難関校受験のために塾を変更していいかどうかで迷っています
現在、子どもは地域密着型の小規模な塾に通っています。この塾は寺子屋のようなアットホームな雰囲気で、塾長先生が生徒一人ひとりをしっかり見てくれます。おかげで、子どもは成績が大きく伸び、定期テストでもクラスの上位に入るようになりました。ただ、志望校が難関校であるため、より高度な指導を受けられる大手の進学塾に移るべきか迷っています。大手塾の難関校コースなら、志望校に特化したカリキュラムや難関校受験向けの模試が受けられると聞きますが、今の塾のような個別対応が得られるのかが不安です。このタイミングで塾を変えるのが良いのか、それとも今の塾を続けるべきか、アドバイスをいただけると助かります。
教育のプロの視点からアドバイス
難関校受験を目指す場合、大手塾の進学コースが持つ情報量や模試の豊富さは確かに魅力的です。しかし、今の塾での成功体験が子どもの自信に繋がっている点も見逃せません。まずはお通いの塾の塾長先生に志望校への対応が可能かを相談しましょう。もし足りない部分があるなら、夏期講習などで大手塾の模試や短期コースを体験してみる方法もあります。現状を維持しつつ、必要な補強だけを取り入れることで、子どもに過度なストレスを与えずに対応できる可能性があります。
保護者の視点からアドバイス
お子さんの成績が伸びたのは、今通われている塾の個別対応とアットホームな環境があったからこそかもしれません。大手塾に移ることで環境が変わり、プレッシャーを感じて逆に成績が下がるリスクも考えられます。一方で、模試や他の受験生との切磋琢磨がモチベーションを高める効果もあります。まずはお子さん自身がどのような環境で学びたいか、将来に向けてどのように成長したいと考えているかをじっくり話し合い、決定するのが良いでしょう。
法的安心の視点からアドバイス
大手塾への移行を検討する際には、契約内容や解約条件についてもしっかり確認しておくことが重要です。特に、入会金や授業料が前納制の場合、途中退会時に返金があるかどうかを事前に確認しましょう。また、今の塾との契約終了時にトラブルが起きないよう、退会の意思を早めに伝えることをおすすめします。さらに、大手塾のクラス分けやカリキュラムが実際にお子さんの学力に合っているかもチェックする必要があります。契約書をしっかりと確認することが、安心して新しいスタートを切れる第一歩になります。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
名川 祐人 先生
Studyコーデ
定期試験対策と受験対策は必ずしも合致しないことがあります。現在の塾での成功体験はとても素晴らしいものですが、それが受験での成功に繋がるのかどうかは注視が必要です。
私が親であれば、現在の塾の先生に、我が子の志望校への合格実績や指導実績があるかを尋ねてみると思います。真摯な講師であれば、そういった経験の有無や、自身の塾がお子さんに本当に最適かどうかを教えてくださると思いますよ。
また、転塾するにしても、個人塾か大手塾かという2択で考えるのは危険です。転塾する際はお子さんの成績面と性格面をよく分析してから塾探しをしてください。
まだまだ伸びしろがある状態だったり、自主的な学習が苦手なタイプであれば、一般的な大手塾よりもフォロー体制が手厚い塾のほうがお子さんも安心なはずです。
多くの塾があり検索するのは非常に大変だと思いますが、塾選びで大きくその後が変わると思い、是非時間をかけて調査、体験をしてみていただきたいところです。