「忘れ物が多すぎ」と指摘されたのですがそれって塾が管理するべきでは?

有識者から4件の見解が投稿されています!

「忘れ物が多すぎ」と指摘されたのですがそれって塾が管理するべきでは?

以前に塾の懇談で、「息子さん、ノートやテキストを忘れることが多いのですが管理できていますか?」と言われました。でも、それって塾がサポートする部分では?学校では置き勉を許可したりして対策してくれます。塾も子どもが学びやすい環境を作るのが役割のはず。忘れた時に貸し出し用の教材を準備したり、塾に予備を置く仕組みがあってもいいのではないでしょうか?親に管理を求めるのではなく、塾側で工夫してほしいと思うのですが、これって求めすぎでしょうか?塾と家庭の役割分担について、モヤモヤしています。

教育のプロ教育のプロの視点からアドバイス

塾の役割は学習を支援することですが、すべてを管理するわけではありません。学校のように置き勉を認める仕組みがない場合、塾は生徒の自主性を育む場とも言えます。忘れ物が多い場合、単に貸し出しで対応するのではなく、忘れない習慣を身につける指導が大切です。たとえば、家を出る前にお子さんと一緒に持ち物リストをチェックする習慣をつけるとよいでしょう。親が完全に管理するのではなく、お子さん自身が意識できるよう促すことが、今後の成長につながります。

保護者視点保護者の視点からアドバイス

親としては、塾にもある程度のサポートを期待したくなる気持ちは分かります。ただ、塾に完全に管理を任せるのは難しい部分もあります。例えば、予備教材を用意する塾もありますが、それが常態化すると「忘れても大丈夫」と甘えてしまうかもしれません。ご家庭では、声かけをしたり持ち物を玄関に準備するなど、習慣化の工夫をするのも一案です。

法的な安心法的安心の視点からアドバイス

本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。

有識者の見解 (4件)

  • 有識者

    沖津 亮佑 先生

    個別進学塾セルフクリエイト水戸校

    親御様のモヤモヤするお気持ち、とてもよく分かります。
    塾の役割と家庭の役割が明確に線引きされているわけではないので、どう対応すべきか悩んでしまいますよね。
    特に忘れ物については、「解決策」と「予防策」に分けて考えてみることをおすすめします。

    解決策とは、忘れ物をしてしまった後の対応です。
    これは、塾に到着してから忘れ物が判明した場合の対応です。
    この場面では、塾の方でどのように対応するかが問われることになります。
    例えば、プリントのコピー対応や、貸し出し対応など、塾側の判断でフォローされることが一般的です。

    予防策とは、忘れ物をしないための工夫です。
    こちらは、塾に行く前の段階、つまり家庭でできるサポートになります。
    「持ち物を前日の夜に確認する」「チェックリストを一緒に作る」「出発前に声をかける」などが考えられます。
    ただし、親御様だけで抱え込む必要はありません。
    「家庭ではこうしているけれど、他にできることはありますか?」と、塾に相談するのもひとつの手です。
    「塾に任せる」というより、「塾と連携して、お子様にとってより良いサポートを考える」というスタンスが理想的です。

    より良い環境を作れるよう、塾でも家庭でも、お子様をサポートしていきましょう。

  • 有識者

    渡邉 靖子 先生

    テラコヤイッキュー

    お気持ちはよくわかります。でも、これは息子さんにとって成長のチャンスでもある!と見てみるとどうでしょうか?

    塾の役割は「勉強を教えること」、そして「自分で学ぶ力を育てること」です。
    忘れ物の管理は、子ども自身が「自分の勉強に責任を持つ」ために大切な経験になります。

    確かに、貸し出し用の教材があれば一時的には助かるかもしれません。
    でも、それでは、子ども自身の「準備する力」「管理する力」が育たなくなる可能性もありますよね。

    忘れ物をして困る。悔しい思いをする。
    そういった経験を通して、「次は忘れないようにしよう」と意識できるようになります。

    学校の置き勉は、「決められた範囲での管理の仕組み」ですが、塾では「自分で管理する経験を積む場」にもなります。

    塾と家庭の役割は、「塾が学びの場をつくり、家庭がそれを支えること」ではないかと思います。

    忘れ物は、成長のチャンス、と捉えましょう
    忘れ物をしてしまう子ども=ダメ ではなく、
    成長のチャンスを与えられている、と考えて、
    お母さんも「次はどうすれば忘れずに準備できるか?」を一緒に考えてあげたり、
    お子さんが【忘れ物】から得る学びが最大化されるよう、
    支えてあげるのが良いのではないでしょうか

