そろばんから塾に切り替えるタイミングが知りたい
小学5年生の娘はそろばんを3年続けており、暗算はそれなりに速くなりましたが、学校の算数はあまり理解できていないようです。計算問題は得意でも文章題や図形問題になると苦戦しており、「そろばんをやると算数が得意になる」と聞いていたのに思ったような効果が感じられません。 そろばんを続けることで今後もっと成績が伸びるのか、それともそろそろ塾に切り替えるべきなのか…。子どもの負担を考えると習い事を増やすのではなく、そろばんを辞めて塾に通わせる方がいいのかもしれませんが、そのタイミングがわかりません。そろばんから塾に切り替えるタイミングはどの時期がベストなのか教えていただきたいです。
教育のプロの視点からアドバイス
そろばんは計算力を鍛えるのに優れていますが、文章題や図形問題の理解力とは直結しません。計算は得意でも応用問題が苦手な場合、そろばんの効果は十分発揮されたと考えてよいでしょう。小学5年生は算数の抽象度が上がり、思考力や読解力が求められる時期です。6年生以降は中学準備も始まるため、そろばんを続けるより算数全体を体系的に学べる塾へ移行するのが得策です。苦手を放置すると後々の負担が増えるため、なるべく早めの切り替えをおすすめします。
保護者の視点からアドバイス
お子さんの負担を考えると、そろばんと塾の両立は難しいかもしれませんね。大切なのは、お子さんが「今何を一番必要としているか」です。計算力は身についているなら、次は文章題や図形問題を強化すべきタイミングでしょう。塾の体験授業を受け、興味を示すかどうか確かめてみるのも良い方法です。学習のストレスが増えないよう、楽しんで学べる環境を選ぶことが成功の鍵になります。
法的安心の視点からアドバイス
学習塾を選ぶ際は、指導内容や契約条件をしっかり確認しましょう。特に注意すべき点は、解約時の返金ポリシー、授業の振替制度、追加費用の有無です。そろばん教室の退会ルールも事前に確認し、無理のないタイミングで移行できるよう準備しましょう。塾によっては「入塾テスト」や「学習診断」があるため、現在の学力を把握した上で適切なクラスからスタートできるようにすることが大切です。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (2件)
沖津 亮佑 先生
個別進学塾セルフクリエイト水戸校
塾を始めるタイミング、悩みますよね。
「そろばんをやると算数が得意になる」とお聞きになったとのことですが、おそらく「そろばんを続けることで計算が得意になる」という意味かと思います。
計算問題が得意とのことなので、3年間のそろばんの成果は十分に出ているのではないでしょうか。
もし計算問題以外の力を強化したいのであれば、なるべく早めに塾に通うことをおすすめします。
そろばんを辞めるかどうかは、娘さんと話し合って決めるのが良いでしょう。
次のように提案してみると、娘さんが納得しやすいかもしれません
「算数の文章題や図形問題をもっとできるようになるために、塾にも行ってみたらどうかなと思うんだけど、どう?」
さらに、選択肢を与えてあげることで、娘さん自身が考えやすくなります。
「そろばんはどうする?続けたければ続けてもいいし、両方が難しければ辞めてもいいよ。」
娘さんの意見を尊重しつつ、一緒に最適な選択を考えていけると良いですね。
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
そろばんを3年続けて暗算が速くなったのは大きな成果ですね。ただ、「そろばんをやると算数が得意になる」というのは、主に計算が得意になるという意味で、算数全般の力がつくわけではありません。特に文章題や図形問題は、計算力だけでなく、論理的な思考力や空間認識力が必要になります。そこが伸び悩んでいるのであれば、そろばんだけでなく別の学習方法を取り入れるタイミングかもしれませんね。
今後そろばんを続けることで成績が伸びるかというと、計算のスピードや正確性はさらに向上するかもしれませんが、文章題や図形の理解には直接つながりにくいでしょう。お子さんが算数全体を得意になりたいのであれば、塾に切り替えるのは有効な選択肢です。特に小学5年生は、文章題や図形問題の比重が増えてくる時期ですから、今がまさに切り替えの適切なタイミングと言えます。
習い事の負担を考えると、そろばんを続けながら塾も…というのは大変ですし、お子さんのやる気にも影響します。計算力はすでに十分ついているようですから、そろばんは一旦卒業し、塾で算数の理解を深める方向にシフトするのが良さそうです。算数の苦手意識が強くなる前に、ぜひ塾での学習を検討してみてください。