影響が出る可能性があるので、責任者に相談し「指名制度」や「特別コース」などの選択肢があるか確認してみましょう。契約時には講師体制の詳細も必ず質問することが大切です。
保護者の視点からアドバイス
私も似たような経験があります。最初は少し納得がいかない気持ちもありましたが、塾全体のカリキュラムや環境がしっかりしているかを見直してみると結果的に満足できました。まずはお子さんの気持ちをよく聞き、他の先生でも前向きに取り組める方法を一緒に考えてみてはいかがでしょうか?それでも難しい場合は他の塾も選択肢に入れることを検討する価値があります。
法的安心の視点からアドバイス
契約書に「体験授業の講師が実際の授業も担当する」との記載がない限り、塾側に法的責任を問うのは難しいです。ただし、塾が誤解を与えるような説明をしていた場合や、重要な情報を意図的に伏せていた場合、消費者保護の観点から相談できるケースもあります。契約書や入塾案内を再度確認し、不明点があれば必ず塾の責任者に確認するようにしてください。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (3件)
内田 悠斗 先生
東大毎日塾
東大毎日塾代表の内田と申します。
学習効果を高めるには「先生との相性」が想像以上に大きく影響するので、そこの期待値が高かっただけに、現在の先生でちょっとギャップを感じてしまうお気持ち、本当によく分かります…
その上で、今からできることも多々あるので、なるべくお力になれるようお答えしますね。
◾️他の塾でも担当が変わることはあるのか
塾の目的が
①勉強を教える授業が主体のティーチング指導だけなのか
②学習計画の作成や毎日の学習管理も含めたコーチング指導もあるのか
によって変わってきます。
①の授業主体のティーチング指導の場合、その科目の指導ができればOKという考え方で運営されている塾もあるので、年間通して同じ先生ではなく、シフトの都合で担当がその都度変わることもあるんです。
体験時は優秀な先生が担当し、その後の授業は別の先生になるという流れの塾もありますよね…
(もちろん体験から一貫して同じ先生が指導することを重視している塾もあります。)
②のコーチング指導もある場合、一貫して指導することの重要性が増すため、体験後も同じ先生になる塾が多い印象があります。
実際に当塾(東大毎日塾)でも、ティーチング指導に加えて、計画作成や毎日の学習管理等のコーチング指導も実施しているので、一貫して専属のメンターが対応することになります。
◾️今後の対応
まずは現担当の先生や塾のスタッフに「お子さんがわかりやすいと感じる教え方」「どういうところでつまずきやすいのか」などを具体的にお伝えしてみることが大切です。先生とのコミュニケーション不足で、お子さんの性格や苦手分野が正しく共有できていない可能性もありますから、そのあたりをきちんと擦り合わせてみてください。また、担当の先生との相性がどうしても合わないと感じる場合は、担当変更やスケジュール調整ができるかどうか、改めて相談してみるといいでしょう。
塾とのやり取りで誠実な対応が得られなかったり、お子さんのやる気がどうしても削がれてしまうようなら、別の塾への切り替えも視野に入れても良いかなと思います。
ただ、まずは「体験授業で感じた教え方の良さ」を共有しつつ、現担当の先生にも歩み寄ってもらえるよう、遠慮なく要望を伝えることが一番です。塾側としても、お子さんの成績アップとモチベーション維持が最優先であるはずですから、協力的な姿勢を示してくれることを期待したいですね。
どうか、お子さんが勉強に前向きになれる環境を整えてあげてください。
心より応援しております!
大石 基 先生
名張さかえ進学教室
主にアルバイト講師が先生をしている個別指導塾では、日程が合う合わないで担当が決められることが多いです。また、教え方の上手い講師は人気があるので、すでに担当が埋まっているということが考えられます。体験授業のときは、たまたま日程があいていたか、少し無理をして日程を空けたかのどちらかだと考えられます。したがって、本来でしたら入塾するときに担当講師が体験授業と同じになるかどうかを確認するべきでした。
どうしても、その先生に担当してもらいたいのでしたら、そのことを塾長に相談して日程をあけてもらうか、日程があくまでキャンセル待ちにしてもらうかをするのが良いでしょう。また、現在の担当講師が合わないということですので、体験授業のときの講師でなくても合う講師はいるかもしれませんので、担当を代えてもらうようにお願いするのもよいでしょう。
宮谷 穣士 先生
個別学習のセルモ町田鶴川教室
こんにちは!
個別学習のセルモ町田の宮谷です。
塾により指導形態は様々ですので、先生が指定出来る塾や指定出来ない塾があります。どうしても指定制の場合は料金が高くなりがちなので、その点も加味する必要があります。
指導が分かりづらい、合わないということについては、率直に教室側に伝えても良いでしょう。すでにお伝えいただいているかもしれませんが、その点を考慮して接してくれるはずです。
伝える際は、どういった点が分かりづらいのか、合わないのか、具体的に伝えることで塾側も改善が図りやすいです。