    塾と家庭で役割を分担しながら、息子さんが「自分で準備できる力」を身につけられるようサポートできると良いですね✨

  • 有識者

    大石 基 先生

    名張さかえ進学教室

    私の塾で最も多い忘れ物は、筆記用具です。その場合は余っている鉛筆などを貸し出すようにしています。
    ただ、メインのテキストを忘れたときは保護者の方に持って来てもらうか取りに帰ってもらうかしています。ないと学習に差し支えるからです。しかし、ほとんど忘れる生徒はいません。年にのべ数回程度です。私は忘れ物についてはほぼ保護者の責任だと考えています。どのようにしたら忘れ物をしないかは教えます。塾用のカバンを決めていつでもその中に入れるようにすることです。出したら入れるということです。厳しいようですが、教材を持ってくるということは学習の基本だからです。
    ノートを忘れたときはルーズリーフなどを渡してそこにやってもらいます。
    宿題をやったノートを持ってこなかったときは、答え合わせをしません。また、これについても厳しく言います。私の考えでは、宿題をやってこないことはあってもおかしくありませんが、宿題を持ってくることは簡単にできるからです。
    こういった学習の基本を教えることも塾の役目ではないでしょうか。
    なお、本当にどうしても持ってくることができないような場合は、置き便をしてもらい、かつ毎日来るようにしてもらうようにしたいと考えています。

  • 有識者

    山本 涼太郎 先生

    個別教育クラーク

    おっしゃる通り、これも広い意味で学習サポート。多様性を認める社会では、塾にも生徒が安心して学べるよう工夫が求められるようになってきています。特に、学校では「置き勉」を許可するなどして生徒の忘れ物対策を行っていることを考えると、塾にも柔軟な対応を期待されるのは自然なことだと思います。

    ◯貸し出し用の教材の準備
    忘れ物をした生徒のために代用できる予備の教材を準備しておくことで、学ぶ機会の損失を防ぐ。
    ◯置き教材(置き勉)の導入
    生徒がよく使う教材を塾内で保管する仕組みを作ることで、忘れ物のリスクを軽減する。
    ◯管理をサポートする仕組み
    忘れものをしやすい生徒向けに、チェックリストやリマインダーを使って自己管理能力の育成をサポートする。

    こうした取り組みがあると、保護者としても安心できますよね。息子さん自身もプレッシャーを感じすぎず、学習に集中できるようになりそうです。ただ、通われている塾がこれらの対策を導入するかどうかは、その塾の方針に大きく左右される部分です。生徒自身に持ち物管理をしっかりするよう指導してくれる塾もあります。その場合は、家庭でも努力と工夫をすることを前提として、塾へは具体的な提案として伝えてみたり、忘れ物をしやすい息子さんへの理解と配慮をお願いすると良いかもしれません。

    もし、話し合いで塾の姿勢が変わらない場合は、無理のない範囲で対応しつつ、その塾が息子さんに合っているかどうかを再検討するのも一つの方法です。息子さんの意欲を大切にしつつ、お互いが納得いくよう進められるといいですね。

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傳塾 ~denjuku~

長く高校の教壇で国語を教えていまして、教え子には華と書いてハルと読む女優「黒木華」がいます。彼女に漱石「こころ」と鴎外「舞姫」を教えたのは誰あろうこの私です。 また若い頃は近代日本文学を研究し論文を書いていました。私は講談社「第40回群像新人文学賞」で最終選考にまで残ったファイナリストでもあります。
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慶應大学経済学部卒業後、キーエンスの営業職を経て大学受験業界へ。オンラインを中心に全国の受験生を指導しつつ、総合型選抜の塾比較サイト(総合型選抜塾比較コンシェルジュ https://sogogata-concierge.com/ )も運営。受験生への情報提供を行う。MENSA会員資格なども持つ。
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2013年入社以来、自塾では中学校別・地域別の傾向を重視。特に定期テストにおいては講師の出身地域と生徒合わせをおこないながら、目標達成の支援を行っております。延べ800人の指導実績と、進路指導を専門領域とするため2021年国家資格キャリアコンサルタントを取得しています。趣味は料理と子育て。
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