個別指導の先生を変更したいのですが相手に悪く伝わってほしくありません
個別指導で担当してくれている大学生の先生がいるのですが、うちの子には合っていないようで変更をお願いしたいと考えています。ただ、それを塾に伝えると先生本人にも知られてしまい、気を悪くするのではないかと心配しています。子どもによると、先生は熱心で一生懸命らしいのですが、会話のリズムが合わず質問しにくかったり、説明の仕方が難しく感じる時があり、授業のたびに少しストレスを感じているようです。おそらく相性の問題だと思うので、先生の悪口にならないように上手く講師変更を伝える方法があれば知りたいです。塾側にどう切り出したらいいでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
講師変更は珍しいことではなく、むしろお子さんに最適な学習環境を整えるための当然の選択肢です。塾に伝える際は、先生の努力を認めつつ、「より質問しやすい環境を整えたい」とポジティブに伝えましょう。例えば、「先生の熱意は感じますが子どもが質問しづらいと感じているようなので、もう少し相性の合う先生を試してみたいです」と言えば、角を立てずに相談できます。
保護者の視点からアドバイス
お子さんがストレスを感じる状況を放置せず、最適な環境を作るのは大切です。塾には「子どもがよりリラックスして学べる先生がいるか相談したい」と柔らかく伝えましょう。「今の先生のことは好きなのですが、別のタイプの先生も試してみたい」と伝えれば、直接的に否定せずに変更をお願いできます。塾側もお子さんの学びを第一に考えてくれるはずですので、気負いすぎず相談してみましょう。
法的安心の視点からアドバイス
塾は生徒の学習環境を整える責務があり、講師変更の要望を伝える権利は保護者にあります。言いにくい場合は指導の質ではなく相性の問題であることを明確にし、「子どもの学習効果を高めるための調整」として相談するとスムーズです。塾側も適切に対応する義務があるため、「今の先生の指導自体に問題があるわけではないが、相性を考えて変更をお願いしたい」と冷静に伝えましょう。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
山本 涼太郎 先生
個別教育クラーク
これは気を遣いますよね。
私の塾も個別指導なのですが、やはり、この部分はとても「気を遣われがち」でした。それでも、とても大事なことなので、今では下記の点を必ずお伝えするようにしています。
「個別の塾は、先生との相性がとても大事なので、ご希望があったら遠慮なくお知らせください。例えば、「『英語は◯◯先生がいい』とか『△△先生だけはNG』とか、『やっぱり女性の先生だけで』なども、ご家庭でお子さんが口にされるようになったら、ぜひ、お知らせください。できるだけすぐに対応するようにいたします。」というように、記憶に残るよう細かく伝えています。
なぜなら、個別指導塾は隣に先生が座って指導するので、「なんかイヤ」などの漠然とした理由も含めて、「塾に行きたくない」の原因となるからです。お子さんの学習環境を整えるために塾に行かせているのに、先生に遠慮して言えないというのは本末転倒ですよね。また、それが原因で勉強のモチベーションが下がったり、辞めることになったりでもしたら、先生にとっても塾にとっても、大きなショックです。どうか、遠慮なく塾に相談してください。
講師変更を伝える際には、先生の努力や熱意を認めつつ、相性の問題として伝えるのがポイントです。
◯伝える例:「いつもお世話になっております。○○(お子さんの名前)が、講師の先生にとても熱心にご指導していただいているようで本当に感謝しています。ありがとうございます。そのうえでちょっと相談なんですが、どうも、その熱心な指導が今は少し子どもの負担になっているようなんです。先生に期待をかけてもらっているのもわかるので、そのことをなかなか言えず、元気がなくなってきているようにも見えます。あれだけ楽しみにしていた塾も、最近は行き渋るようになってきました。今の子どもの状態に合わせて、先生の変更をお願いすることは可能ですか?」
こんな風に伝えれば、「先生が悪い」というニュアンスではなく、「相性の問題で、より良い環境を求めている」という前向きな理由になります。
さらに、「先生には、これまでとても熱心に教えてくださって感謝しています」と重ねて伝えておけば、先生の気持ちのフォローも伝えられるはずです。
気を遣うところだと思いますが、わたしは個別指導塾は、「講師交代もしやすい環境にある」というのがメリットだと思っています。お子さんが楽しく学べるよう、どうぞ遠慮なく相談してみてください。