生徒が3~5人でも個別指導?1対1じゃなくても大丈夫?
子どもの塾を探す際、個別指導なら1対1でしっかり教えてもらえると思っていました。しかし、実際に近くの個別指導塾に話を聞きに行くと、先生1人に対して生徒が3~5人いる形式でも個別指導と呼んでいることに驚きました。それだけ生徒がいると指導されない時間が長くなり、分からないときにすぐ聞けないのではないでしょうか?1対1の塾も近くにあるのですが、料金がかなり高くなります。1対3や1対5でも大丈夫か、それとも費用がかかっても1対1を選ぶべきなのか。個別指導の塾を選ぶ際の基準を教えてください。
教育のプロの視点からアドバイス
個別指導といっても1対1だけではなく、1対3や1対5の形態もあります。重要なのは、待ち時間が無駄にならず、適切なタイミングで指導が行われているかです。例えば、講師が生徒ごとに計画的に指導を回し、課題に取り組む時間と質問できる時間がバランス良く設計されている塾なら、1対3でも十分に学習効果が得られます。一方で質問がしづらい環境なら学習効率が下がる可能性も。体験授業で実際の指導の流れを確認し、指導の質が担保されているかを見極めましょう。
保護者の視点からアドバイス
私も「個別指導=1対1」と思っていたので、1対3や1対5と聞いて戸惑いました。でも大事なのは「わが子に合うかどうか」です。うちの子は自分から質問しづらいタイプだったので1対1が合っていましたが、友達がいる方が刺激になる子もいます。問題は、先生の目が行き届かず、質問できずに終わること。体験授業では、先生の巡回の仕方や、生徒がどれくらい質問できるかをチェックしましょう。料金だけでなく、子どもが安心して学べる環境かを重視することが大切です。
法的安心の視点からアドバイス
個別指導の定義は法律で厳密に決まっていないため、塾ごとに解釈が異なります。ただし消費者保護の観点からは、誤解を招かない説明が求められます。契約前に指導形式や質問できる時間について書面で確認し、不明点は必ず質問しましょう。特に「1対1と思っていたが実際は違った」というケースでは、返金や契約変更が難しい場合もあります。トラブルを避けるためにも事前に授業見学や体験を行い、納得した上で契約することをおすすめします。
本サービスで提供されるアドバイスや見解は、あくまで個人の意見です。これを参考にした結果生じた損害やトラブルについて、当社は責任を負いかねます。また、法的安心の視点でのアドバイスは正式な法律相談ではありません。具体的な法的問題は、専門の弁護士にご相談ください。
有識者の見解 (1件)
西尾 信章 先生
セルモ日進西小学校前教室
個別指導といっても、1対1から1対5くらいまで形態はさまざまですよね。お子さんに合った指導形式を選ぶには、「どのくらい手厚いサポートが必要か」「学習の習慣がどれくらい身についているか」を考えることが大切です。
1対1の指導は、じっくり丁寧に教えてもらえるのが強みですが、費用が高くなるのがネックです。一方、1対3~5の指導でも、分からないところを質問する時間は確保されており、実際に成績を伸ばしている生徒も多くいます。この形式では、自分で考える時間が多く取れるため、学習の自立にもつながります。「分からないときにすぐ聞けないのでは?」という不安もあるかもしれませんが、演習の合間に先生が巡回して質問対応をしている塾も多いので、実際にはそこまで問題にならないことがほとんどです。
最終的には、お子さんの性格や学習状況に合わせて選ぶのがベストです。「自分で考えるのが苦手で、常に先生のサポートが必要」なら1対1が向いているかもしれませんし、「ある程度自分で進められるが、要所で質問できる環境が欲しい」なら1対3~5でも十分対応できます。体験授業を受けて、お子さんの反応を見てから決めるのがいいですよ。