通塾時間が遅くなり生活リズムがガタガタに…このままで大丈夫?
中学生になって通塾時間が遅くなり、帰宅が22時を過ぎる日が続いています。そこから晩御飯、お風呂、学校の宿題…とバタバタしているうちに就寝が24時近くになってしまい、明らかに寝不足の様子です。朝もなかなか起きられず、学校の授業に集中できているのか心配です。塾のサポートには満足しているし、先生も信頼できるのですが、生活リズムがこのままで良いのか悩んでいます。このまま慣れるまで待つべきでしょうか?
教育のプロの視点からアドバイス
学習と生活のバランスは、学力の定着に直結します。睡眠不足は集中力や記憶力に影響し、逆効果になることも。塾の時間や曜日の調整が可能か、講師と相談してみましょう。また、週1日は通塾を完全に休む「リズム調整日」を設けるのも一案です。無理に慣れさせるより、長期的に見て持続可能なスケジュールへ調整することが重要です。
保護者の視点からアドバイス
わが家でも同じ悩みを経験しましたが、「慣れ」で済ませるには大きな代償があると感じました。睡眠不足で体調を崩しては元も子もありません。まずは朝の起床時間を固定し、夜の予定を「やること→休む→寝る」の順に整理。食事やお風呂の順番も変えるだけで意外と時間が生まれます。家族全体で生活を見直してみるとよいですよ。
法的安心の視点からアドバイス
夜遅くの通塾が続く場合でも、塾や保護者が適切な配慮をしていれば法的に問題となるケースはほとんどありません。ただし、地域の条例や学校の生活指導方針により「望ましい帰宅時間」が定められていることもあるため、念のため確認を。塾との連携をしっかりとることで、トラブルを未然に防ぎ、安心して通わせることができます。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
山本 力大 先生
オンライン個別指導塾Cheers!
こんにちは!
まず、22時帰宅で24時就寝は大人でもハードモードです。中学生ならなおさら体力を削られます。朝がつらいのは意志の弱さではなく、単純に寝不足のサインです。
とはいえ「塾をやめるか続けるか」だけで考えると、どうしても白黒の二択になります。そこで少し視点をずらして、生活リズムを四つのピースに分けてみましょう。
1 移動時間
2 夜のルーティン
3 朝のスタート
4 週単位の休息
この四つを微調整するだけで、睡眠時間は意外と確保できます。
まず移動時間。塾に残って自習しているなら、思い切って切り上げて帰宅を30分早める手があります。電車なら途中から急行に乗り換えるだけで10分縮むこともあります。小さな時短の積み重ねが大きな余白を生みます。
次に夜のルーティン。ごはんとお風呂が連続すると時間がブツ切れになり、脳が「まだ活動中モード」から抜けにくくなります。お風呂を朝に回し、帰宅したら軽食で済ませて先に寝る作戦もあります。翌朝に温かい味噌汁を用意すると、眠気覚ましと栄養補給を同時にこなせます。
朝のスタートは「15分だけ早起き」が現実的です。目覚ましを一気に60分前倒しすると三日坊主になりますが、15分なら体が慣れやすいです。その分、夜のスマホ時間を15分削る。足し算と引き算をそろえるイメージです。
最後に週単位の休息。金曜の夜は塾がないなら22時就寝を厳守し、土曜日の午前を「爆睡許可ゾーン」にします。週一で睡眠の貯金日をつくると、平日の不足をリカバリーしやすくなります。
これらを試しても睡眠が足りないと感じる場合は、塾と相談して開始時刻を一コマ前倒ししたり、オンラインに切り替えたりする選択肢があります。授業そのものの質を落とさずに、移動ストレスをゼロにできるからです。
というわけで、
移動の見直し
夜の流れの再配置
朝に15分の余裕
週末の“睡眠貯金日”
この四点を試してからでも「慣れるまで待つかどうか」を決めるのは遅くありません。体が楽になれば、学校の授業にも自然と集中できるようになります。